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「多くの書を作れば際限がない」目ざめよ! 1978 | 4月22日
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に造られています。同様に,敬神の知恵を持つ人々の言葉は,聴き手や読み手の益のために,表明されている知恵と調和して進むよう彼らを促すことができます。また,「言葉が集められたもの」,つまり本当に有益な知恵ある言葉や格言に専念する人たちは,釘のようです。なぜそう言えるのですか。釘はある物を支えたり安定させたりすることができるからです。同様に,『言葉を集める』ことに専念する人たちは,その知恵のある健全な言葉によって,他の人々を安定させたり支えたりすることに寄与できます。
ですから,絶えず発行されている多数の書物に気を取られてはなりません。あらゆる本の中で最も価値のある本,聖書,それに聖書と調和している出版物を熟読するための時間を取ってください。そうすればあなたは,聖書に関して,米国の愛国者パトリック・ヘンリーのように思わずにすむでしょう。彼は死ぬ少し前に友人に次のように言いました。「この本には今までに発行された他の本すべてを上回る価値がある。然るべき敬意と感情を込めてこの本を読む時間を最近まで見いださなかったことは心残りである」。
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スピード化の進む植字目ざめよ! 1978 | 4月22日
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スピード化の進む植字
南アフリカの「目ざめよ!」通信員
印刷された言葉は口で言った言葉の永久記録です。印刷された言葉が重要な理由はそこにあります。それがわたしたちの生活様式の一部となっているのもうなずけます。ところで,印刷文字はどのようにして組まれるのでしょうか。読者の中には,ゴム版の活字セットをいじった経験のあるかたがおられるでしょう。そして「p」と「q」を混同しないように気をつけることを学んだほかに,活字がどんなものか,あるいは像をどのように紙に写すかなどについては,ある程度の知識を持っておられることでしょう。活字を組む作業は植字と呼ばれる一種の印刷技術<グラフィックアート>です。人々の関心は,主に最終製品,つまり印刷された紙面にあるため,ほとんどの人がこの分野で最近生じている劇的な変化に気付いていません。
ちょっとの間,あなたが今お読みになっているページをよくご覧ください。活字は二欄に組まれています。各行の長さは全く同じで,共通の並び線の上に一直線に置かれています。紙面の全体的な印象は,しみとか黒い部分がなくて,一様に灰色がかって見えます。これは,紙面をより良いものにしようとする印刷技師たちの長年の努力の結晶です。彼らは,目が疲れたり,ちらついたりせずに,楽に読める印刷字面を作ろうと努力を重ねてきました。
今日の印刷法は,何年か前の手間をかけて活字
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