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世界展望目ざめよ! 1982 | 5月8日
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が蓄積され,温室効果の生じていることがその原因であるとの説が出されている。ほかの種類の汚染の影響を余り受けない南北両極ではこの効果が非常に顕著に認められるのであろう。もしこの傾向が続けば,夏が巡ってくるたびに解ける極氷の量が増えるため,世界的規模の洪水の生じる恐れがある,と科学者たちは語っている。
食品の保存に放射線?
● 電力等の料金が上がっているため,食品加工業者の間では,冷凍保存や缶詰め保存に代わる食品保存手段として放射線による処理に関心が高まっている。実際のところ,この考えは1950年代から論議されている。食品中に放射能を生じさせるのに必要な量よりはるかに少ない量のガンマー線の照射ですべての細菌を殺すことができ,香りや組織の変化も最小限に抑えられるとされている。この処理に要する費用は,缶詰めを作るのに要する経費の20%から30%ですむと言われている。放射線処理をした食品はホイルの袋に入れて室温で保存できることも別の利点である。これによって,食品を船積みしたり輸出したりする際に必要とされる多額の冷凍保存費が不要になる。日本やヨーロッパの幾つかの国ではこの方法がすでに認可されている。政府が認可すれば,米国の市場でも二,三年のうちに放射線処理された食品がお目見えするものと考えられている。
中国用の聖書
● 最近,中国語の聖書100万冊が中国大陸にひそかに持ち込まれた。真珠<パール>計画と呼ばれるスパイもどきのこの宗教活動は「門戸開放」と称する福音派の一グループの主唱のもとに行なわれた。オランダに本部を持つその団体は米国,カナダ,その他の地域で集めた600万㌦(約13億2,000万円)の資金をもとにこの計画を遂行した。タイム誌によると,その計画の目的は,「5万軒はあるとされる“家庭教会”で……崇拝を行なう,500万を数える中国人のプロテスタント信者に,大いに必要とされている聖書を与える」ことにあった。この「家庭教会」というのは,1960年代の文化大革命の時期に正規の教会の建物が閉鎖された後に作られたものである。しかし,中国の公式の教会指導者たちはそうした活動を非とし,密輸は「人々の心を刺激してアヘンや麻薬に関心を抱かせ」,「宗教の不信を招くものである」と語った。中国キリスト教協議会のタン会長は,聖書を合法的な方法で中国に持ち込むことに問題はないと語り,さらにこう述べた。「人々をキリスト教徒にするため,我々は独自の聖書を印刷している」。
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日常生活の五つの落とし穴をどのように避けるか目ざめよ! 1982 | 5月8日
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日常生活の五つの落とし穴をどのように避けるか
失意
恐れ
不安
放縦
怒り
これらをはじめ日常生活の他の様々な落とし穴を避けて通る方法の概略が,「最善の生き方を選ぶ」と題する,聖書研究のための実際的な手引き書の中に記されています。この本をお読みになれば,この時代における最善の生き方を見いだせます。また,間もなくやって来る,世の変化の時にどうしたら生き残れるかを知ることもできます。
寄付として切手400円分を同封します。192ページで堅表紙の本,「最善の生き方を選ぶ」を郵送料発行者負担で送ってください。
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