-
霊的な危険に対する恐れからの自由ものみの塔 1975 | 3月1日
-
-
エホバに専心の献身を保ち,エホバの宇宙主権を支持する点で妥協しませんでした。
29 第二次世界大戦が行なわれていたにもかかわらず,これらの人々は1939年にどんなことに賛成しましたか。彼らの霊性にはどんな影響がありましたか。
29 1939年,第二次世界大戦が激しくなっていたにもかかわらず,彼らはこの世の政治および軍事的紛争に対し,全世界で一致して,クリスチャンの絶対中立の立場を取ることに賛成しました。(「ものみの塔」誌,1939年11月1日号〔英文〕の「中立」という記事をご覧ください)彼らは忠実であったがために苦しみ,一部の人々は死にましたが,エホバ神は彼らを,「至高者のもとなる秘められた所」で,また「まさに全能者の影のもと」で霊的に安全に守られました。
(次号につづく)
-
-
読者からの質問ものみの塔 1975 | 3月1日
-
-
読者からの質問
● 「新世界訳」は,その翻訳者たちの氏名や学者としての身分を序文の中で明らかにしていないのはなぜですか。
多年の間,アメリカ,ペンシルバニア州のものみの塔聖書冊子協会は多くの異なった聖書の翻訳を印刷してきましたが,印刷するに際して当協会は翻訳者の希望を無視したりはしませんでした。例えば,1972年に当協会は「現代英語聖書」をその翻訳者の望む体裁と判型で出版しました。―表題紙を参照のこと。
1949年9月3日,新世界訳聖書翻訳委員会は,クリスチャン・ギリシャ語聖書の完成した翻訳を当協会に提出しました。その原稿は,同委員会がその後続行したヘブライ語聖書の翻訳とともに当協会の合法的な所有物件となりました。このことに関して,「神の目的とエホバの証人」と題する本の258ページでは次のように述べています。「同翻訳委員会が要請した唯一の事柄は,その死亡後も各人の名を匿名のままにしてもらいたいということであった」。当協会はこの合意事項を守り,翻訳者たちの希望を尊重してきました。
しかし,どうしてこうした約定が設けられたのでしょうか。それらの翻訳者は目立つことを求めませんでした。自分たちに注意を引こうとは思わなかったのです。『すべての事を神の栄光のためにする』精神を持っていた彼らは,読者が翻訳者のこの世的な「資格」にではなく,神のみことばに信仰の基礎を置くことを願いました。(コリント第一 10:31)他の翻訳委員会も同様の見解を取ってきました。参照欄の付いた新アメリカ標準聖書(1971年)の表紙には次のように記されています。「われわれは参考のため,あるいは推奨するためであれいかなる学者の氏名をも用いてはいない。神のことばはその真価によって効力を保持すべきものである,とわれわれは信ずるからである」。
「新世界訳」の真価は容易に検討できます。その大型版にはおびただしい数の脚注が付されています。その多くは,特定の訳し方を決定するに際してどの聖書写本が関係していたかを示しています。また,それらの脚注は包括的な序文とともに,翻訳委員会の用いた資料やその翻訳に関して,他のたいていの翻訳に見いだせる以上の情報を注意深い研究者たちに供するものとなっています。
さらに,1969年,当協会はやはり新世界訳聖書翻訳委員会の翻訳である「ギリシャ語聖書 王国行間逐語訳」を発行しました。この希英対照翻訳を読めば,聖書のその部分に関して同翻訳委員会がどれほどの努力を払ったかだれでも詳しく調べることができるでしょう。
なかには,聖書中のそれぞれの書自体でさえ筆者の名が付されていると論じる人がいるかもしれません。多くの場合,それは真実です。しかし,聖書には筆者が自分の名前を記していない書が幾つもあります。同様に,筆者が自分の個人的な資格や教育的背景についてほとんど述べていない点にも注目できます。神のみことばを翻訳するに際して,新世界訳聖書翻訳委員会は,委員個人個人の卒業した大学その他,受けた教育に関する委細は重要なことではないと考えました。とはいえ,その翻訳自体,それらの委員の資格を証明しています。同委員会の翻訳を詳しく調べれば,読者の注意は翻訳者にではなく,聖書の著者,エホバ神に向けられるはずです。
また,その翻訳の脚注の中で同委員会側が,ある箇所を別の仕方で訳せることをも認めている点から同委員会の謙虚さにも注目できます。この点を認識して,当協会は常に他の種々の聖書翻訳を用いることを認め,またそうすることを勧めてきました。a それで,エホバの証人は新世界訳翻訳委員会の翻訳に深く感謝する一方,特定の土地の言語で入手できる聖書があれば,どんなものでも用います。それが現代語による明解な新世界訳,あるいは他の翻訳かどうかにかかわらず,当協会は,神のみことばをともしびとして用いて生活の道を照らすよう,すべての人に勧めます。―詩 119:105。
● 近年激しい嵐や洪水が人命や資産に大きな被害を与えてきましたが,そのあるものはサタンの働きによると言えるでしょうか。―アメリカの一読者より。
聖書は,サタンの引き起こした破壊的な嵐の例を確かに一つ記録しています。それは,忠実なヨブの子供たちの命が奪われた場合です。(ヨブ 1:12,18,19)しかし,これを根拠にして,サタンが破壊的な嵐すべてに直接関係している,と結論する
-