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  • 家族生活を改善する
    目ざめよ! 1977 | 1月8日
    • ところでこれは,神の道に従えば今完全な結婚生活が送れるということでしょうか。そうではありません。わたしたちはまだ不完全ですから,今そのようなことはできません。しかしそれによって結婚生活が非常によいものになることは事実です。ですから仮に100組の夫婦に神の道を守らせるとすれば,夫も妻も聖書の原則を尊敬しない100組の夫婦の場合よりはるかに多くの夫婦が,結婚に成功するでしょう。

      子供の訓練

      家族の問題の大きな部分は,子供に関する問題です。若い人々の間では,不道徳な事を行なわせようとする,また大酒を飲ませ,麻薬を使用させ,あるいは親に対して反抗的な態度を取らせようとする非常に強い圧力が働いています。多くの学校は食うか食われるかの“ジャングル”のような場所になってしまいました。そうした悪い影響を相殺する最善の方法は何でしょうか。

      それはエホバの言葉を学び,それを実行するよう努力することです。使徒パウロは,テモテ第二 3章15節でテモテに,『幼い時から聖なる書物に親しんできたことを知っているのです。その聖なる書物はあなたを賢くし……救いに至らせることができます』と言っています。

      もちろん,いつでも,聖書の中の神の言葉を子供たちに教え始める良い時期と言えます。しかし,幼少の時に始めるなら特に効果的です。箴言 22章6節(口)に,「子をその行くべき道に従って教えよ,そうすれば年老いても,それを離れることがない」と言われているとおりです。

      神のしもべである親たちは,聖書教育の価値をよく知っています。ですから,巡回大会や地域大会,また王国会館で行なわれるクリスチャンの集会などに子供たちを赤ちゃんの時から連れて来ます。したがってそういう子供たちは,何年もの間健全な霊的環境の中で過ごし,神について徐々に学び,円熟したクリスチャンたちが行なう,徳を高める話を聞きます。そして共同社会における規律を学びます。

      しかしそういう親は,家庭こそ子供をしつけるためのかなめとなる場所であることを認識しています。したがって非常に早くから,子供と一緒に聖書を読むこと,また神を敬うことに関する原則が強調されている出版物を読むことを始めます。子供たちは,非常に幼い時から神の道を学ぶだけでなく,読み方も学校に上がる前に学びます。優れた読解力は多くの場合,他の多くのことを学ぶかぎとなります。

      教育者の一グループは次のように言っています。『非常に幼い子供に本を読むための準備をさせる最善の方法は,その子が好きな物語を大きな声で何度も読んでやることである。文字の印刷されたページ,安心感,心強い声,物語の魅力 ― こうしたものがすべて子供の思いの中で一緒になって,子供は,本というものはとてもおもしろいものだと考えるようになる』。

      別の報告は次のように述べています。『自分の子供を個人指導する親は,普通以上の知性を持つ子供を生み出す役割を果たしている。良くできる子供のほとんどは,学校に上がるまでの間,この一対一の指導を行なう親に育てられている』。

      神の律法や原則を教えるこの種の教育は本当に効果があります。その証拠は,王国会館での集会やエホバの証人の他の大会で,神のしもべになる道を学んでいる多数の子供や10代の人たち,成人したばかりの人たちの中に見られます。

      外部の人々もそれが効果的であることを認めています。若い人々を扱っていたある心理学者は,自分の勤めている機関が青少年問題を扱う能力のないことに心を悩ませていました。彼らが取る方法は皆失敗しました。しかし,そのうちにその心理学者は一つのケースを扱って,本当に考えさせられました。そのケースというのは三人の子供のいる家族が関係していたもので,子供は三人とも法律問題を起こしていました。このケースは望みがない,と彼は考えていました。しかし,彼がそのケースを扱わない期間が何か月かあり,その期間が終わってからまたその家族を訪ねてみました。ところがその時彼はすばらしい変化に気付きました。汚くて乱雑だった家が,きちんと整とんされてきれいになっていました。子供たちも見苦しくない服装をしていますし,以前よりもしっかりした感じがしました。なぜこの驚くべき変化が生じたのでしょうか。その心理学者の話によると,母親が聖書の勉強を始め,それを子供たちに教え,また王国会館の集会に子供たちを連れていっていたからです。そしてその母親は,自分が学んでいた聖書的原則を,日常の家族生活の中で実行していたのです。心理学者は非常に感動し,自分もエホバの証人とその種の勉強を始めました。

      しかし,この訓練は,それを受ける子供が成人して一人残らず主義高潔な神のしもべとなることを保証するでしょうか。そうではありません。この場合にもわたしたちは,自分たちが皆不完全であること,また現在は子供たちに非常な圧力が働いていることを忘れてはなりません。しかし,結婚の場合と同じく,仮に100人の子供にこのような訓練を施すとするなら,この種の教育を受けない100人の子供に比べ,はるかに多くの子供が,品位ある,神を恐れるおとなとなるでしょう。

      確かに神の道は家族生活を改善するのに効果があります。結婚生活や子供の訓練に本当に役立ちます。しかし,このほかにも解決の必要な問題があります。

  • 他の問題の解決に役立つ
    目ざめよ! 1977 | 1月8日
    • 他の問題の解決に役立つ

      わたしたちは皆,神から来る実際的な導きを,幾つかの他の大きな問題分野を扱う際に活用することができます。例えば,その一つは精神の憂うつと関係のある問題です。

      精神の憂うつは,今日深刻な,増大しつつある問題となっています。非常に多くの人が,自分自身の問題で,また近所や一般の世の中で行なわれていることを見て,ひどく失望しています。彼らは恐れを抱いて将来を見ます。

      楽観的な希望を築く

      しかし神のしもべは,そうした悪い事柄がすべて「終わりの日」の一部であること,そしてそれらは神がこの邪悪な事物の体制を終わらせて義の新秩序を招来されるときに消失し,しかもその時が近いことを知っています。

      その知識は確かに希望を築き上げます。将来に対する楽観的な,確信のある見方を与えます。それは精神を平静に保ち,態度を向上させる助けになります。なぜなら,世界で起きている多くのひどい事柄に絶えず心を乱されるということがないからです。箴言 14章30節(新)には,「穏やかな心は人体の命である」とあります。また箴言 17章22節(新)は,「喜びに満ちた心は良い治療の用をなす。しかしひしがれた霊は骨を乾かす」とつけ加えています。

      神の目的に関する正確な知識がそうした憂うつにどのように打ち勝つかを示す一つの例は,ある老人の場合です。その人は結婚50年目の記念日の直前に妻を亡くしました。そして次のように書いています。「そのためにわたしは非常に暗い気持ちになりました。教会からはなんの満足も得られませんでした。わたしはひどくみじめな気持ちになり,最後に,自殺して妻の所へ行く決心をしました。そして近所に生えている毒草を摘み,それをせんじて飲むつもりでいました。その計画の実行に取りかかろうとしていた時,二人の若い人が道を登ってわたしの所へやって来ました。わたしたちは聖書について,また人類に対する神の目的について一時間余り語り合いました。その二人は来週も来ると言ったので,わたしはその晩毒草を

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