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オカルトの力から逃れる目ざめよ! 1981 | 3月8日
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それに香炉が,アルサムの短剣と共に飾られていました。この短剣は,霊の勢力を呼び寄せて人間と接触させる時に,魔女が円や星型五角形を描くのに用いるものです。イシス(『魔術の女王』)をかたどった実物大の黒い頭部の像が,アモン・ラー(エジプトの『神々の王』)の明るいオレンジ色の彫像や小帆船の模型と並んで置かれていました。この帆船は,死者の海を渡って魂を運ぶことの象徴と考えられていました。私たち二人はその部屋の中で明け方まで話し合いました。私は大いに助けを必要としていました。
「かねてから敬意を抱きながらも,その内容はほとんど知らなかった1冊の書物,聖書を中心に話し合いは進められました。系統だった聖書研究を行なう手引きとして,「とこしえの命に導く真理」と題する小さな書籍を用いました。その後何週間かの間に,私は悪と悪霊たち,および人間の思考を支配し動かすその力に関する単純明快な真理を学びました。
「申命記 18章10-12節(新)の次の言葉を初めて読んだ時ひどく動揺させられたのを覚えています。『あなたのうちに,自分の息子あるいは娘に火の中を通らせる者,占いを用いる者,魔術を行なう者や,吉凶の徴を求める者,呪術者,あるいは,まじないで他の人を縛る者,霊媒に相談する者,物事の専門的な予告者,死人に問う者がいるべきではありません。これらのことを行なう者は皆,エホバにとって忌み嫌うべきもの(だ)からです』。
「聖書の中にこのような言葉があるなどとは思ってもみませんでした。これは大きな衝撃でした。事実,自分が行なって来た事柄に大きな罪の意識を感じ,良心が悩まされるようになりました。一方,その結果,真理の輪郭が一層鮮明になっていき,私はそのことを感謝しました。
「後に,初期クリスチャンも悪霊崇拝や魔術の問題と真剣に取り組んだことを読んで驚かされました。火が滅びの象徴であることはかねてから知っていたので,クリスチャンになったエフェソスの人々が持っていた魔術の本を火に燃やすという行動を自ら進んで取ったことを読んだとき,c 自分も同様の行動を取る必要があると思いました。そこで,一晩祈った後,荒れ地に行って,本や絵画を一つ残らず燃やしてしまいました。秘術を行なう際に用いた多くの金属の付属物も,高価な物でしたが,同じように壊して捨ててしまいました。
「徐々にではありましたが確実に,私は悪霊の影響力から解き放されてゆきました。それは簡単なことではありませんでした。魔女たちをはじめかつての友人たちはあらゆる手を尽くして私を思いとどまらせようとしました。しかし,新たに見いだしたこの自由は私にとって宝のように価値があり,妥協して捨てることなどできませんでした。邪悪な勢力は強力ですが,やがて,善を行なう勢力の方がより強力であることが分かるようになりました。真理と光の神エホバに仕えながら今享受している幸せや安全に対して,私には感謝すべき大きないわれがあります。―コリント第二 4:3-6」。
ストーンヘンジにおけるUFO探し
近年,未確認飛行物体(UFO)を目撃したという報告がかなり多くなっています。こうした経験の多くが,雲の影や気象観測用の気球,航空機などを見誤るとか単なる想像にすぎないといった,ごくありきたりの事柄であるのは明白です。一方,英国国教会のノリッジの主教は,ロンドンの議会の上院でUFOについて次のように語り,真面目な懸念を表明しました。「私は,[目撃者]がひどく取り乱し,霊につかれたような様相を示すことさえある例を数多く知っている。その多くは疑いなく悪いものである」。
ソールズベリー平原にあるストーンヘンジは,英国諸島に900以上もある環状の土盛り,および環状列石の中でも最古のものと考えられています。d UFOを見ようとして,人々はよくここに集まって来ます。
ロバートという名の青年はそこに定期的に出掛けて行って“UFO探し”をし,数多くの不可解な現象を目にしました。ロバートは,その真相を突き止めようとして,これに関係のある書物を読みあさり,結果としてオカルトに深入りするようになりました。ロバートは自分の経験をさらにこう語っています。「私は人が変わってしまい,自分は預言者で特別の仕事を行なうよう割り当てられていると考えるようになりました。異常な力を身に着け,何日も続けて飲食を断ち,睡眠を取らずに過ごせました。両開きのカーテンを,見つめるだけで開けることさえできました。ある時など,土地の警察署に連行され,警察の精神科医の調べを受けました。その医師は私が麻薬を使用していると考えたのです。しかし,その医師は何の助けにもなりませんでした。私はとうとう精神病院に入れられました。病院から出された時には,ひどく気落ちしており,体の内から聞こえる声に駆り立てられるままに,自殺を図りました。
「それでも心の奥底では命を愛しており,自分を束縛している邪悪な力から自由になりたいと望んでいました。そのような時に,幼いころ母がエホバの証人と聖書の討議を行ない,自分もその場に座らされていたことを思い出しました。そこで,その時会ったエホバの証人と連絡を取ることにしました。連絡が取れるとすぐに,『とこしえの命に導く真理』と題する本の『邪悪な霊者が存在しますか』という章を用いて聖書の研究が始まりました。この討議を通して聖書が正しく教えられた結果,私は真理を確信し,心から願っていた自由を得られるようになりました」。
“エクソシスト”
何年か前に,映画“エクソシスト”が封切られて以来,それを見た多くの人に悪い影響の臨んだことが多数報告されています。モーリーンは無神論者でした。その映画のことが余りにも話題に上るので,友人と見に行くことにしましたが,それによって劇的な事態が生じました。
「これまで目にしたこともない恐ろしい映画でした。身の毛のよだつのを覚えました。自分の身に何かが生じつつあるのが感じ取れました。体中の震えが止まらず,やっとの思いで座席を立ち,映画館を出ました。しかし,これは問題のほんの始まりにすぎませんでした。
「家に帰った時には,泣き出さんばかりでした。主人は,初めからそんな映画を見に行くなと言っていたので,慰めてはくれませんでした。主人の言うとおりでした。映画の場面が夢になって現われ,その晩は眠ることができませんでした。
「その後何週間かの間に事態は一層悪化していきました。床に就くのが恐ろしく,床に入っても冷や汗を流して目を覚ますという有様でした。どこに行っても何かに付きまとわれているように感じられ,家の中に何かいることが分かりました。気が狂ってしまうように思われました。
「こうした邪悪な勢力がいるのであれば,良い勢力も存在するに違いないことを思い付き,お守りとして身に着ける十字架を探しました。同じ目的で,聖クリストファーのメダルも買い求めました。神がいるなら助けてくださるはずだと考え,毎晩それを手に祈りました。しかし,事態は一向に改善されず,実際悪くなる一方のように思えました。
「ある日,友人に自分の問題を打ち明けたところ,その友人は私の助けになるかもしれない本を持っていると言いました。友人もエホバの証人からそれをもらったのでした。それは『とこしえの命に導く真理』と題する本でした。さっそくその本を開き,まず邪悪な霊者に関する章を,次に『神とはだれですか』と題する章を読みました。
「その本を読んでいた時に,サタンに対するイエスの次の言葉が目に留まりました。『サタンよ,離れ去れ!「あなたの神エホバをあなたは崇拝しなければならず,彼だけに神聖な奉仕をささげなければならない」と書いてあるのです』。その時,悪魔はイエスを離れたと記されていました。e この本をさらに読み進み,自分も同じようにしようと考えました。初めはこの言葉を心の中で繰り返していましたが,後になると勇気を奮い起こして声に出して言うようになりました。このようにして初めて,眠れるようになりました。
「その後,友人と会った時,その本が役に立ったかどうか尋ねられ,知識をさらに得たければエホバの証人と連絡を取るように言われました。
「近くにエホバの証人の家族が住んでいることを知っていました。その家族と一緒に聖書研究をするよう勧められた時,すぐさまその機会をとらえました。以前の無知の状態から聖書の知識を身に着けるにつれ,少しずつ事態が良くなってゆきました。しかし,完全な由由を享受するようになったのは,異教の宗教的な物品やお守りをすべて最終的に処分してからのことでした」。
何らかの形のオカルトの力から解放されたいと望んでおられますか。そうであれば,エホバの証人と連絡をお取りください。エホバの証人は悪魔払いを行なうまじない師ではありませんが,エホバ神ご自身の助けを受けるために何を行なう必要があるかについて聖書の述べている事柄を知っています。―ヤコブ 4:7,8。
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仕事をお探しですね目ざめよ! 1981 | 3月8日
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仕事をお探しですね
ブラジルの「目ざめよ!」通信員
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