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    目ざめよ! 1970 | 8月22日
    • 視覚は,クジラの場合,顕著な特徴とはいえない。クジラは,コウモリに似て,おもに耳をたよりにしてものを“見る”。耳は目のうしろに位置しているが,よほど注意深い観察者でもないと,気がつかない。その特異な作りをもつ空気のうは,二重の役目を果たしている。つまり,音の絶縁体として,また,血液の出入りにより外界の圧力に対する調整をする器官として働いている。外耳にはいる音は,鼓膜に達し,内耳に伝達され,途中,中耳の一連の骨の働きで,音はたいへんよく増幅される。これら海の巨大な生き物の創造者は,確かに偉大な発明家であられると言わねばならない。

      クジラが浮上して,圧力が急に低下するとき,クジラの体内にある別の安全装置が真価を発揮する。水圧のこうした変化にさらされる状況にある場合,人間なら,いわゆる“潜水病”の予防手段を講じなければならない。それは,血液や体組織内で窒素の気泡が生ずるために起きる症状であるが,クジラはすばらしい仕組みをもっており,“潜水病”から守られているのである。

      クジラは,魚のように酸素を直接水から摂取できないので,15分ないし20分ごとに一度浮上して,空気を補給しなければならない。クジラが息を吹き出すと,噴水孔から押し出される空気が急激に膨張して冷え,“潮吹き”となって見えるのである。経験を積んだ捕鯨者は,“潮吹き”の大きさ,形,吹き上げる角度などから,クジラの種類を言いあてることができるとされている。

      生存のための戦い

      現代の捕鯨技術があまりにも発達したことと,クジラは11か月ないし15か月の懐胎期間を経て,子クジラを1頭しか生まないこともあって,今やクジラは絶滅の危機にさらされている。1946年に設立された国際捕鯨委員会もクジラの種族保存にあまり貢献してはおらず,毎年,クジラの数は激減を見ている。

      昔は手投げもりが使用されていたが,今日では,捕鯨砲が用いられ,もりは,目標に命中すると,その先端部がさく裂するようになっている。捕鯨母船が,1頭のクジラを引き揚げて解剖処理するには,30分ないし45分間しかかからない。1964年には,そうした母船20隻で6万頭のクジラが処理され,37万トンの鯨油および30万トンの副産物が加工された。クジラを捜し,捕獲して敏速に処理する,これら近代的な装備の前に,クジラが生き残るチャンスはどれほど残されているであろうか。

      しかし幸いにも,これら海の巨大な生き物を創造したかたは,こうした事態に対し,なんらかの処置を講じようとしておられるのである。それは,19世紀後半に鉱油が発見された時のように,事態が一時的に緩和されるというようなものではない。それどころか,利己的な人間の略奪者を,この美しい地上から永遠にぬぐい去ることを意味するものである。その時,これら海の巨大な生き物たちは,喜々としてたわむれ,心ゆくまで“潮を吹く”ことであろう。

  • 直接聖書を用いる研究
    目ざめよ! 1970 | 8月22日
    • 直接聖書を用いる研究

      ◆ 特殊な状況の下では,直接聖書を用いて研究を始めるのが賢明かもしれません。ノルウェーでのこと,ある婦人の伝道者は,10年間もモルモン教会の一員であった女の人に会いました。この女の人は霊的な事柄に非常に深い関心を示す人であることがわかり,最初の訪問のときに聖書研究が始まりました。しかし伝道者はたいへん気を使わねばならず,モルモン教が誤っているとも言えなければ,協会のどの出版物をも示すことさえできませんでした。それで,研究は聖書だけを用いて行なわれたのです。しかし,まもなく,その女の人は伝道者を信頼するようになり,4か月後には協会の書籍のうち10冊を入手して,それらを全部読みました。さらに2か月経てから,彼女はすべての集会に出席しはじめ,また奉仕にも参加しはじめました。

      ― エホバの証人の1970年度年鑑より

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