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  • 世界はハルマゲドンを回避できるか
    ものみの塔 1967 | 3月15日
    • の表現〕であって,全世界の王たちのところに行き,彼らを召集したが,それは,全能なる神の大いなる日に,戦いをするためであった……三つの霊[霊感の表現]は,ヘブル語でハルマゲドンという所に,王たちを召集した」― 黙示 16:13-16,〔新世訳〕。

      9 「霊感された表現」がかえるによって表わされていることは,何を示していますか。それはどこから出てきますか。

      9 神がイスラエルと結ばれた律法契約の下で,かえるは汚れた動物とされていました。かえるがここで用いられていることは,霊感の表現が神の目に汚れたものであることを示しています。悪霊の霊感を受けたものであるゆえに,このような表現がまっこうから神にさからうものであり,それに従う者を災いに陥れることは明らかです。「霊感の表現」は人間から出たものではありません。それで地上にいて代弁者となっている人間はだれであっても,自分から語っているのではなく,悪霊のかしらとして神に敵対する悪魔の霊感を受けているのです。

      10 (イ)かえるのような表現は何ですか。(ロ)龍の口から出る霊感の表現は何を語りますか。

      10 かえるはやかましく鳴きたてます。それは三つの生きものの口から出てきます。ゆえにそれは,とくに王たち,つまり世の指導者に影響を与える公の宣言,発表,予測,宣伝を象徴しているにちがいありません。象徴的な龍つまりサタン悪魔(黙示 12:9)の口から出る,かえるのような霊感の表現は,エホバ神が宇宙の主権者であることを否定し,たとえ1914年に異邦人の時が終わったとしても,地を正当に支配するメシヤの国を認めてはならず,それに従ってもならないと叫んでいるにちがいありません。エホバ神にはじめに挑戦したサタンは,ハルマゲドンの戦いに至るまで,そして終わりが近づけば近づくほど,ますます躍起となって自分の主張を立証しようと努めます。それでこのかえるは,エホバの証人の御国の伝道をやめさせねばならない,キリストによるエホバの国を伝道することをやめなければ,われわれは彼らと戦うのだと叫んでいます。

      11 「獣」は何ですか。それはどのように生み出されましたか。

      11 海から上った「獣」は,人類を支配するサタンの見える政治組織です。四つの世界強国が獣によって表わされているのを幻の中で見たダニエルは,次のように述べています。「わたしは夜の幻のうちに見た。見よ,天の四方からの風が大海をかきたてると,四つの大きな獣が海からあがってきた。その形はおのおの異なり」。(ダニエル 7:2,3)このようにサタン悪魔は,四方からの風によって表わされている悪霊を用い,神から離れた人類の海を大きく動揺させています。そして大衆を導こうとする政治家のことばに信頼している,動揺のやまない人々のこの海から,サタンの政治組織を作りあげました。

      12 「獣」の口から出る霊感の表現は,何を語りますか。

      12 さて「獣」は政治権力,位,大きな権威を龍から受けており,龍に忠誠を示し,龍を崇拝します。ゆえに獣の口から出て宣伝を行なう,霊感の表現は,龍の言うことを支持します。それは諸国家の主権を擁護し,エホバと油そそがれた者メシヤに敵対することをすすめ,異邦人の時の終わったいま,諸国家に課せられるべき制限を排斥して,かせを砕くことを命じます。(詩 2:1-10)今日たしかにナショナリズムは人類の福祉をおびやかす最大の要素の一つです。

      13 聖書の中で「にせ預言者」は,ほかにどのように描かれていますか。それはなぜ「にせ預言者」ですか。

      13 3番目のかえるは「にせ預言者」の口から出てきます。この「にせ預言者」はだれですか。この者は黙示録のこの章に初めて現われます。しかし名前が新しいにすぎません。この者は世界の問題において顕著な役をはたし,その行動が,獣の表わす政治組織の他の部分に大きな影響を及ぼしているために,黙示録の中で別格に扱われています。しかし実を言えば,地から上った,小羊のような角がある別の「獣」にほかなりません。それは政治,経済,軍事の面で協力し,英語を国語とし,宗教的にはおもに新教を奉ずる英米二国から成っている世界強国です。しかし黙示録 13章11節に述べられているように,二つの角があるこの獣は龍のように語って神と神のすむ天をけがし,また「獣の像」にものを言わせるので,預言者の役を与えられています。もちろんそれはエホバの預言者ではなく,「にせ預言者」です。それは海から上った,七つのかしらを持つ「獣」の7番目のかしらであるゆえに,今日,「獣」全体を代表して語ります。

      14 (イ)「にせ預言者」のことばが感銘を与えるのは,なぜですか。(ロ)それはどのように小羊をよそおっていますか。しかしどのように龍のことばを語りますか。

      14 二つの角がある獣すなわち「にせ預言者」は政治,経済,軍事の面における強大な力を背景にして語り,感銘を与えようとします。それは第七世界強国として,いま支配的な地位を占めているからです。この第七世界強国は自由のために戦う側につくと称して,いつでも小羊をよそおってきました。それは侵略戦争を否定し,防衛と保護のためにのみ戦うと主張しています。しかし同時に欺きの張本人である龍のように語り,畏怖させる声を出して弱小国を従わせ,世界各地において搾取による経済的な利益の追求を図ってきました。

      15 この政治的「にせ預言者」は何に敵対して語りますか。しかし何を支持していますか。

      15 龍のように語る,この「にせ預言者」の組織は神の国に敵対することばを出し,地上における人間の主権を擁護するとともに民族自決および国際的な連合を唱えています。それは初め国際連盟を支持し,今では核戦争による破壊から世界を救うための手段として国際連合を支持しています。

      「しるし」を行なう

      16 (イ)これら三つの表現は何を行ないますか。なぜ?(ロ)龍と獣そしてとくに二つの角を持つ獣は,どのようにこれらの表現を支持しますか。(ハ)そのために,これらの表現に関して何が言えるように見えますか。

      16 三つの源から出る,これら悪霊の霊感を受けた表現は「しるしを行」ないます。それはみずからの権威を示し,人々を感銘させるためです。時に霊感の表現はその述べる事柄が行なわれるようにするため,龍,「獣」,「にせ預言者」の行動を促します。悪魔はこれらの表現を支持し,「獣」をあやつって人々を隷属の地位につないでおこうとします。いっぽう,二つの角を持つ獣すなわち「にせ預言者」は,「人々の前で火を天から地に降らせること」をしたかのように見えます。(黙示 13:13)第七世界強国はキリスト教国の僧職者の支持を得,みずからの意志を行なうために力を用いてきました。それによって,霊感の表現はこの世の神の支持を得て実現するかのように見えます。

      17 「霊感の表現」は平和を語ってはいても,実際には諸国家をどこに導いていますか。

      17 これらの表現が世界平和についてどんなに多くのことを述べたてても,実際にはそれは全能の神エホバとそのメシヤとの戦いに諸国家をかりたてています。ゆえにその政治的な約束や策はハルマゲドンを回避するのに役だつどころか,諸国家をそのただ中に導き入れています。ヨハネが述べているように,霊感の表現は世界の支配者たちのもとに出て行き,今日,大量殺りくの兵器を持つこれらの支配者を全能の神の大いなる日の戦いのために集めます。それは全能の神であるエホバとの戦い,エホバの証人が諸国民に警告しているその戦いに世の支配者をかりたてているのです。この終わりの時に,神の国の福音を伝道するエホバの証人に敵対している諸国家はこの最後の戦争にむかって行進していることを,みずから示しています。

      18 1897年に出版された本「ハルマゲドンの戦い」および1925年7月15日号「ものみの塔」は,この最後の戦いについて何を明らかにしましたか。その後,「救い」と題する本は何を明らかにしましたか。

      18 政治的な約束に耳を傾け,あるいはハルマゲドンを回避するためにこの政党あるいはあの政党に期待して貴重な時を無駄にすることはできません。この戦いに関する警告はすでに何年ものあいだ伝えられてきました。その日はいま急速に近づいています。エホバの証人の出版機関である,ものみの塔聖書冊子協会はすでに1897年に,「ハルマゲドンの戦い」(初めの題は「報復の日」)と題する本を出版しました。この本はこの最後の戦いがどんな戦いであるかについて,一つの解釈を示したものです。しかし現代のエホバのクリスチャン証人がこの戦いについての,いっそう明白な理解を得たのは1925年になってからです。1925年7月15日号「ものみの塔」誌は,それが支配権をめぐる,無政府主義的な人間の,単なる地上の戦争ではなく,宇宙戦争であることを明らかにしました。それは悪魔の組織がことごとく滅びる,全能の神の戦いです。1926年に出版された,「救い」と題する本の280頁によれば,「これは全能の神の戦いであり,神の愛する御子が陣頭に立って進める戦い」です。c この理解はそれ以来,聖書的になお明白にされ,敷延されてきました。それは世界の支配者に苦痛を与える災いとなっています。

      安全に「隠される」

      19 安全な場所はどこにありますか。

      19 ハルマゲドンの大いなる戦いの時に隠され,保護されるための安全な場所があります。それは御子イエス・キリストによってすでに建てられたエホバの御国の保護の下に身をおくことです。これは保護される人々が世の政治にかかわりを持たず,中立であることを意味しています。その人々は,イエス・キリストによって建てられた神の国を活発に伝道します。このことをする人は恵まれた立場を得るのです。聖書は次のように述べています。「もみがらのように追いやられる前に,〔エホバ〕の激しい怒りがまだあなたがたに臨まない前に,〔エホバ〕の憤りの日がまだあなたがたに臨まない前に。すべて〔エホバ〕の命令を行うこの地のへりくだる者よ,〔エホバ〕を求めよ。正義を求めよ。謙遜を求めよ。そうすればあなたがたは〔エホバ〕の怒りの日に,あるいは隠されることがあろう」― ゼパニヤ 2:2,3,〔文語〕。

      20 ハルマゲドンの戦いに生き残るために忍耐することは,どのようにして可能ですか。

      20 龍,「獣」,「にせ預言者」また彼らの口から出る,かえるのような汚れた霊感の表現に反対されても,このような立場をとってそれを守るには勇気が必要です。しかし神のことばを熱心に学び,神に信頼し,忠実を守る人々は助けを得ます。彼らは忍耐し,その日に隠され,守られます。またサタンの組織とすべての悪が地からぬぐい去られ,キリストの平和な国の下に永遠につづく新しい世界秩序と,新しい正義の時代の夜明けがおとずれるのを見る特権に恵まれます。

      黙示録 16章の七つの災い全部については,ニューヨーク,ブルックリン,ものみの塔聖書冊子協会発行の本,「大いなるバビロンは倒れた! 神の国は支配する!」をごらんください。

  • 夕方と朝のたそがれ
    ものみの塔 1967 | 3月15日
    • 夕方と朝のたそがれ

      ● 日没と夜の暗やみのあいだに,星が見えはじめるみじかい薄暮の一時がある。この時刻を古代ヘブル語でネシェフと呼んだ。出エジプト記 12章6節(箴言 7:9)に「夕暮[二つの晩の間]と表現されているのはあきらかにこの時間である。同様に夜の暗黒と暁のあいだに朝のたそがれ時があるが,これも同一のヘブル語であらわされていた。詩篇 119篇147節で筆者は「私は朝早く[朝のたそがれに]起き出て」と語っている。

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