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  • わたしたちの住む大気の“海”
    目ざめよ! 1976 | 11月8日
    • と二酸化窒素もごく微量存在しています。これに加えて,塵や煤煙,海水から遊離した塩分,花粉,微生物,大気に突入した隕石の燃えかすなどの微小な固体も浮遊しています。塵が存在していても,その量が多くなければ“汚染”とは呼ばれません。塵は雨滴の核を形成する上で重要な役割を果たしていますし,空を美しい青色にし,日没時には赤く燃え上がらせる働きを有しています。微風に運ばれる植物の花粉も,枯草熱の患者に与える不快感を別にすれば,有益な役割を担っていると言えるでしょう。

      大気の“海”の温度

      これまで論じてきた事柄の大半は,大気圏のうちわたしたちの住む気層つまり対流圏に関係したものです。広く知られるように,対流圏では,高度が増すにつれて温度が下がっていきます。しかし,対流圏の最上部で摂氏零下55度にまで下がった後,気温は成層圏(この気層内にジェット気流がある)内で上昇し始め,零下2度にまで達します。その後は,次の気層(中間圏)の最上部に近づくにつれてもう一度下がり始め,最上部では零下93度ほどになります。それに続く熱圏で温度は再び上昇し,高度450㌔で何と摂氏1,500度近くにもなります。

      電離層は通常の“大気層”の一つではなく,太陽からの放射線によって空気の分子が荷電されている(幾つかの“気層”を含む)領域のことです。電離層は地上55㌔付近から始まり,大気の極めて希薄な高度数千㌔の所にまで及びます。オーロラつまり“極光”(北半球の北極光と南半球の南極光とがある)はこの電離層で生じます。

      太陽や宇宙空間からの放射線によって“イオン化”した空気の帯電粒子は,電離層に電波の“反射層”を作ります。これによって,何千㌔も離れた地点との無線通信が可能になります。電波は直進する性質を有しているのに対して,地球の表面は湾曲しているため,電波が届くのは限られたわずかな地域にすぎません。直進する電波は宇宙空間に向かって飛び出して行きます。しかし,電波はこの反射層にぶつかって“はね返え”され,地上の遠く離れた地点に到達します。現在では,同様の目的で人工衛星が使用されています。

      人工衛星やより精密な機械類の使用によって,わたしたちの住む空気の“海”に関する理解は大いに進歩しました。空気の流れや温度などについても,より詳細な事柄が知られるようになりました。結果として天気予報の精度も高まっています。しかし,上方で非常に希薄であるとはいえ,宇宙空間に向かって地球の半径の数倍(地球の半径は6,372㌔)もの範囲に広がる大気については,学ばねばならない事柄がまだ沢山あります。大気は,依然多くの神秘に包まれており,宇宙探査が進むにつれて,新たな疑問も生じさせています。

  • ネコ科動物の産児制限
    目ざめよ! 1976 | 11月8日
    • ネコ科動物の産児制限

      ◆ 自然の中で生息するライオン,トラ,そしてヒョウは,しばしば死滅の脅威にさらされているが,世界各地の動物園にはそうしたネコ科の大型動物があふれている。例えばシベリア産のトラは,野生ではわずか200頭ほど残っているにすぎないが,各地の動物園には合計600頭余りがいるとされている。米国イリノイ州ブルックフィールド動物園の園長によると,動物たちの多くは,「野生の場合の2倍の速さで見事に繁殖している」。野生では約2年,つまり母親が子を育て上げるまでの期間が必要だが,「生活の楽なおりの中で……我々はネコ科の動物に9か月ごとに子を産ませている」と同園長は語った。したがって,米国の動物園の中には,多産の母親に時間で外れる避妊カプセルを服用させている所が少なくない。

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