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    目ざめよ! 1979 | 8月22日
    • 依頼人から公正な公判手続をはく奪したとする判決を下している」。

      アマゾン流域の未知のインディアン

      ◆ ブラジルのカリプナ・インディアンは,今まで知られていなかったインディアンの一部族,カピバリ族の存在を報じている。オ・エスタド・デ・サンパウロ紙によれば,これらのインディアンたちはかつて一度も白人と接触したことがなかった。五つの大きな河とアマゾンのジャングルがその地域の文明化を阻んでいる。全国インディアン協会は,冬期の豪雨があがった後の三月に,この人々と会う計画を立てており,同協会の一役員の話によれば,3,000人以上のインディアンはいまだにほとんど顔を見せることがなく,他のインディアンの話だけでしか様子は分からないという。

      フットボールでの負傷

      ◆ 過去20年間に,頸椎(首の骨)の病気や慢性四肢麻痺が学生たちの間で急激に増加した。ペンシルバニア大学体育医学センターのヨセフ・トルグ博士の話では,その主因となっているのはプラスチック製の新しいヘルメットである。このヘルメットには非常な耐久性があって頭が保護されるため,選手は盲信を抱き,タックルやブロックをするときに頭で敵方を連打すること,つまり“スペアリング”を思い切り行なっている。しかしプラスチックのヘルメットで頭がい骨は安全に保護されるものの,頭を動かす首の骨はそうではない。これらの病気が学生の選手の間でひんぱんに生ずるのはなぜだろうか。学生の選手たちはプロの選手をまねる傾向があるからである。しかしマイアミ大学医学部のアーサー・パール博士は,こう述べている。「優れた訓練を受け,隆々とした筋肉と太い首を持つプロ選手は,若い人たちがうまくできない事でも上手に行なえるのである」。

      文明化がフンザの人々に与えた衝撃

      ◆ 中国のシンチャン・ウィグル自治区とパキスタンを結ぶ,手に汗握る新しいカラコルム高速道路は,かつては僻地だったフンザ渓谷を通っている。その谷間の住人については,いたって健康で長生きするというほとんど伝説的とも言える評判がある。ザ・ウォールストリート・ジャーナル誌の特別欄執筆者レイ・ビッカーの言葉によれば,新しい道路と“文明化”により,フンザの人々の事情も変わりつつあるという。この山間の住民がはつらつとした健康を保てるのは,その質素な自然食品と体を使うことが原因だったが,「フンザの人々の多くは,事情が許すなら,今はキャンディーだけで生活するだろう」とビッカーは述べている。この点を示すため,ビッカーは次のような経験を挙げている。

      「バルティットから山歩きにでかけた時の昼食の際,フンザ人の案内人は,一缶のハインツのベークトビーンズを昼の食事にした。……彼はその食事の最後にキャラメルを六個も食べ,もう一つを口にほおばり,それから草むらの上に座って山歩きが再開されるまでたばこを吸っていた。たばこは山歩きの呼吸力を減ずると言われたとき,その人は肩をすくめ,『今はバスがありますよ。もうそんなに歩く必要はないでしょう』と語ったのである」。

      世界の四分の一の人々は忘れられている

      ◆ 世界の貧困の問題は解決の方向に向かっているだろうか。国連食糧農業機関のエドワード・サウマ事務局長は最近,「貧困はすべての開発途上国に根強く残っているのみならず,実際にほとんどの国で増大しつつある」と答えている。さらに100か国以上から出席した食糧問題の政府関係者に次のように語った。「農業地帯の10億を超える人々が全くの貧困と欠乏の生活を強いられているのは悲劇的な時代錯誤である。4億5,000万人以上がひどい栄養失調に苦しんでいる」。

      ワクチンの実験台に最適の人

      ◆ 米国,アリゾナ州フェニックスにある米国伝染病センターの実験室では,血清肝炎の新しいワクチンの予備テストのために被験者を必要としていた。アリゾナ・リパブリック誌の医学記事編集者が説明しているように,血清肝炎は「輸血や汚染された皮下注射器,汚れた歯科用器具,性交によって伝染する」。だれが被験者として最適だろうか。コロンビア大学公衆衛生学部の疫学教授ウォルフ・スツムネス博士は次のように答えている。「性行為の相手を選ばないという点で右に出る者がないのは同性愛の男子である。そのため,この病気は彼らの間に非常に多い。彼らはその事も病気の不快な結果をも承知しているので,フェニックスとニューヨークにある彼らの団体を通して,被験者の役割を買って出た」。

      教会の児童福祉事業に不正行為

      ◆ 教会の運営する児童福祉事業には,世間一般の福祉事業によく見られる貧欲や悪幣がないだろうか。ニューヨーク・マガジン誌の言葉を借りて答えるならば,「[ニューヨーク]社会福祉事業部,児童特別部門に保管されている[すべての]事業所からの償還記録の会計検査,調査報告,分析を見ると,悪質な不正管理や貧欲の様子が明らかになる」。会計検査には「カトリック・チャリティーズ,プロテスタント福祉事業連盟,ユダヤ教博愛事業連盟などの有名なグループと結びつきのある」団体が含まれていた。「児童福祉団体の中でも悪らつを極めたグループの中に,七,八年間も監査を受けていない団体があった」ことにニューヨーク誌は注目している。なぜそのようなことが起こるのだろうか。関係する宗教団体の政治力のためである」と同記事は述べている。

      八歳の犯罪者

      ◆ 米国,フロリダ州ローダーデイルの警察当局では,八歳の非行少年がすでに“札つきの犯罪者”かどうか判断に苦しんでいる。「彼を救うことができるかどうか分からない」と,州の係官は語っている。この少年は五か月足らずのうちに八回逮捕され,ごく最近では車を盗んで一週間に二回も逮捕された。

      強力な微生物

      ◆ 米国,ペンシルバニア州ピッツバーグで40以上のビルが基礎の下の床岩の膨張によって,かなりの損傷を受けた。どうしてそんな事があり得るのだろうか。原因は顕微鏡でしか見えないバクテリアである。サイエンス・ニューズ誌は次のように述べている。「ティオバチルス・フェロオキシダンスが泥板岩中の黄鉄鉱を食べて硫酸を分泌した。次いで硫酸が岩石中の石灰と反応して石膏の結晶を作り,[今度はそれが成長して]一平方インチあたり一万ポンド[一平方センチあたり700キロ]もの圧力を[出し],……岩石を動かし,膨張させた」。

      ビタミンCとガン

      ◆ 福岡市の一病院の外科医長は,ガン末期の患者の命がビタミンCによって延びると言明している。回復の見込みなしと判断された99例のうち,44人には毎日1.5グラム,55人には29グラムのビタミンCを四年間にわたって投与したところ,「1978年8月現在で,ビタミンC投与後に生き延びた平均日数は,二番目のグループが201日であるのに対して,一番目のグループはわずか43日であった」と東京の英文読売に報じられている。同医師の話によると,大量に投与されたグループの中の五人は三年後の今も存命している。この結果はノーベル賞を受賞した化学者ライナス・ポーリングの得た結論に酷似していると言われる。ポーリングが一年前にスコットランドで末期のガン患者のグループにビタミンCを与えたところ,彼らはビタミンCを与えられなかった患者の四倍も長く生きたという。

  • 聖書理解の助け ― アブラハム
    目ざめよ! 1979 | 8月22日
    • 聖書理解の助け ― アブラハム

      「知恵は主要なものである。知恵を得よ。自分の得るすべてのものをもって,悟りを得よ」― 箴 4:7,新。

      この記事は,ものみの塔協会発行の「聖書理解の助け」(英文)の資料を翻訳したものです。この本の中の項目のいくつかを抜粋して,本誌にしばらくの間掲載する予定です。

      アブラハム[多くの人の父]。これはアブラム[高められた父の意]が99歳の時にエホバから与えられた名です。それは,アブラハムの子孫が多くなるという約束を神が再度言明された時のことでした。―創世 17:5。

      一族の起こりと初期の歴史

      アブラハムはノアから数えて十代目に当たり,セムの子孫として,大洪水の352年後,西暦前2018年ごろに生まれました。創世記 11章26節ではテラの三人の息子の筆頭に挙げられてはいますが,アブラハムは長子ではありませんでした。聖書によると長子が生まれた時テラは70歳であり,アブラハムはその60年後,父テラが130歳の時に生まれています。(創世 11:32; 12:4)アブラハムがその父の子らの中で最初に挙げられているのはその際立った忠実さ,また聖書の中で抜きんでた人物となったためでしょう。このような記述の仕方は,セム,イサクなど聖書中の他の際立った人物についても見られます。―創世 5:32; 11:10。歴代上 1:28。

      アブラハムはカルデアの都市ウルで生まれました。ウルはシナルの地の主要都市としてにぎわい,チグリス,ユーフラテス両河の現在の合流点近くに位置していました。それは,未完成に終わったバベルの塔で知られる,ニムロデのかつての王都バベルもしくはバビロンの南東約240キロの地点です。そのおよそ170年後のアブラハムの時代にも,ウル市は依然バビロン的偶像礼拝と市の守護神である月の神シンへの崇拝にひたっていました。(ヨシュア 24:2,14,15)しかしアブラハムは,父祖のセム,ノアなどと同じくエホバ神への信仰の人となり,そのために「信仰を持つ者すべての父」と呼ばれるようになりました。(ローマ 4:11)真の信仰は正確な知識に基づきますから,アブラハムはセムと身近に接することによって必要な理解を与えられたものと思われます。(この二人の生涯には時代的に150年の重なりがあります。)アブラハムはエホバの名を知り,それを用いました。彼の言葉を次に引用します。「至高の神エホバ,天と地を産み出された方」,「天の神,地の神エホバ」。―創世 14:22; 24:3,新。

      アブラハムが「ハランに居を定める前」,まだウルに住んでいた時に,エホバは,友人親族から離れて見知らぬ土地に移り住むことを彼に命じました。(使徒 7:2-4。創世 15:7。ネヘミヤ 9:7)ご自分が示すその国でアブラハムから大きな国民を作り出すと神は言われたのです。その時アブラハムは自分の異母妹サラと結婚していましたが,二人には子供がなく,共に年老いていました。ですから,その命令に従うには大きな信仰が必要でした。しかし彼は従いました。

      テラはこの時200歳ほどになっていましたが依然その一族の長であり,族長としてアブラハムとサラのこの長い旅に同行することに同意しました。テラが父親としてカナンへの移動を決めたように述べられているのはそのためです。(創世 11:31)父を亡くしたロトはアブラハムのおいでしたが,子供のいないこのおじとおばの養子となっていたようです。そのためロトも旅に同行したのでしょう。一行は北西に約一千キロ進み,やがてハランに着きました。ハランは東西交易路の重要な中継点であり,ユーフラテス川の支流ベリク川を105㌔ほどさかのぼったところにありました。アブラハムは父テラの死までそこにとどまりました。

      カナンでの寄留の生活

      アブラハムはいま75歳になっていましたが,自分の家の者たちをハランからカナンに移動させ,このカナンの地でその後の百年,各地に移り住む寄留の天幕生活者として過ごすことになり

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