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世界展望目ざめよ! 1983 | 11月22日
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の原因となっているのは,浄化槽から汚物が染み込んでくることと,訪問者たちが置き去りにしたごみである。
コカインに関するテレフォン相談
● 米国の全国コカイン・テレフォン相談(電話番号 800-COCAINE)は2週間足らずの期間中に7,000件以上の緊急電話を受けた。「この電話の量はわたしたちを驚かせた」とこのテレフォン相談の責任者,マーク・ゴールド博士は述べている。「米国には依存の度合のひどい患者が10万人から20万人いると我々はふんでいた。しかし,この電話の量は,実際の数がそれをはるかに上回りかねないことを示唆している」。このテレフォン相談は1日に17時間受け付け,経験を積んだ8人のカウンセラーと二人の精神科医が担当しているが,カウンセラーの数をもっと増やし,電話の受付時間を24時間無休にする計画がある。
アフリカがコミュニケーションに焦点を置く
● ケニアのナイロビが,国連専門機関である国際電気通信連合の6週間にわたる会議の開催地になった。国連が1983年を世界コミュニケーション年とし,コミュニケーションは「あらゆる国の経済的また社会的発展の基本的要素」であるという決議を出しているため,電気通信に関する国際協力をめぐる将来の計画を決定すべく,世界中の1,000人以上の専門家がナイロビに集まった。その主要な焦点となったのはアフリカだった。アフリカ大陸の場合,電話や電報の業務が行なわれているのは大都市だけである。「アフリカの田舎の人々は事実上電話のサービスを受けていない」と「アフリカ・ナウ」誌は述べている。「例えばタンザニアの場合,ダルエスサラーム市では100人につきほぼ10台の電話があるが,国全体の人口を考えると1,000人につき1台の電話もない状態である。これが多くのアフリカ諸国の典型である」。
ペットと健康
● ペットの世話をすることは人の健康,とりわけ老齢の人々の健康に良い影響を与える,と主張するのは生物学者のエリカ・フリードマン教授である。同女史の研究が示すところによると,患者が犬を飼うことにより,心臓発作から回復する可能性は4倍になる。体を前より動かすようになったというだけではその結果を説明しきれないと同女史は述べている。他の種類のペット(トビネズミやイグアナ)を飼っている患者も,ペットを飼っていない患者より生き残る確率が高いからである。こうして同女史の研究は,重要なのは動物と人間の相互関係である,と指摘している。ペットを飼うと患者は,新しい「友」にえさをやり,ブラシをかけ,なでてやり,散歩をさせ,さらにはペットに話しかけるなどして忙しくなり,エレベーターや廊下や公園で会う他の人々と会話を交わすように助けられる。ペットはまた失業中の人々にとって時計の働きをし,彼らの生活を秩序のある,規律正しいものにする。言うまでもなく,動物との愛ある関係が健康にこれほど有益な影響を及ぼすのであれば,他の人間との愛ある関係はそれをはるかにしのぐことになる。
スペイン人は1兆6,800億円を賭博につぎ込む
● スペインではスロットマシーン,ビンゴ場,それにカジノが合法化されたため,より伝統的な形式の賭博,つまり国営宝くじとトトカルチョ(サッカーくじ)に費やされるお金が減るのではないかと考えた人がいる。後者の伝統的な賭博の場合,1982年中にそれぞれ18億㌦(約4,320億円)および4億㌦(約960億円)の利益が上がり,各々5%,および12%の増収となった。しかし,これらは共にスロットマシーンとビンゴ場には遠く及ばず,スロットマシーンとビンゴ場は同じ期間中にそれぞれ20億㌦(約4,800億円)を優に上回る収入を上げた。1982年中あらゆる形式の賭博に費やされたお金の総額は70億㌦(約1兆6,800億円)の大台をはるかに超えており,その数字はスペインの教育・科学省,国防省,内務省の年間予算の総計にほぼ等しい。
「端末に関する末期の症状」
● コンピューターに伴うビデオディスプレー端末(VDT)のおかげで幾百万もの事務員にとって仕事は容易になっているが,「職務は必ずしも容易で快適で健康的なものになっているわけではない」と,「ハーバード大学医学部ヘルス・レター」の報告にある。なぜだろうか。「VDTは単なる新しいオフィス機器ではなく」,むしろ「人々の行なう仕事の質を変革する」とその出版物は続けて述べている。視覚障害,筋骨に関する問題,仕事のストレスなどがVDTと結びつけられている。それで次のような結論に至る。つまり,仕事場や照明や備品の配置などを注意深く慎重に設計することは仕事の生産性と快適さを大きく左右する。腰の部分をしっかりと支え,詰め物をした調整可能のいすがVDTのオペレーターにとっては不可欠である。また,機械の能力ではなく,人間の能力に応じて理にかなった仕事量を課すべきである。
誤診
● ニューイングランド医学ジャーナル誌に掲載された死体解剖に関する一研究報告は,ボストンのある一流病院の医師たちが下した診断は4件に1件までが誤っているとの結論を下している。1960年,1970年,および1980年の患者の中から無作為に選んだ300人に対する診断と,その後に病院でそれらの人々の死体解剖を行なって得られた発見との比較がこの研究の基盤となっている。死体解剖の結果,患者の10%までが,生前に症状が正しく診断され治療を受けていれば,命を長らえたはずであることが明らかになった。「医師たちは新しい診断用検査を過度に信頼しており,その理由で幾つかの重要な病気を発見できないと考えられることも[その研究により]明らかになった」と,ニューヨーク・タイムズ紙は述べている。
ブラジルが麻薬を根こそぎにする
● 500㌧相当の麻薬を生み出す100万株以上の大麻が,最近ブラジルの二つの州の連邦警察の合同捜査により処分された,とオー・エスタド・デ・サンパウロ紙は述べている。それらの大麻には約2億㌦(約480億円)もの価値があり,かつてブラジルでこれほどの量の大麻が押収されたことはなかった。自宅から遠く隔たった自分たちの農場で不法にもこの植物を栽培する仕事に何らかの形で携わっていた人は500家族を超えるのではないか,と警察はふんでいる。連邦警察の係官および職員は憲兵隊の助けを得て,この植物を1本ずつ引き抜いた。
ヤングはどれほど年老いているか
● オーストラリア,ビクトリア州のカロックに住み,ジャガイモを栽培する61歳になるクリフォード・ヤングが他の9人の競争相手を向こうに回し,シドニー-メルボルン間875㌔のマラソンレースに参加した時,人々はこの老人は気が違ってしまったと考えた。クリフォードはレース参加者のうち最年長であったが,出発点を出て5日と15時間36分を経て最初に決勝点に到達し,2位との間に43㌔の差をつけていた。この人はレースの間に10組のマラソンシューズをはきつぶし,最後の二日半は,二日目の夜の走行中に転んで肩が脱きゅうしたにもかかわらずそのまま走り続けた。レースの間この老人の睡眠時間は合計わずか12時間。クリフォードがマラソンを始めたのは57歳になってからだが,このマラソンのために,入手し得る最も重いゴムの長靴をはき,自分の農場の原っぱで主に牛を追いながら1日約50㌔走るというトレーニングをした。ついでながら,決勝点では,89歳になる母親が「抱擁と接吻で」クリフォードを迎えた。
進退きわまって
● ロンドンのデーリー・テレグラフ紙は英国ノッティンガム近郊の農場の外側に掲げられた変わった「立入禁止」のサインについて取り上げた。それは次のようなものである。「9.8秒以内で,この原っぱを横切れないなら,通らないこと。牛は10秒でやってのけるので」。
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死ぬとすべてが終わりますか目ざめよ! 1983 | 11月22日
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死ぬとすべてが終わりますか
わたしたちは死ぬと,どうなりますか。死後に命はありますか。死んだ人が生き返ることはありますか。
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