-
宣教における成功王国宣教 1970 | 4月
-
-
[4ページの拡大文]
4月 ― 会衆が20%増加をめざす月
-
-
良いたよりを効果的に伝える王国宣教 1970 | 4月
-
-
良いたよりを効果的に伝える
1 戸別訪問によるクリスチャン宣教を効果的に行なえるかどうかは,わたしたちがイエスと使徒たちの行なった方法にどれほど忠実に従うかどうかにかかっています。聖書を調べると,イエスや使徒たちは人々と話し合うことによって相手の信じている事柄を察知したことがわかります。それらの事柄を知ってから,使徒たちは真理が人の心に深くはいるように率直に話したのです。―マタイ 16:13-16。使行 17:2-4,16-18,22-24。
2 聖書を開く前に,まず家の人と話し合って,相手に自分の考えを述べてもらうのはよいことです。パウロはアテネにいたとき,物事を観察し,会う人々とともに『論じる』ことによって,人々の考えていることを知りました。(使行 17:16,17)これは今でも最善の方法です。相手が話さないかぎり,その人が何を信じているかを十分に知ることはできません。たとえば,家の人は十字架のかざりを身につけているとしましょう。その人はカトリック教徒ですか,新教徒ですか。その人は自分の教会で行なわれている事柄に好意をいだいていますか。これらの点をよく知るには,どうしても家の人に自分の考えを述べてもらわなければなりません。
3 それで,話したいと思っている事柄を簡単に紹介してから,さっそく,「新興宗教がこんなに多いのはどうしてでしょうか。どうお考えになりますか」と尋ねることもできます。区域によっては,こうした質問のことばづかいを変えるほうが適当な場合もあるでしょう。また,次のようないくつかの質問をするのがたいへん効果的な場合もあるでしょう。「最近,宗教団体が政治にますます介入していることを新聞などでお読みになられたことと思います。このような方法で地上に平和がもたらされると考えておられますか。宗教上の混乱がいつまでも続いているのはなぜでしょうか。人類の平和の見込みについてはどう考えておられますか」。
4 ここで忘れてはならない大切なことがあります。それは家の人に質問をするときのわたしたちの態度と質問をする理由です。わたしたちは誠実でなければなりません。(コリント後 2:17)わたしたちは家の人が考えている事柄を知って,家の人を個人的に親しく知りたいと誠実に願っているのです。それで,何を尋ねるかとともに,どのように尋ねるかを知るのは大切なことです。ていねいな親しい態度で話し合って,家の人の考えを探り,相手に考えさせて自分の考えを述べるように励まし,遠慮なく話せるようにしてください。
5 家の人が述べる見解に敬意を表わしてください。相手のことばのささいな誤りをいちいち取り上げて,その考えがまちがっていることを相手に認めさせなければならないなどと思うべきではありません。家の人が真理を知りたいと願っているのであれば,研究のときに詳しいことを取り上げられます。むしろこの時点では,同意できる事柄が何かあるかどうかを考えてください。同意できる点がたとえ一つしかなくても,その点に注意を向け,その点は自分にもよくわかるということを相手に述べてください。話し合うといっても,話をひとりじめにして,真理について学ぼうとしない人に時間を浪費してよいということではありません。
6 聖句を読んだり参照したり,また文書を提供したりする場合でも,できるだけ相手に納得してもらいたいと思います。それには率直さが必要です。今や家の人の考えを幾らかでも知ったのですから,真理を相手に伝える用意がいっそう整っています。同じように会話的に話を進めて,家の人の注意を聖書に向けます。そうすれば,家の人は考えさせられるようになるでしょう。(ヘブル 4:12)しかし,ただ聖句を読むだけでは不十分です。相手が聖句の要点を理解するように助けてください。たとえば,創世記 2章7,8節は,愛ある創造者エホバ神のお目的を示しています。それはエホバ神の創造した人間が楽園の地で永遠に平和を楽しむことでした。
7 同様に,黙示録 21章1-4節を話し合う際,人類に対する神の愛ある関心を強調し,次に,復興された地上の楽園における祝福を再び強調できます。
8 また家の人と話し合うことによって,もし可能なら,その人の態度を知りたいと思います。それから,聖書に基づくどんな考えを強調すべきかは人によってそれぞれ異なるでしょう。しかし,どんな状況の下でも,不親切であったり,巧みさに欠けていたりしてはなりません。親切は霊の実の一つですので,いつも生活や話し方においてそれを表わすべきです。(ガラテヤ 5:22。コリント後 6:3,4,6)それで,家の人が話に加われるようにしましょう。それから真理を率直に話します。家の人が良い態度を示す人であれば,相手が大切な点を理解し,行動を起こさせるように助けることができるでしょう。―使行 13:48。
-
-
1970年の一連の地域大会王国宣教 1970 | 4月
-
-
1970年の一連の地域大会
今年の地域大会は次の四つの都市で開かれる予定です。
7月23日-26日: 北海道(場所は未定)
7月30日-8月2日: 横浜文化体育館
8月6日-9日: 姫路市民館
8月13日-16日: 佐世保市民会館
みなさんはご自分の望まれるどの大会にでも出席できます。取り決められた会場はいずれも十分の広さがありますから,関心をもつ人々すべてを連れて大会に出席し,会場を埋めることができるかどうか努力してみましょう。大会に出席する計画を今から立てはじめてください。
-
-
良いたよりを伝える ― 手紙を書いて王国宣教 1970 | 4月
-
-
良いたよりを伝える ― 手紙を書いて
1 足の不自由な一姉妹は,手紙を書くことによって証言活動の大半を行なっています。その姉妹はエホバへの奉仕を忙しく行ない,書き送った手紙に対し数多くの返事を受け取って成功を収め,たいへん喜んでいます。姉妹は手紙にどんな事柄を書くのでしょうか。だれにあてて書くのですか。また,送り先きの住所をどこから得るのですか。
2 この姉妹の書いた手紙の一つを読んでみると,姉妹が戸口に立って話しているような感じを受けるでしょう。手紙は,たいてい次のような書き出しで始まっています。「おはようございます。わたしは,―― と申します。全地に回復される平和な楽園について聖書の音信をお伝えしたいと思って,このお手紙を書いています。そしてこのお知らせがあなたの生活を明るいものにすることを心から願っています」。それから,姉妹はたいてい,御国奉仕に提案されている聖書の話を自分のことばに直して書いています。そうです,姉妹は親しい態度で直接相手と話し合っているような気持ちで手紙を書くのです。
3 会衆内の多くの人は,この姉妹が手紙による証言で良い成果を収めていることを知っています。そこで他の伝道者は,その姉妹に手紙で証言してもらいたいと思う人の住所と名前を知らせるのです。姉妹は自分や他の伝道者が病院で会った人々に手紙を書きます。ある兄弟は別の町に住む実業家に会いました。その人は真理に関心を示したので,兄弟はその人の住所と名前を姉妹に知らせ,姉妹は手紙を書いてその人の関心を高めるように援助し続けました。また土地の新聞に死亡,出産あるいは婚約に関する知らせが出ると,姉妹はその人々に手紙を書き,聖書の良いたよりを伝えます。監督は,伝道者が中にはいって証言できないアパートのロビーに行って郵便受けにしるされている名前と番号を書き写し,姉妹はそれらの人々に手紙で証言するようにしています。その他,電話帳からも住所と名前を得ています。
4 この姉妹はこうして忙しく働き,自分の行なっている神権的な特権を大いに楽しんでいます。わたしたちはすべて,どんな境遇にあっても,良いたよりを他の人に伝えるわざに携われるのです。身体面で恵まれている人は,戸別伝道,その他宣教上の正規の活動に時間と精力を使うべきでしょう。健康に恵まれている伝道者や開拓者が多くの時間を費やして手紙による証言をするようにとは勧められていません。一時的にしても,病床に伏さねばならない人や,病気・悪天候・その他の理由で家に閉じこもらねばならない人は,ここに示された仕方で,自分の時間と精力をエホバへの奉仕に有効に用いることができるでしょう。わたしたちは時代の急を悟っています。残された時はいよいよ少なくなっているので,エホバへの奉仕にできるだけ十分にあずかるのは大切です。
-
-
神権的ニュース王国宣教 1970 | 4月
-
-
神権的ニュース
◆ 巡回のしもべが沼津市を訪問中,協会の新たに設けられた御国会館における公開講演に38人が出席しました。
◆ 一連の新しい巡回大会が川崎市を皮切りに始まりました。公開講演の出席者数は1,393人で,土曜日の午前にバプテスマを受けた人は55人でした。この巡回区の伝道者平均は29%増加し,奉仕会の出席者数は45%増加しています。
◆ 新しい会衆が美唄,長岡,上田,半田,川西,別府,東京・蒲田に組織されました。
◆ 「地に平和」国際大会はメキシコの大会をもって幕を閉じました。メキシコで開かれた10の大会の主要な集会の出席者数は合計8万9,239人で,2,757人がバプテスマを受けました。この出席者数はメキシコの全伝道者数の2倍を上回るものです。
◆ 韓国は1月に伝道者最高数1万1,380人を報告しました。そのうち休暇開拓者は1,288人でした。カイザルからの迫害にもかかわらず,兄弟たちは確固として忠誠を保っています。
◆ 沖縄は2月に,10%増加に相当する391名の伝道者を報告しました。
◆ ハワイは新伝道者最高数3,122人を報告し,伝道者は人口259人に一人となりました。
-
-
質問箱王国宣教 1970 | 4月
-
-
質問箱
● 効果の得られない聖書研究は,どのようにしてやめるべきですか。
現在司会している研究で,およそ6か月続いている研究があれば,これは考えるべき問題です。今までのところ,その人は会衆の集会に出席していますか。また,神のことばから学んだ事柄に応じて生活を改めていますか。そうしていないなら,そのような研究に費やす時間を他の人に証言するために用いるほうが,より多くの成果を収めることができるでしょう。
ある研究をやめることにした場合,親切な仕方で家の人にそのことを話してください。そして,聖書の述べる事柄をその人とわかち合えてうれしく思っていることを伝えましょう。しかし,わたしたちが行なっているのは6か月の無料の聖書研究であることを家の人に思い起こさせてください。今や,家の人は,学んだ事柄に関し何を行なうか,また率先して努力するかどうかを決めなければなりません。―ヨシュア 24:14,15。
時の緊急さを強調してください。わたしたちは,真理を知ってエホバの側に立つ機会を他の人々にも与えたいと願っています。このことも話してください。―ゼパニヤ 2:3。
またいつかお会いできること,それに,連絡していただいたなら,霊的な援助を喜んで差し伸べられることを家の人に述べてください。エホバ神を喜ばせるためには,どんな道を取るべきかを真剣に考え,そのことについて神に祈るよう励ましてください。集会に出席することを心から勧め,また,もし家の人がエホバに仕えることをほんとうに決意して会衆と定期的に交わるなら,喜んで研究を再開し,円熟に向かって進歩するよう助られる,程度のより高い資料を用いて研究することを知らせてください。
-