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    目ざめよ! 1977 | 7月22日
    • 字一字に相応するものです。他の級に比べて記憶すべき記号が少ないために一番習いやすい級です。しかし一方,初級は点訳や読むことに最も時間がかかり,書き上げた時の紙面の量も一番多くなります。今日の点字文書のほとんどは非営利団体の篤志家たちによって点訳され作られているので,初級の点字が用いられることはまれです。

      中級は幾分省略された形です。例えば,英語のアルファベットを表わす26の記号はそれぞれ二重の意味を持っています。もし一つの単語内の他のますと組み合わせて使われているなら,その記号は一つの文字を表わすにすぎません。しかし,一個だけ別になっているなら,その記号は普通の単語を表わします。例えばbの記号が一つだけ別になっていればそれはbutという語を表わし,cの記号が一つだけ別になっていればcanを意味し,dの記号が別になっていればdoを意味する,といったぐあいにアルファベット全部が語を表わします。もちろん,a,i,oの文字は例外です。これらが別になっているときはすでにそれらは単語であるからです。またdisとかcomなどの接頭辞,ed,er,ingなどの接尾辞,ow,ou,inなどのようなよくある文字の組み合わせ,the,and,for,ofといったよく使われる単語などを表わすのに用いられる記号もあります。

      縮約形と省略形を用いるなら,資料の書き換えと朗読に要する時間が大いに短縮されまた出来上がった本もそれほどかさばりません。ですから今日一番よく用いられているのはこの級です。しかし,中級の点字を習うのは初級を習うよりはむずかしいのです。63の異なる記号(そのほとんどは使い方によって二つ以上の意味を持つ)を全部記憶しなければならないうえに,各記号が使える場合や使えない場合を定めた,一連の複雑な規則も学ぶ必要があります。

      上級は高度に省略された形の点字で,実際の速記に近いものです。記憶しなければならない縮約形や省略形が非常に多く,これに相応してそれらの使用法を定めた規則もやさしくありません。上級の点字は多くの場合,科学表記法や他の高度に専門的な資料に用いられます。この級の点字が読める盲人は非常に少ないので,一般には使われません。

      ブライユ式点字は情報伝達の媒体として適応性に富んでいます。ルイ・ブライユは触覚で読む方式を最初に開発したとき,これを音楽表記法に応用しました。この方法が極めて効果的であるために,楽譜の読み書きは正眼者よりも盲人のほうが楽なくらいです。種々の数学用語,科学用語,化学用語などもうまく点訳されて,盲人読者たちのために莫大な知識の倉が開かれました。文字盤の数字が点字で浮き彫りにされたがんじょうな針の時計も作られていますから,熟練した指先はそれに触れて時間を知ることができます。

      点字による王国の音信

      点字の最も重要な応用の一つは,神の王国の「良いたより」を伝えることでした。(マタイ 24:14)エホバの証人が用いているペンシルバニア州のものみの塔聖書冊子協会は,1960年に,聖書雑誌「ものみの塔」から記事を選んで,中級の英語点字で写本する作業を始めました。それらの点訳記事は毎月出されましたが,各写本は点筆をもって手で作らねばならなかったので,量は非常に限られていました。しかし年月の経過と共に設備は拡充され,点字の聖書研究手引きの供給は,増え続けました。今日でも,ものみの塔聖書冊子協会は「ものみの塔」誌から記事を選んで点訳しています。現在のところ世界中に1,000人を上回る予約者がいます。各雑誌の写本を二人で見ることができるように,組んで予約する取り決めも実施されています。それぞれの予約者はその雑誌を一号おきに個人用として自分のところに保管できます。

      このほかにも,ものみの塔協会は多くの書籍や冊子を点訳し,貸し出しています。現在貸し出し可能な中級の英語点字の書籍は次のとおりです。「とこしえの命に導く真理」,「真の平和と安全 ― どこから得られるか」,「今ある命がすべてですか」,「偉大な教え手に聞き従う」,「聖書はほんとうに神のことばですか」,「聖霊 ― 来たるべき新秩序の背後にある力」,歌の本「心に音楽をかなで……歌いつつ」(歌詞のみ)。また貸し出し可能な中級の英語点字小冊子としては,「人生にはこれ以上のものがある!」,「顧みてくださる神がおられますか」,「安全な将来 ― どうすれば見いだせますか」などがあります。これらに加えてものみの塔協会は初級のスペイン語点字の「王国のこの良いたより」という題の小冊子と,「神の新秩序における生活」というパンフレットを用意しています。a

      この点訳書は多数の盲人が創造者エホバ神に関する正確な知識を得るのを助けて来ました。その結果,自分の命を神にささげ学んだことを他の人々と分かち合う必要を悟りました。そして障害を抱えているにもかかわらずそれを行なってきました。プエルトリコに住む一人のエホバの証人は,点訳書を用いて他の人々に聖書を定期的に教えています。その人は次のように書いています。「かばんにぶ厚い本をつめ,盲導犬に引っ張られていくわたしがどんなにうれしそうか,見ていただきたいものです。エホバは愛の深い栄光に満ちた神です。わたしたちがどんな障害を抱えていようと,ご自分に仕えるよう用いてくださるのですから非常にあわれみ深い方でもあります」。

      点字のキリスト教文書の助けにより,目の見えない人たちもクリスチャン会衆内の責任ある立場に任命されています。その人々は盲目であっても,会衆の集会を司会したり,週ごとの「ものみの塔」研究で節を朗読したりします。点字の筋書を用いて聖書に関する公開講演をする人さえいます。

      ほんとうにすばらしいことです。自分の周囲の正眼者の世界と意志の交流を持ちたいという10歳の少年の不屈の願いから,今日ブライユ式点字として知られている用途の多いシステムが生まれ出たのです。指を触れて読むことを学んだ人々には新しい学問の世界が開けました。イザヤ 35章5節(新)の預言的言葉が文字通りに成就するときは,どんなにかすばらしい幸福なときとなることでしょう。その時には「盲人の目は開かれ」ます。しかしありがたいことに彼らはそれが実現するまでそうした貴重な約束について,指で読むことができるのです。

  • 犯罪の手口をテレビで知る
    目ざめよ! 1977 | 7月22日
    • 犯罪の手口をテレビで知る

      ◆ 米国で最も厳重に守られた刑務所で行なわれた調査によると,多くの受刑者は刑務所内のテレビで見る犯罪番組から次の犯罪のヒントを得ることが明らかになった。調査の対象となった者のなんと90パーセントは,彼らの専門技術を高める新しい方法を実際に知ったと述べている。10人に4人は,最初にテレビで見た特定の犯罪をすでに試みたことがあると語った。ある既決囚はこう言明している,「車を盗む方法,施設に侵入する方法,強盗のやり方,酔っぱらいを打ち倒す方法さえもテレビを見て覚えた」。彼は次のようにつけ加えた。「わたしは午後4時から夜中まで[独房]でテレビを見ながらくつろいでノートをとる。そしていろいろな手口を覚える。そして出所したら同じ手口を使おうとひとり言をいう。ここにいる連中からだれでも10人を選んで聞いてみるといい。皆同じ事を言うだろう。だれでもテレビを見て覚える」。

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