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色を効果的に使う目ざめよ! 1977 | 1月8日
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た時とは非常に異なる反応を示すものである。我々は職業上の経験からこの事を知った。人間にとって自然な状態は,光,色,形の絶えず変化する環境の中に生活することである。自然界には単調な環境などというものは存在しない。今日我々が知っているように,子供は単調な環境に置かれると実際に知能の低下をきたす」。では基本的な色の及ぼす効果はどんなものですか。
いわゆる暖色の中には赤と橙があります。これらは活気を与える色で,感情や体の機能を刺激する傾向があります。「色彩とデザインの技術」という本によれば,赤い光は「脈拍を早め,血圧を上昇させ」ます。赤を好む人は往々にして衝動的また精力的であり,強い個性の持ち主で活動と成功を渇望します。適切に用いるならば,赤と橙は活気づけますが,使い過ぎると緊張を生みます。
別の暖色は黄色です。明るくて鮮明な黄色は太陽を連想させ,快活,陽気そして生き生きした色です。他方,濃い黄色と緑がかった黄色はあまり好まれません。多くの人はこれらの色を見ると,病気,臆病,ねたみ,不信を連想します。しかし他の色と関連させて適切に使うと,これらの黄色も全体として好ましい効果を出すのに貢献します。
紫,青,緑系統の色は“冷たい”色であり,穏やかで落着きを与えます。これらの色は鎮静作用を人に及ぼします。赤い色が人に与える影響とは対照的に,青い光は脈拍を遅くし,血圧を下げることが知られています。薄い青は青空また川や湖水を連想させ,安らぎを与えます。薄緑も穏やかな色で,戸外を連想させます。あなたの必要とするものが,緊張のない静かな生活といった方面のものであれば,これらがあなたの好みの色かもしれません。
壁の色の選択についてフローレンス・バーリィは次のように助言しています。「壁の色を選択する際には,できるだけ大きな塗料の見本を求めて,幾つかの見本をカーテンの近くの壁にテープで貼りつけ,太陽の光と電燈の光と両方の光の中で見るとよい。色は周囲のものによって影響されることに留意すべきである。はっきりしない,くすんだ見本は白い紙と並べて置くと,本当の色が分かる」。
色は光という神の賜物ゆえに人類が楽しむことのできる特別な祝福のひとつです。「色は自然界に見られる,この世の楽しみのひとつである」と,ファーバー・ビレンは述べています。「それは自然界における常態であって例外ではない。そして幸福な生活は色に大きく依存している」。ゆえにあなたのいっそう大きな楽しみのため色を効果的に使うことを考えてはいかがですか。
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生命は偶然に発生したか目ざめよ! 1977 | 1月8日
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生命は偶然に発生したか
● 生命は偶然に発生したと考えることは道理にかなっていますか。生命は化学物質の単なる化合や反応の結果生じたのでしょうか。
1973年9月号の科学アメリカ誌はこう報じました。「生命そのものは,畏怖の念を抱かせる無数の自然の化学反応と言える。マックファーレン・バーネット卿はこれを簡潔に次のように言い表わした。『わずか一個の精子の頭部に,生化学ジャーナル誌全巻に載せられている以上の情報が収められていることを知ると,謙虚にならざるをえない』」― 103ページ。
生命のこの驚くべき複雑さは,生命が化学物質の偶然の化合や反応の結果生じたのではなく,神の創造力によって生じたものであるとする聖書の説明を確かに裏づけています。―詩 36:9。
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