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共産主義は真の宗教を砕くのに失敗するものみの塔 1958 | 8月1日
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れています。彼らはこれに成功しませんでした。入手した報告によれば,25年の刑を宣告された数百人の兄弟たちは今でも刑務所にいるというこです。幾人かは釈放されましたが,わざを指導すると共産主義者に考えられている兄弟は釈放されていません。ロシヤにいる大勢の兄弟から次の言葉が寄せられました,『迫害に苦しむ兄弟たちは,全地の兄弟に対して祈りの中で彼らのことを憶えて頂きたいと願つています。そして,いくらかでも境遇がよくなるようにと希望しています。』全体的に見ると,この年の終りになつてロシヤにおける迫害は以前ほど激しくありません。しかし,警官はある町々に入つて,ヱホバの証者を苦しめてきました。採決された決議に対する答として,モスコーは其の悪しき手先を用い,ヱホバの証者のある者たちに報復しているように思われます。ある町に入つた警官隊は,「ものみの塔」を家の中,あるいは身に着けて持つていたというので,多くの兄弟や姉妹を苦しめたと報告されています。50歳のある姉妹は両足の裏を打たれ,きれぎれになつた肉が両足からたれ下り,骨が見えるまで打たれましたが,それでも「ものみの塔」の雑誌を入手した場所を言いませんでした。このように残酷な人々は,12歳の少年の指をドアとドアの側柱との間にはさんでしめつけ,3日間後にその少年の指全部は折れました。この苦しみにあつても,ヱホバの証者であるその少年は「ものみの塔」を手に入れた場所を言わなかつたのです。別のある兄弟は意識を失うまで顔を打たれ,それから髪の毛を持つてひきづり回されました。一人が疲れると別の一人が代つて拷問を加えます。しかし,この場合にも拷問は失敗に終りました。ロシヤの兄弟たちが何処で「ものみの塔」を入手するかを言わせようとして,共産主義者は巨額の金銭を各個人に提供し,買収を図つてきました。また,真理を捨てて,裏切り者になるように人々を買収しようと努めています。
これは迫害の別の例です。ロシヤの支配者は未だに聖書をとても恐れているように見えます。送られてきたある手紙によると,聖書は何処に行つても買えず,聖書を持つていることが分ると取り上げられます。どんな価を払つても聖書を買うことはできません。大勢の人々が収容所から釈放されていますが,常に監視されており,一つの場所から他の場所に移ることは不可能です。警察が一人でもヱホバの証者を見つけると,警察の自動車と数人の警官が来て家を捜索し,すべてのもの,聖書さえも持ち去ります。警察はヱホバの証者を不利にする事柄を絶えず探しているのです。ロシヤの役人がこのわざを麻痺させようと努めていることは明らかですが,彼らは今までのところ成功していません。
ロシヤの政府が迫害をつづけていることは,彼らの罪をいつそう重くしています。彼ら自身も認めているように,ヱホバの証者が無実であり,無害であることを彼らは知つているからです。他の国々のヱホバの証者を注意深く観察した結果,他の国々において彼らは政治に全く関係せず,殺害に加わらないことが分つたと,ヱホバの証者に語つた役人もありました。どこにいても,ヱホバの証者は独特な人々であり,彼らの神に奉仕することを望む人々です。それで,ロシヤ政府も,ヱホバの証者が無実であり,無害であることを知つています。世界の他の場所で,ヱホバの証者についてはこれらのことが真実であつても,ロシヤにおいてはヱホバの証者を滅ぼさねばならないと彼らは考えています。ヱホバの証者は人類の唯一の希望として神の御国を伝道するからです。
去年の春,鉄のカーテンの背後のある国からモスコーを訪れた兄弟は,自分の国に帰つた時に次のような言葉を送りました。『あのすばらしい国で私は多くの経験を得ました。そこには大勢の親類がいて,彼らは「千年期の信仰者」と言われています。私は,その人々が大勢いる小さな村を知つていますが,不幸にしてその村に行けませんでした。その人々について尋ねたとき,彼らはとても変つていて投票しないばかりか,復活のような不可能なことを話し,世の終りに住んでいると言つている。彼らは娯楽を求めない。そして何時も聖書を研究しているということを聞きました。全くこの通りです……』ソ連政府は全警察力をあげて,ヱホバの奉仕者を沈黙させようと決意しているように思われると,ある報告は述べています。しかし,私たちの言いたいのは次の事です。最高至上の神は御自身の御約束に従つて,ロシヤにおいても良いたよりの伝道を成し遂げ得るように御自身の民を支えられ,活動力を与えられるでしよう。御国のこの良いたよりはすべての柔和な人々に宣べ伝えられねならないと,彼らは知つています。それは柔和な人々が永遠の生命に至る道を学び得るためです。ロシヤにいる私たちの兄弟はこの大きな特権に喜んでいます。
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すべての本にまさるものみの塔 1958 | 8月1日
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すべての本にまさる
『自由を与えよ。しからずば死を与えよ。』との有名な言葉を残したアメリカ革命の指導者パトリック・ヘンリーは,かつてこう述べました。『聖書は今までに出版されたすべての本だけの価値がある。』
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