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  • 聖書は自然の障害にもめげず存続する
    目ざめよ! 1980 | 1月8日
    • おり,アレクサンドリアの出版技術のおかげで価格が安かったため,多くの崇拝者たちは個人用の写本を所蔵できるようになったからです。

      初期のクリスチャンは聖書を生きたものにする

      ヘブライ語聖書が用いられていたことは,使徒パウロの次の行動から察しがつきます。「[パウロは]彼ら[テサロニケの会堂にいたユダヤ人]と聖書から論じ,キリストが苦しみを受け,そして死人の中からよみがえることが必要であったことを説明したり,関連した事がらを挙げて証明したりし(た)」。(使徒 17:2-4)『関連した事がらを挙げて証明する』ため,パウロはヘブライ語聖書の様々な節を用いて,キリスト教の真の土台を固めました。

      初期クリスチャンが,新たに書かれたクリスチャン・ギリシャ語聖書を含め,聖書を活用したことは,本の生産業に一大変革をもたらす動きへと発展してゆきました。その時まで本は,巻き物の形をしていました。悠長な読者にはそれも差し支えありません。しかし,クリスチャンは自分たちの宗教の根拠を『関連した事がらを挙げて証明する』ため,聖書を用いて宣べ伝える業に携わっていました。11㍍もの長さに達することのある巻き物から,関連する聖句を次から次へと見いだすのはいかに不便かご想像いただけるでしょう。

      その当時より一世紀近くも昔に,ローマ人は厚い皮をめくる新しい形の本を試みに作っていました。このかさの張る新しい形の本は全く人気を博することがありませんでした。しかし,ある人がこのアイデアを活用し,薄いパピルスを用紙として使いました。この冊子本<コデックス>は,関連した箇所をすぐに探せる理想的な本でした。それは今日の本のデザインの原型となりました。この歴史的意義を持つ発明の功労者はだれだったのでしょうか。権威ある,「聖書の歴史ケンブリッジ版」はこう述べています。

      「だれかしらが,羊皮紙ではなく,パピルスで冊子本を作ることを考案した。このアイデアがどこで,まただれによって最初に試みられたかは分かっていない。しかし,この新しい形態はキリスト教の最も初期の時代と直接結び付いていることは分かっている。しかも,その発明者は実際にクリスチャンだったかもしれない」。

      ですから今日,巻き物に取って代わった本を開くとき,自分たちの書物の形態として冊子本を採用したクリスチャンたちの,熱心な証言活動に思いをはせることができるでしょう。そういうわけで,西暦の最初の数世紀間,聖書に収められていた音信は本当に生きており,多くの崇拝者の心の中で,確かに「働いて」いました。しかし,そのような穏やかな状況は長続きしませんでした。そのことについて調べてみることにしましょう。

  • 聖書 ― 猛攻撃を加えられた本
    目ざめよ! 1980 | 1月8日
    • 聖書 ― 猛攻撃を加えられた本

      本を抹殺するにはどうしたらよいでしょうか。それには幾つかの方法があります。例を取って考えてみましょう。グラス一杯の真水を損なうにはどうしたらよいでしょうか。考えられる方法は,(1)石でそのグラスを壊す,あるいは(2)ただ泥や他の不純物をその水に加えて,中味を変えてしまう,の二つです。

      聖書も同様の両面攻撃によって致命的な攻撃を加えられる危機に面しました。この書物そのものに対する激しい攻撃と同時に,聖書の音信を変え,その内容に手を加える試みがなされたのです。どちらの試みも,もし成功すれば,この本を役に立たないものにし,ご自分のみ言葉を保存する能力が神にはないことを示す結果になります。

      でもなぜ?

      聖書がそれほど激しい反対に遭うとは実に奇妙なことだと思われるかもしれません。聖書は高い道徳や愛を教えているのに,どうしてそれを抹殺したいと思うのでしょうか。また,聖書に対して最も激しい怒りを爆発させるのが,それを大切にすると主張する人々である場合も少なくありません。あたかも,人間よりも高次の,何らかの力によって操られていたかのようにです。

      このことは聖書の示すところとぴったり一致します。邪悪な霊の被造物は聖書の中で,神のみ言葉が感謝の念の厚い人々の心に達するのを妨げるためなら何をも辞さない者であるとされています。疑いもなく,聖書を抑圧するたくらみの黒幕となっていたのは,神に敵対するこの者,すなわちサタン悪魔です。―コリント第二 4:4。

      もちろん,読者の中にはそのような結論に異議を唱える人がいることでしょう。しかし,一般大衆が聖書を用い,自分の生活においてそれを生きた力にしようとするのを妨げ,思いとどまらせるために,幾世紀にもわたって絶えることなく続けられてきた戦いを,ほかにどう説明したらよいのでしょうか。歴史上,これほど長期間,猛攻撃に遭った本はほかにありません。

      ローマ帝国での野蛮な攻撃

      クリスチャンは多年にわたってローマによって迫害されてきましたが,その聖なる書物に対する最初の攻撃は西暦303年に生じました。その年に,ディオクレティアヌス帝は,キリスト教関係の書物すべてを引き渡し,焼却するようにとの布告を出しました。それを拒めば,死刑になったのです。残念なことに,数多くの貴重な聖書

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