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    ものみの塔 1967 | 6月15日
    • いても,クリスチャンの親切な態度は荒海に流す油のような力を見せるでしょう。

      27 クリスチャンにとって親切が非常に大切なのはなぜですか。

      27 わたしたちが命の希望をもつのはエホバの過分の恵みによります。それでわたしたちは同じ親切を人に示さねばなりません。(エペソ 2:5-8)野外宣教で御国の実を結ぶことに努めるわたしたちは,神の霊の実を結ぶことにも努力すべきです。これをするなら,神のいつくしみのおきてに従っていることになります。わたしたちはそれを自分の舌だけでなく,心にもおかねばなりません。そのときいつくしみのおきてはわたしたちの新しい人格の一部となるでしょう。それによってわたしたちの問題を解決し,人を許すことは容易になります。親切は建設的な特質であり,人を動かして親切な態度で応じさせます。わたしたちの親切なことばと行ないは人をエホバに引き寄せることができます。みたまのこの実を発揮するなら,エホバに対する希望と確信が失望に終わることはありません。それでエホバと共に歩もうとするわたしたちは,親切を愛しましょう。不親切な世にあっても,エホバは親切を求めておられるからです。親切は人を命に導きます。―ローマ 2:4; 5:2。

  • 『われこゝにあり 我をつかはしたまへ』
    ものみの塔 1967 | 6月15日
    • 『われこゝにあり 我をつかはしたまへ』

      エホバの証人が困難な状況下で働く12の国々の報告(2)

      ― エホバの証人の1967年度年鑑から

      エチオピア

      昨奉仕年度中,エチオピア全土での奉仕は平穏の中に進められました。首都アディスアベバでもなんら問題は起きず,兄弟たちはなんの妨げもなく会衆の集会を開いてきました。そしてアディスアベバのみならずどの地域の兄弟たちにも英語の新しい出版物がひき続き供給されてきました。また兄弟たちのために母国語の聖書研究の資料も与えられ,自分で研究できるようになりました。この結果,英語をほとんど知らない兄弟姉妹もこれからは集会でさらに注解できるようになり,円熟に向かって成長することでしょう。さらに,御国宣教学校も設けられ,出席したしもべたちは熱心に学びました。

      かつてエリトレア地方の兄弟たちを襲った厳しい迫害は,すでに昔の語り草になりました。忠誠の誓いをすることや,就職問題に直面した兄弟たちには真実の信仰が必要でしたが,天の父の家をなおざりにしなかったゆえに勇気を得,信仰を保ち,宣教を遂行できました。

      兄弟たちが迫害に屈せず伝道を続け,多くの家庭聖書研究を司会してきたので,真理に関心を持つ大勢の人々およびかつて敵対していた教会の人々のある者の心は開かれて,エホバの証人の信仰を理解し,多くの人々が神の国の側に立つようになりました。実際のところ,一人の牧師は遠い村から旅をして,ある二人の兄弟のエホバの証人に会い,エホバの証人の集会場がどこにあるかを尋ねました。その姉妹はさっそくその牧師を家に招き,彼女の兄が直ちに研究を取りきめ,牧師はそこで数日間研究することになりました。その牧師はエホバの証人のことを大変誤解していましたが,まもなく真理を認め,そして村にもどりました。それ以後連絡が絶えていましたが,ある日突然に兄弟の家を訪ね,真理をむすこに教えてほしいと願い出,兄弟をその村に招待し,さらに,その村の教会の教えの矛盾に悩み,教会の指導者層に見られる意見の不一致に嫌悪を感じていた他の二人の牧師たちにも教えてほしいと頼みました。こうして,かつて私たちを公然と排斥していた敵対者たちが真理を理解するようになってきたのです!

      ハンガリー

      ハンガリーでは兄弟たちの直面する困難は以前よりもかなり少なくなってきました。エホバの証人のわざは今も地下で行なわれていますが,その存在はハンガリー中に知れ渡っています。

      次にかかげる経験は,真理が人間の生活をどれほど変えるかを示すものです。ある伝道者が,年配の一婦人に会い,来たるべき楽園の世界について証言しました。婦人はその話の中で,主人が大酒を飲み,ののしり,好き勝手な遊びに大金を浪費するため,長年悩まされてきたことを打ち明けました。まもなくその主人が帰宅したので,姉妹の伝道者は親しく彼と話しはじめ,「楽園」の本を用いて家庭で聖書研究を行なうように勧めたところ,驚いたことに,その主人は快く応じました。その後,彼の妻が子供たちのところに2週間ほど訪れている間に,研究は4回行なわれました。そして帰宅した妻は主人の変化に気づいたのです。彼はもはや口ぎたなくののしらなくなり,研究がひき続き行なわれているうちに,大酒を飲むことや,トランプ遊びをやめてしまいました。彼は昔,警官をしたことのある有名な人であり,またエホバの証人の大反対者だったので,彼のその変わりように,村の人々は大変驚き,かつ敬服しました。今では彼とその妻はともに集会に出席し,次の機会に浸礼を受けたいと願っています。

      ある町で,一人の婦人が見知らぬ男の人にこう尋ねました。「― という村に行きたいのですが,どのバスに乗ったらよいのでしょうか。実は,その村にエホバの証人がいると聞いたので,行くところなのです」このことばに驚いた男の人は,だれを訪ねたいのかと聞き返したところ,彼女は,「その町には私の知っている人はだれもいません。これ以上のことは言えませんが,私はエホバの証人を探しているのです」と答えました。彼は,自分もエホバの証人であり,その村まで一人で旅行するところだったことを話しました。喜んだ彼女は,その道々,それまでの「事情」を打ち明けましたが,それによると彼女には二人の子供たちがおり,二人ともハンガリーを去って英国に渡り,そこでエホバの証人に会いました。そして彼女はこう語りました。「このことを聞いた私は,自分の子供たちにとってカトリック教会の教えのいったいどこが不足なのかと激しい憤りを感じ,その新しい宗教を学ぶことをやめさせるため,直ちに英国に向かうことにしました。ところが英国には着いたものの,子供たちを動かすどころか,逆に,子供たちの方が新しい信仰について私にいろいろと説明し,あまりにもすばらしい教えに私はもはや反対する気持ちを失ってしまいました。そして,エホバに仕えることが,どんなに大きな特権であるかを知るようになり,家に帰ってからは,教会に出席しなくなりました。しかし私は熱心なカトリック信者でしたから,もちろん問題が教会にもわかり,牧師が家に来て,礼拝に出席しない理由を私に尋ねました。私は,偶像崇拝を禁じている聖句を出して牧師に答え,偶像崇拝者になりたくはないと説明しました」。その時以来,彼女は多くの人々から激しい反対を受けましたが,夫は真理に反対しないので,彼女は喜んでいます。そして今は,聖書研究を通して真理を学んでおり,また多くの機会をとらえて真理を伝道しています。そして英国にいる二人の子供たちは,次の巡回大会で浸礼を受けたいと願っており,ハンガリーに住むこの母親も,浸礼を受けてエホバの証人の一人になりたいと希望しています。こうして,他の多くの場合と同様に,誠実な心を持つ人の無知ゆえの真理に対する反対は克服されました。

      ポーランド

      ポーランドの兄弟たちはエホバの過分の恵みにより,クリスチャンの一致と霊的な清さという信仰の土台そのものを揺り動かした激しい嵐を切り抜けることができました。責任の地位にある一人のしもべがクリスチャンの道徳の高い標準を踏みはずしたのです。そのしもべは自分の罪を告白するどころか,おおい隠し,事情を調査しようとした兄弟たちを欺こうとしました。政府当局者たちは,この事態に乗じて,自分たちの不当な目的を遂行しようと図り,巧妙なわなを作って,神権組織に対する伝道者たちの確信と信頼とを打ち砕こうとしました。

      事態を正そうとする人々を支持するように見せかけ,実際には彼らを中傷した,膨大な量の謄写版刷りのパンフレットが当局者の手で作られ,伝道者の間に配られました。また,協会からの指示で海外の友人が書いたように見せかけた何百通ものにせの手紙が当局者の手でポーランド中の伝道者に送られました。その手紙によれば,問題のしもべは何ら罪を犯してはおらず,協会は彼を支持しており,伝道者はひき続き彼を信頼すべきであると,述べられていました。そのうえ,海外の兄弟たちから寄せられた本物の手紙は,途中で当局者に調べられ,偽りの手紙の内容と同じ趣旨のものに巧みに書き変えられました。

      その不忠実なしもべとその少数の仲間は,当局の企てに応じたため,多くの兄弟たちの心の中に疑いが広まってゆきました。こうして,エホバの証人の一部の者の不道徳を利用し,また,分裂と不信というこの世の精神を吹き込み,ポーランド中のエホバの民を完全に二分するという当局の意図は達成されたかに見えました。

      しかし,エホバの聖霊はこれら狡猾な人間よりもはるかに強力でした。だれに対しても不公正が行なわれないようにするため,内容のくい違うすべての報告を調査するには,伝道活動の禁止下という事情も手伝って,かなりの時間がかかりましたが,遂に,だれも疑うことのできない証拠があげられ,責任

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