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彼らはエホバの証人について真実を知ったものみの塔 1969 | 8月15日
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まもなくひと月に多くの時間を費して聖書の真理を教えるようになりました。
ほんとうに,正直な心の持主がエホバの証人について真実を知るなら,彼らの生活は変化します。そのような人々は,今日エホバの証人が行なっているわざにあずかりたいと思います。以前神のしもべに反対した多くの人々が,今やただ一つのまことの宗教のみが存在する楽園の地で唯一のまことの神を崇拝する希望に喜ぶ人々の隊伍に加っています。
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『こうべを上げ』て救いを知らせるものみの塔 1969 | 8月15日
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『こうべを上げ』て救いを知らせる
エホバの証人の1969年度年鑑より
フィリピン
人口: 35,000,000人
伝道者最高数: 42,239人
比率: 829人に1人
昨年フィリピンの兄弟たちはすばらしい熱意を示しました。時の短いことを感じ,また他の人々を援助したいという心からの願いに動かされ,奉仕時間,再訪問,家庭聖書研究,文書の配布などの面でこれまでのどの年よりもよい記録を残しました。
ノア兄弟が5月に4日間この国を訪問したことは,ほんとうに忘れがたいできごととなりました。兄弟たちや関心を持つ人々がノア兄弟の話を聞くため全国からマニラに集まり,聴衆はなんと9669人に達しました。
あなたは時々,区域で伝道があまりよく行なわれているので,関心を持つ人はもうほとんど見いだせないのではないだろうかと感じておられますか。コーディレラ山脈の高地のある会衆ではこのことが現実の問題となっています。その町は人口3000人で,ここには二つの会衆があり,合計150人の伝道者が奉仕しています。なんと20人に一人の割合でエホバの証人がいるのです! ある村では43軒のうち40軒は証人の家です。この問題が巡回のしもべに持ち出された時,しもべは,近くに区域がないから,今住んでいる村でさらに時間を費やし,親族や隣人が真理を学ぶのを助けるようにと提案しました。この提案によく従った結果,しもべの次の訪問の時には,20人の関心を持つ人々が集会に出席しており,伝道者は88人から95人に増加していました。そしてこの伝道者たちは1か月に平均13時間奉仕していました。関心を持つ人のうち14人が次の巡回大会でバプテスマを受けました。
子供たちが良心に従ったため公立学校に入学することを拒否された例がありましたが,家庭でそれらの子供を教えた親たちは豊かに報われています。一人の監督は協会の出版物を用いて自分の3人の子供に読み書きを教えました。後日,比較的寛大な教育委員の取りはからいで入学を許可されたとき,その子供たちは1年生のクラスに入れられました。しかし,2週間後には2年生になり,さらに3年生に編入され,その子供の一人は1年生の受け持ちの先生を助けてそのクラスで教えています。これは,子供たちがたとえ学校教育を受けていても,親は家庭で子供たちを教えなさいという知恵のことばの尊さをよく表わしています。―申命 6:6,7。
特別開拓者の一夫婦から寄せられた次の手紙から,エホバの証人の「年鑑」の価値を知ることができます。「私たちは一人の大学生と聖書研究をしていましたが,その下宿の女主人は偏見のため,その学生に下宿から出てほしいと言いました。その学生は別の学友とともに,私たちのところに泊めてほしいと頼んできました。私たちは,二人が家族の一員となって,私たちの生活の日程に従ってくれるなら泊めることができると告げました。こうして,毎朝二人はすわって聖句の討議を聞くことになりました。4日目に二人はいろいろ質問しはじめました。時には討議が45分も続くこともありました。このように討議して2週間後,その学生の友だちは集会に出席しはじめました。第4週目に彼はカトリック教会との関係を断ち,私たちの聖句の討議を聞きはじめてから1年余の今では,バプテスマを受けた伝道者となり,休暇開拓者として1か月奉仕しました。卒業後は正規開拓者になる計画をしています」。
一人の休暇開拓者の次のような経験は,宣教において子供たちを無視してはならないことを示しています。親が不在だったので,一人の姉妹は家にいた二人の少女に短い証言をしました。二人は雑誌を求め,関心を示しました。父親はその子供たちが真理に興味を持つことには反対でしたが,二人はその開拓者と勉強し,御国会館の集会に出席しはじめました。子供たちが進歩するにつれ,両親は二人の行ないがたいへん変化したことに気づきました。その子供たちは両親をいっそう敬い,行儀がよくなったので,両親は喜びました。ある日,二親が子供たちと一緒に集会に来たので,聖書研究が取り決められ,今では家族全員がエホバに献身しています。もし子供たちに話しかけなかったなら,なんという機会を失っていたことでしょう。
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