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  • 自分で建てなければなりませんか
    目ざめよ! 1977 | 12月8日
    • かもしれませんが,エホバのクリスチャン証人であれば,いつの日か,王国会館を建てる仕事に携わることがあるでしょう。現在,世界には4万を超える会衆があり,その数は増加の一途をたどっています。そのため,新しい集会場所が絶えず必要とされています。スペインでは,600を超える会衆の三分の二以上が自分たちの集会用の会館を所有しており,隣のポルトガルでも,集会場所を建てる同様の熱意がみられます。

      会衆は新しい王国会館の建築を考慮すべきでしょうか。それは会衆の成員が決定する事柄です。会衆の成員は自分たちの必要を考慮すべきです。例えば,現在の会館はいっぱいでしょうか。著しい増加が見られるのなら,事態が切迫する前に手を打たねばなりません。しかし同時に,こうした計画を具体化する会衆の能力についても考慮すべきです。家を新築することを考えている家族と同様,会衆も過度の負債を負ってはなりません。もちろん,各会衆がそれぞれ独自の王国会館を所有する必要はありません。一つの会衆では入手できないような集会場所を幾つかの会衆が協力して手に入れることも少なくありません。また,ある会衆にとっては,王国会館を建てるよりも,集会場所を借用する方が現実的なこともあります。

      確かに,崇拝の場所や家屋を建てる際には,考慮しなければならない要素が数多くあります。借りるか購入する方がよいでしょうか。それとも,建てる方がよいでしょうか。こうした質問を注意深く考慮して,自分で家を建てるべきかどうかを決定すると良いでしょう。

  • もう一種類の鳥に別れを告げねばなりませんか
    目ざめよ! 1977 | 12月8日
    • もう一種類の鳥に別れを告げねばなりませんか

      フィリピン諸島の「目ざめよ!」通信員

      野生生物愛好家たちは,心ない人々の手で野生生物がむやみに殺されていることに心を痛めています。ここフィリピン諸島では,もう一種類の鳥に別れを告げねばならないような事態に直面しています。悲しいことに,それは世界の他の場所にはいない珍しい種類の鳥なのです。

      鳥の研究家は,絶滅の危機にひんしているその生物をピテコファガ・ジェフェリと呼んでいます。この学名の最初の語には,この鳥特有の常食と関連して,“サルを食べる”という意味があります。この鳥はしばしば生きたサルを食べるので,一般に“サルクイワシ”として知られています。

      この鳥を目のあたりにすると強烈な印象を受けます。成長したこの鳥のくちばしから尾までの長さは一㍍で,翼を広げると三㍍にもなります。“サルクイ”をワシ科の中でも最大の鳥(アメリカ大陸にいるオウギワシの方が重量はあるかもしれない)と考えている人は少なくありません。この種の雄の特徴は,体の上部の焦げ茶色の羽毛と,下部の薄い黄褐色の羽毛です。しかし,雌の羽毛は,色が濃くて雄の羽毛よりも光沢があり,胸は真っ白です。

      フィリピン諸島の最高峰アポ山の近くに“サマー・キャンプ”として知られるワシの研究所があります。そこでは飼育係がサルクイワシにえさを与えているところを見ることができます。研究員が金網の大きな囲いの中に鶏や飼いネコやハトを投げ入れると,その鳥は舞い降りてきて,片足で獲物をつかみます。このワシの持つ,やりのようなかぎつめは,ワシの食物に選ばれた動物すべてに一瞬のうちに災いをもたらします。ワシが首筋を一かみすると,獲物の頭が落ち,しばらくすると獲物は影も形もなくなってしまいます。

      絶滅の危機にひんしている理由

      ほんの二,三年前まで,この大きな鳥は百羽前後生存していました。しかし,ミンダナオ島の雨林で実際に確認されたところによれば,今では40羽,あるいはそれ以下にまで減少してきています。ルソン島のシエラ・マドレ山脈の一部にもわずかながら生存していると言われています。しかし,そうした地域は人を寄せ付けないような所にあります。

      国際自然保護連盟の季刊補遺レッド・データ・シートは,絶滅の危機にひんしている野生生物に関する情報を載せています。サルクイワシは,世界でも特に数少なくなっている動物のリストの上位に挙げられています。19.6羽という年間死亡率からすれば,このワシが二,三年のうちに姿を消してしまうことも十分考えられます。

      何がそうした減少の原因となっているのでしょうか。その繁殖に関する習性という点では,この鳥にもある程度責任があります。雌は一年に平均一個の卵を産み,その寿命は約40年です。そして現在までに,サルクイワシが捕獲されてから子を産んだためしはありません。

      しかし,このワシの一番の大敵は人間です。人間の中でも,執念深い狩猟家,わなを仕掛ける猟師,どっちつかずの役人,無法なきこり,そしてカインヒネロ,つまりきこりの後についてきて“焼畑”農業を行なう放浪の耕作者などがこのワシを脅かしています。

      狩猟家たちには様々な動機があります。このワシは,動物園で,あるいはペットとして飼うために求められています。このワシをはく製にして客間に飾って置きたいと願っている人は少なくありません。技術を要する狩猟方法自体名誉となる上,この鳥は世界の市場で非常に高い値段で取り引きされます。ワシ一羽の相場は,ヨーロッパで百万㌦(約3億円)にもなると言われています。

      きこりにも責任があります。フィリピン諸島では,現在毎年17万ヘクタールの森林が失われていっています。その半分以上に当たる9万ヘクタールはミンダナオ島の森林です。こうした森林の伐採こそ,サルクイワシの減少を促した様々な原因の中で最も重大なものであると考えられています。

      保護への努力

      絶滅の危機がいよいよ迫るにつれて,この大きな鳥を保護するための措置が幾らか講じられてゆきました。それはなぜでしょうか。ひとつには,野生生物の身に起きる事柄が人間の福祉と密接な関係を持っていることを多くの人々が認めるようになってきているからです。「人類は,地上の生物の織りなす神秘的な織物のたった一本の糸にしがみついている」と,リーダーズ・ダイジェスト誌の1975年6月号に掲載された一記事は述べました。「我々は他の生物を根絶させることによって自らを危険にさらしている」。この記事はその点を例証するために,ヨーロッパで,シカの天敵であるオオヤマネコとオオカミが絶滅したことを指摘しました。その結果,シカの数が増加し,商業用の森林や作物の受けた被害は甚大でした。また英国でも,カエルの数が減ったために,害虫が増加してしまいました。

      フィリピン諸島の場合,サルクイワシの保護は,その生息地である雨林をそのままの状態に保つことを意味しており,それは,土壌の安定につながります。そのことの重要性を示しているのは,イクスプレスウイーク誌の1976年6月17日号に載せられた次のような論説です。「木の根は低地の大水を防ぐ自然の障壁となっているため,山から木を切り払ってしまうと,そうした山々に降る雨は……土や他の固形物を運んで,より低い地域へそのまま滝のように流れ込む。これは浸食作用と呼ばれ,山くずれの原因ともなっている」。研究者たちは,森林の伐採が「毎年起こる洪水の主要な原因」であると指摘しました。そうした洪水のために,最近ルソン島の50の町々が水浸しになりました。

      この鳥を保護するのに有利な法律が現在制定されつつあります。それには,国立公園内での樹木の伐採の禁止。およびこのワシの狩猟や輸出に関する禁令や他の厳格な基準なども含まれています。世界野生生物基金の理事が組織した保護運動は,最近になって新たな勢いを得てきました。その運動には,ラジオや新聞,パンフレットやポスター,また写真や他の資料の公開展示などによる継続的な報道および教育計画も含まれています。

      今や,サルクイワシを捕獲したり所有したりすること,また傷つけたり殺したりすることは犯罪となりました。マニラ発ロイター特電は次のように伝えました。「フィリピンの野生生物当局は,三年計画が……絶滅の危機にひんしている,フィリピン原産のサルクイワシの保護に役立ったものと期待している。……当局者の話によると,この鳥の巣が次々に発見されており,公園監視員および野生生物猟獣保護官により,狩猟家や捕食動物から守られている」。また,ワシの保護区域を設けることや,森林の一部をワシや他の野生生物専用に取っておくことなどが提案されてきました。

      幸いにも,自然の環境や野生生物を保護することに責任を感ずる人はますます多くなっています。そのような人々の誠実さと勤勉な努力により,もう一種類の鳥に別れを告げる必要は恐らくなくなるでしょう。

  • まるでお湯
    目ざめよ! 1977 | 12月8日
    • まるでお湯

      海水の温度が特に高い水域がペルシャ湾にある。夏になると,その付近の温度は海面で32度近くにまで上昇することがある。外洋では,赤道の北側に最高温度の測定される海域がある。

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