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水が世界を流し去るものみの塔 1971 | 6月15日
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動物たちは安全でした。エホバはご自分のことばを聞いた人々を救われました。―創世 6:5–7:24。
さて,わたしたちはノアの時代に起きた事柄をどうして知らねばなりませんか。イエスが言われたことをおぼえていますか。その時起きたことはわたしたちの教訓です,と言われました。エホバはもう一度,悪い人全部を滅ぼされます。でもこんどは洪水をお使いにはなりません。エホバがそうなさる日はたいへん近づいています。
神がそうなさる時,どんな人々の命をお救いになるでしょう。ほかの事にたいへん忙しくて,神について学ぼうとしない人々ですか。いつも忙しくて聖書を勉強するひまのない人ですか。人々が神の意志を学ぶ集会に行きたいと,一度も思ったことのない人ですか。あなたはどう思いますか。
わたしたちは,神から命を救われる人々になりたいですね。わたしたちの家族がノアの家族のようになって,全員が神に救われるなら,それはすばらしいことではありませんか。おたがいに助け合って神に忠実な人となりましょう。そうすれば,わたしたちみんなは神から恵みを受けるでしょう。
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真理に対して確固とした立場をとるアフリカの「善意の人々」ものみの塔 1971 | 6月15日
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真理に対して確固とした立場をとるアフリカの「善意の人々」
教育者たちは長年にわたってアフリカに目を向けてきたが,様々な障害に直面しなければならなかった。中でも,多数の部族が存在し,しばしば互いに戦い合うという事態は大きな障害となっている。加えて,迷信や文盲,土着部族の宗教といった障壁のために進歩をはばまれてきた。それにもかかわらず,幾十万というアフリカの人々は最高形態の教育 ― 聖書による訓育を喜んで受けているのだ。それらアフリカの人々は,強固なクリスチャンとしての人格を持ち,正しい事柄をあくまでも支持する立場を取って,いわゆる「文明」国から来た人々を驚嘆させている。
北アメリカからの特別な代表者たちは最近アフリカを訪れ,そうした教育が実際に施されているところと,それによってもたらされた結果を「善意の人々」大会で見る機会を得た。1970年の12月中,アフリカの赤道地帯を横切って,この大会が10か所で開かれた。最初に開かれた七つの大会についての報告は,前号のものみの塔誌に掲載されている。こうした大会は,エホバの証人の教育および統一を促進するプログラムの上で主要な役割を果たす。
ダホメーのコトヌー
ダホメー最大の都市コトヌーにおける「善意の人々」大会は,西側に隣接した国トーゴのロメでの大会と時を同じくして,12月8日-11日に計画された。しかし,トーゴの大会はわずか1日で終わるという事態になった。アフリカ各地でコレラが突然に発生したのである。大会出席者の85%は予防接種をしており,その他の人々も予防接種を受けようとしていたのだが,当局は開会日のあとただちに大会をやめるよう強要した。そのため,旅行者の大半がコトヌーに集中する結果となった。
ダホメーの人口はおよそ60の民族集団からなり,約50の言語つまり方言が話されている。しかし,大会に出席した人々を助けるのに四つの言語すなわちフランス語(公用語),ガン語,ヨルバ語,エウエ語で間にあい,そのため,各言語集団が自分のことばですべてのプログラムを聞けるように四つの演壇を建てる必要があった。ダホメーに住む1,835名のエホバの証人たちは,3,793名の人が集まり「王国の方法によって人類を救う」と題する公開講演に耳を傾けるのを見て幸福に包まれた。
この大会では66名の人が真の神エホバへの献身を表わすバプテスマを受けた。その多くはかつて呪物崇拝をならわしにしていたが,今や呪物を捨てて聖書の真理に対して確固とした立場をとっている。
ナイジェリアのラゴスにおける最大の大会
広大で人口密度の高いナイジェリアに進む。ラゴスでは10万人以上の出席者が予想されたから,大会の会場となる大きな講堂がないことは明らかだった。会場は建設しなければならない。
ラゴス当局は協力的で,18ヘクタールの広い土地を使わせてくれ,また水道や電気を取り付ける許可も与えてくれた。この大会で特別に必要とされたのは,17の言語集団にむけて話す人々のための17の別々の演壇である。しかも,一区域の放送が隣りの区域の妨げとならないように演壇を配置しなければならなかった。ものみの塔協会の会長,副会長その他の人々が英語で話すと,その話はただちに16の他の言語に通訳されたので,出席者全員は真理である神のことば聖書から同じ音信を聞いた。
出席した17の言語グループとは,英語,ヨルバ語,ウルホボ語,エフィク語,イボ語,イソコ語,イカ語,コド語,イシャン語,クアレ語,イヤウ語,オクペ語,オワン語,イトセキリ語,オゴニ語,アブア語,およびハウサ語である。神の「善意の人々」となる以前の過去において,それらの人々の多くは他の部族集団とよく戦争をしていた。しかし今では平和のうちにともに働き,ともに集まっている。これほど多くの言語集団にそうした一致がみられるのはなぜか。それは彼らが,あらゆる人々を一致させる聖書の真理に対して確固とした立場を取っているからである。
こうした大規模な大会のためには,長さ4メートルないし7メートルの竹の柱10万本,あしを編んだゴザ3万6,000枚などが大量に必要とされた。たいへんな注文だが,この人たちにはそれに応じる力がある。各地の会衆の女性たちはゴザを編んで持って来ることを承知してくれた。竹の林は48キロ離れたところにあったから,竹を切り倒す作業に1,500ないし2,000人の男性の自発奉仕者が求められた。さらに竹の柱に穴をあけなければならない。大会の出席者たちをアフリカの焼けつくような太陽から保護するため,数ヘクタールの土地におおいを設ける必要もあった。
背部のないいすは,ある材木会社から借りたきれいな厚材を地面に橋台式にさしわたして作った。バプテスマ用のプールとしては,男の人たちがシャベルを使って深さ1.2メートル,広さ2.3平方メートルの穴を堅い地面に掘り,そこへ水を満たした。バプテスマの当日,3,775人のバプテスマ希望者は5列になり,なんと1分間に20人という割合で浸礼を受けた。
大会企画者たちの推測した出席者数は多すぎはしなかった。というのは,「神が話された,すべての物事の復旧」についてのN・H・ノア会長の公開講演に12万1,128人が出席したからである。それほどの大群集がいたのであるなら,何人ぐらいの警察官が配置されたか知りたいと思う人もあろう。実際のところ,大会期間中の4日間を通して,監視に当たった警官はひとりも見られなかった。会場付近の交通混雑の整理すら,アフリカの「善意の人々」にまかせられたのである。
教える手引きとして六つの言語による聖書文書が喜んで迎えられた。ノア会長は,閉会のことばの中で,ナイジェリアにおけるものみの塔協会の印刷施設を拡張する計画を発表し,出席者を大いに喜ばせた。
文盲と聖書の原則
ナイジェリアの文盲率は今だに高い。5人のうち
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