-
“逃亡児”は必要とされない治療を免れる目ざめよ! 1981 | 2月8日
-
-
紙のその記事には,「無血手術: 輸血とは逆の傾向」という見出しが付されていました。その記事はこう問いかけていました。「輸血を拒否することにより,エホバの証人は本当に自分自身の命や自分の子供たちの命を危険にさらしているのだろうか。社会や医師たちが考えるほど大きな危険を冒しているわけではないという証拠が増えてきている」。それからその記事は,記事の要点を証明するためにトロント,ニューヨーク,シカゴ,ミシガン,カリフォルニアなどの医師たちの言葉を引き合いに出しています。
その記事はエイミーの父親が終始述べていた次の点を確証していました。「私たちに関する限り,血液はよくない薬です。……それは創造者の勧めておられるものではなく,医学界にもその使用に疑問を投げかける人が少なくありません」。
医師たち,児童援助協会,そしてオンタリオ州児童福祉法などの意図がたとえどれほど良いものであったとしても,最初からブライアント一家の情報に通じた立場を尊重してさえいたなら,後に悔いを残す3週間の追跡劇は決して起こらなかったことでしょう。ところが,医師や当局者たちは親の権威を踏みにじり,一般的な医学的見解と意見を異にする親たちの権利に偏見を示す州法を発動するという挙に出ました。お金を出して雇われた医学顧問にすぎない一人の医師とその両親が意見を異にしたという理由で,判事は事情聴取もせずに令状を出し,その娘は“保護”を必要としていると宣言されたのです。
喜ばしいことに,幼いエイミーは無事姿を現わしました。これは,医学的な見解がたとえどれほど誠実な意図を持つものであっても,脅迫手段の根拠としてそれを用い,2歳の幼児に対する親の権威を侵害しようとすべきではないことを如実に物語っています。
エイミーの弁護士はこう語りました。「医師が法律の問題に首をつっ込み,判事が医学の分野に首をつっ込むと,ろくなことはありません」。関係者がカナダ医師会の元幹事,故A・D・ケリー博士の平衡の取れた助言に聞き従っていたら,この残念な出来事は初めから避けられたでしょう。
「患者や親には,勧められる治療を受けるにも拒否するにも完全な権利がある。輸血をしなければ人は死ぬとか輸血をすれば生きられるとか断言できる医師は一人もいない。……この原則は市民の自由にかかわる重要なものである。同じことは他のいかなる治療法にも当てはまる。そして,正しいか間違っているかにかかわらず,人間には決定を下す権利がある」。
「人間には決定を下す権利がある」のです。親が神の完全な律法に基づいてその権利を行使する場合にはなおさら,これは真実だと言えるのではないでしょうか。―使徒 15:28,29。詩 19:7,9。
-
-
エネルギー危機から益を受ける目ざめよ! 1981 | 2月8日
-
-
エネルギー危機から益を受ける
● 米国のゴールドシュミット運輸長官によると,エネルギー危機のおかげでアメリカだけでも3万7,500人もの人々が死を免れて今日でも生きています。その人たちは,1974年にエネルギー節約を目的とした時速55マイルの速度制限が導入されなかったなら,自動車事故で命を失っていたであろう,と同長官は熱を込めて話しています。
● 廃棄物を利用して発電をするゴミ焼却施設を設置する都市が世界各地でいよいよ多くなっています。これは電力需要をまかなうのに役立つだけでなく,見苦しいゴミ捨て場や汚染を含む都市のゴミ廃棄問題をしばしば解決するものともなっています。
● 多くの人が徒歩で通勤するようになりました。この種の運動から得られる益は多方面にわたります。「管理職の健康」誌はこう述べています。「歩くことは最も効率のよい形の運動である。……そして,一生涯ずっと続けても安全と言える唯一の運動である」。
● 自転車に乗ることは体に同様の益をもたらし,しかも長い距離を行くことができます。カリフォルニア州の一人の若い母親は,自転車に乗って買い物に出かける前に自分の子供をひもでおぶった場合のもう一つの益について次のように語っています。「自転車に乗ると娘は本当におとなしくなるんです」。
-