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家庭食品には何が起きていますか目ざめよ! 1970 | 10月8日
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消費者が求めるまで貯蔵し,かつ味や外観をよくするために,化学物質が添加されることになりました。
消費者の側にも,責任がないわけではありません。栄養価を顧みず,とにかくよさそうに見えたり,感じられたりするもの,また,おいしそうな味がしたりするものをほしがる人が多すぎます。製造元は当然,そういう効果を発揮する,化学物質を食品に添加します。たとえば,白いパンは柔らかく,おいしそうで,実際に舌ざわりがよいかもしれません。しかし,たいていの白パンは,漂白された粉で作られており,栄養となる部分はほとんど加工中にすでに除去されています。それに,外見や感じ,また味をよくし,かつ,長もちさせるために,化学物質が加えられます。しばしば合成ビタミンが数種類添加され,“強化パン”として売り出されます。消費者は,そうした商品に手を出さないどころか,むしろ,好んで求めます。
パンに関して,ロングッド氏は,「無邪気な小麦の粒のたどる運命は,食品に関する論文で取り上げるより,犯罪の記録にしるすほうが適切ではないかと思う」と述べ,次のように語っています。「今日,商業的に売られている白いパンは,おもに,化学的創意や巧妙な機械技術,それに巧みな宣伝の産物と言える。化学物質をやつぎばやに浴びせられ,栄養価のある部分は,ほとんどと言ってよいほど取り去られ,合成ビタミンを幾種類か加えられ,柔らかさを保つよう乳化剤を注入され,そして……強化食品として,だまされやすい大衆に売りつけられる。普通のパンをはじめ,他の市販のカンパン類は,自然よりも試験管にさらに密接につながっている」。
欧米諸国に住んでいる人なら,食肉さえ化学処理を施されていると考えてよいでしょう。多くの動物は,生まれてまもない時に性ホルモンを注入され,合成ホルモン,抗生物質その他の化学物質を食べさせられます。ある種の病気を予防し,最大限に太らせるためです。さらに,化学肥料を施されたうえに,化学薬品を散布された飼料から摂取した,殺虫剤が体内に含まれているのです。多くの食肉類,特に冷凍肉の切り身などは,保存・味つけ・着色・貯蔵の過程で,さらに化学処理を施されます。
そうした化学物質を,一般の人々は平均どれぐらい摂取するかというと,年間約1,400グラムと推定されています。それにしても,それら化学添加物はどんな影響をもたらすのでしょうか。
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化学添加物は有害ですか目ざめよ! 1970 | 10月8日
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化学添加物は有害ですか
食品に添加される化学物質は,普通一日の摂取量が非常に少ないから無害である,と一般大衆は信じ込まされています。しかし,そうした理由づけを深く考える人は,次の疑問をぬぐいとることができません。ある化学物質を多量に摂取すると,有毒かつ有害であるなら,毎日,少量摂取してもやはり有害で,ただ,その効果が現われるのには時間がかかる,というのが真実ではないのか。
食品添加物の
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