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「斧」と切る者ものみの塔 1976 | 5月1日
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26 エホバは今や何をする機が熟したとお考えになりましたか。これにはどのアッシリア王が関係していましたか。
26 ヒゼキヤ王は,父アハズ王がアッシリアと結んでいた軍事同盟を解消し,その結果,「アッシリア人」とヒゼキヤの神エホバとが対決するに至りました。エホバが,神に反抗するアッシリアの王を罰し,そうすることによって,「アッシリアの王の心のおごりの実と,その目の高ぶりのうぬぼれとに対して決済を行なう」機がちょうど熟したとお考えになったのは,そのような状況の下にあった時でした。(イザヤ 10:12,新)このこととかかわりのあった王は,サルゴン二世の子,セナケリブでした。彼の長い名前には,「シンは兄弟らを増したもう」,または「シンが(失せた)兄弟らを戻したまわんことを」という意味がありました。「シン」という語は,アッシリアの月神の名前でした。
27 エホバは,アッシリアの内部組織に干渉することなく,なおそれをご自分の象徴的「斧」としてどのように使うことができましたか。
27 わたしたちの時代にも,セナケリブに符合するものがあります。したがって,エホバがその現代の対型的「斧」をどのように扱って切ることを行なわれるかは,研究に価する興味深い問題です。この研究を始めるに当たって,次のことを忘れないようにしましょう。つまりエホバはアッシリア帝国にそれ自身の組織を所有させたということです。エホバは同帝国内部の諸制度には干渉されなかったのです。それでもエホバは世界強国アッシリアを,ご自分の「斧」として使うことができました。ではどのように用いられたのでしょうか。アッシリアの襲撃を方向づけることにより,その象徴的な「斧」をその攻撃すべきところに誘導することにより,それをお用いになったのです。そのようにしてエホバは,ご自分が切ろうと思うものを切り倒させたのです。b
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反宗教的「斧」からのきたるべき解放ものみの塔 1976 | 5月1日
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反宗教的「斧」からのきたるべき解放
1 宗教に関するどんな事実が多くの人々に示されねばなりませんか。どのように?
今日,多くの人々が理解しかねている一つの事柄は,唯一の真の宗教があり得,また実際にあるということです。なぜ彼らはこの事実をひどくきらうのでしょうか。なぜなら,それは他の宗教がすべて偽りであることを意味し,自分の宗教もその中に入るからです。したがって彼らはその真実を強制的に示される必要があるでしょう。これは近い将来に行なわれます。というのは,その時には,世界最大の患難の最中に,偽りの宗教がすべてぬぐい去られ,ただ一つの真の宗教だけが残るからです。真の宗教は,人類史上最大の反宗教運動から救い出されるのです。
2 すべての宗教戦争を一掃するためにエホバは何をしなければなりませんか。
2 聖書は全人類が崇拝すべき唯一の方としてだれを示していますか。それは,エホバという定まった名前をお持ちになる至高者なる全能の神です。(ジェームズ王欽定訳聖書の出エジプト 6:3; 詩 83:18; イザヤ 12:2; 26:4をご覧ください)生きた真の神がひとりしかおられないのと同じく,その神が聖書中に啓示しておられる正しい宗教,純粋で汚れのない宗教もただ一つしかないはずです。(ヤコブ 1:27を参照)人類は一つの純粋の宗教をもって出発しました。今や全能の神が,ご自分に対する一つの正しい崇拝形式の下に全人類を一致させ,そうすることによってすべての宗教戦争を一掃される時が来ました。―ゼパニヤ 3:8,9。エフェソス 1:9,10; 4:4-6。
3 ヒゼキヤ王の治世中に,イスラエルとユダの両王国に危機が臨んだいきさつを述べなさい。
3 偽りの宗教がすべて滅びることは,西暦前八世紀に予示されました。その当時は,ニネベに首都を置くアッシリア帝国が,世界強国の地位にありました。この帝国の拡大が進行していた間に,サマリアに首都を持つ十部族のイスラエル王国は滅ぼされ,エルサレムを首都とする隣国の二部族のユダ王国は猛攻撃の下に置かれました。両王国に危機が臨んだのは,西暦前745年に統治を開始した,エルサレムのヒゼキヤ王の治世中のことでした。五年後,すなわち西暦前740年,十部族のイスラエル王国はアッシリアの侵略者たちの手に落ちました。その次に,しかも直ぐに落ちるかに見えたのは,隣国のユダ王国でした。しかし八年が経過しました。ヒゼキヤは依然エルサレムの王座についたままでした。また,サルゴン二世の子セナケリブが,拡大を続けるアッシリア帝国の王となっていました。
4 イスラエルを含む諸国家の軍事力による征服は,なぜアッシリア帝国による間接的な反宗教運動であったと言えますか。
4 この世界征服に関係したアッシリアの歴代の王は,征服された王国や国民の神々がにせものであることを暴露しました。彼らはそれらの神々が神でないこと,実在しないものであること,「無価値な神々」であることを,被征服国と国民に示しました。(イザヤ 10:10,11。列王下 18:33-35。イザヤ 36:18-20および37:12,13)そのようにして世の諸国の神々の地位を引き下げることは,サマリアおよびサマリアがその先祖アブラハム,イサク,ヤコブの神エホバを捨ててその代わり
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生き方を変えさせたタイプの仕事ものみの塔 1976 | 5月1日
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生き方を変えさせたタイプの仕事
● インドで開かれた,「神の勝利」地域大会で話をするよう割り当てられた一人のエホバのクリスチャン証人は,話の原稿を職場の同僚にタイプしてもらうよう取りきめることができました。その同僚は原稿の資料に夢中になり,自分もその大会に出席できるかどうかを知りたいと思いました。もちろん出席することができ,実際に出席しました。最初の日に深い感銘を受けたその人は,会社に有給休暇の申請を出しました。許可が得られその人は大会のプログラム全部に出席しました。その後真剣に聖書を研究するようになり,エホバの証人の集会すべてに出席し始め,間もなく,自分の学んでいる事柄を他の人々に話すようになりました。家族は熱心なヒンズー教徒であり,家族からの反対に直面しながらも,その人はしっかり立ち,イエス・キリストの忠節な弟子になることを望んでいます。
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