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アヘン戦争 ― 今の時代に対する教訓目ざめよ! 1975 | 8月8日
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その理由でこの運動は「拳匪事件」と呼ばれています。
しかし翌年,アメリカ軍を含む国際的な軍隊が介入してこの反抗運動を鎮圧し,中国には重い賠償が課せられました。例えば,北京の中心部に広大な外国人居留地が設定され,中国人はそこに住むことを許されませんでした。そこには外国の軍隊が恒久的に駐留することになりました。加えて中国は何億ドルに上る賠償金を13か国に支払わされています。
苦い経験
アヘン戦争およびそれに関連した事件の結果,中国が経験した事柄は,現代における中国の歩みを相当の程度まで方向付けました。今日,中国人が西洋に対して抱く敵意は,過去においてキリスト教世界が中国に対してとった行動と直接に関係しています。
いま国連の内部で,他の急進的な勢力が力と数を増し加えていることは,『まいたものを刈りとる』という聖書の原則の真実さをキリスト教世界に示す同様な例と言えるでしょう これらの国々は,キリスト教国にとって好ましくない政治的また経済的な発展の道を歩んでいます。
また西洋とそのキリスト教会に根ざす道徳および宗教の価値は,これらの国の多くの人にとって植民地主義と不可分に結び付いているゆえに,ほとんど受け入れられないものとなっています。クレイトン・レーシィーは,「発展途上の人と国におけるキリスト教」の中で次のように述べています。
「アフリカ,アジア,ラテン・アメリカにおいて民族主義的な自己意識が芽ざすにつれて,西欧植民地主義の残したものすべてが,その加害者を攻撃するために突然に立ち上がった。
「その結果,『生き方』を決める精神的,観念的要素と,西欧文明の技術的な進歩とを切り離して考える傾向が広まっている。
「西欧の社会的,道徳的な諸原理,つまりはそれが根ざしている宗教上の信仰は他の社会のそれと比べて勝るものではないと一般に考えられている。事実,それは劣るものとさえ,見られている」。
全くのところキリスト教世界は何億という人々の心を遠ざけてきました。悲しいことに,それは人々がキリスト教に背を向ける結果となっています。キリスト教世界の表わしているものは真のキリスト教では決してなく,むしろ偽善的なものであって,神には忌むべきものですが,人々はそのことを悟っていません。中国の場合,このような人心の離反は,8億の人口を擁する国をキリスト教に反対させる結果となっています。
このすべてに対して,キリスト教世界は神の前に申し開きしなければなりません。そして今日の世界の出来事に見られる聖書預言の成就は,神がその申し開きを求める時の急速に近づいていることを示す明白な証拠となっています。―マタイ 7:15-23。啓示 17章。
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バプテスト教会の内紛目ざめよ! 1975 | 8月8日
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バプテスト教会の内紛
● 最近,米国テキサス州クゥインランの第一バプテスト教会は,神から賦与された能力に関する論争のため真っ二つに分裂した。近隣の町シャーマンのデモクラット紙は次のように報じている。「この小さな町のバプテスト教会員たちは,教会の礼拝中に殴り合いをし,警察の監視の下で投票を行ない,教会の会計係の家から教会の書類を盗み出し,反目し合う執事のグループに導かれて二つの派に分裂してしまった。片方のグループは,第一バプテスト教会では安心して礼拝を行なうことはできないと主張している」。同教会の牧師ロン・ハワードはこう述べている。「この出来事は自分にとってかなりのショックであった。クリスチャンがこのような反応を示すなどとは考えてもみなかった」。真のクリスチャンがそのような反応を示さないのは当然である。
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