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  • 古いものから作る新しい実
    目ざめよ! 1977 | 11月8日
    • 倍数の染色体を持つものは,それぞれ,三倍体,四倍体,五倍体,六倍体,七倍体,八倍体と呼ばれます。そうした植物は大抵,二倍体より大きく丈夫ですが,繁殖力の点では二倍体より劣っています。例えば,栽培種のあるトウガラシ(四倍体)の葉の重さは,平均して二倍体の葉の四倍もありました。そして,果実の重さは五百倍にも及びました。

      二倍数の染色体を持つ体細胞から半数の染色体を持つ生殖細胞を作るために,染色体は,ちょうどダンスのときに二列に分かれるのと同じように,二組に分かれます。そしてもとの一つの細胞から四つの細胞が形成され,各々の細胞は染色体を半数だけ持つことになります。相同染色体から成る細胞が三つ以上ある場合,大抵,一つかそれ以上の染色体は相手を見付けることができません(もとの細胞が三倍体,五倍体,七倍体の場合は必然的にそうなります)。四倍体の細胞の場合でさえ,染色体は二対二ではなく三対一の割合に分裂することがあります。こうした不均衡は不稔になりがちです。しかし雌性生殖細胞の5%が受精しさえすれば,十分,果実はできます。

      植物の成長点にコルヒチンという物質を用いることにより,染色体数の倍加は今日ではほぼ思い通りに行なうことができます。また残っている二倍体の細胞を選択して破壊するためにX線が用いられることもあります。

      異種交配と染色体数倍加の組み合わせ

      在来品種から新しい果実を作る五番目の方法は,異種交配と染色体数の倍加とを組み合わせて行なうことです。類縁度の低い植物を交配させると,その結果できる植物はしばしば丈夫ですが,果実ができません。しかし,コルヒチンを用いて行なう染色体数の倍加によって,その繁殖力は完全に回復される場合も少なくありません。

      完全な意味で新しいわけではない

      しかしわたしたちは,育種家が適当な植物を選んで授粉させさえすれば即座に水気の多い新しい果実ができると考えるべきではありません。長年の間一生懸命に働き幾千本もの苗木を植えても,せいぜい在来種とそれほど変わらない新品種を一種類作り出せるにすぎないということも度々あるのです。失望に終わる例は少なくありません。その上,新品種すべてが在来品種ほど滋養分に富んでいるわけではありません。例えば,白心キャベツは緑心キャベツよりビタミンAとビタミンCが少なく,ハゴロモカンランは他のものよりきめが粗い上に堅く,消化もよくありません。

      遺伝学に関する現代の知識によれば,結局,人間は品種改良を行なっても実際には何も新しいものを作り出してはいないことが分かります。まして,進化論で述べられている自然選択や偶然の無計画な出来事などによってそうしたことがなされるはずはありません。幾世代にもわたって自然に生存してゆけるように,そして人間の手で驚くほどの種類に育てられるように,植物中にそうした潜在力を与えた創造者にすべての誉れは帰されるべきです。それゆえ,人間は古いものから新しい実を作り出す際,植物の創造当初から存在していたその潜在力を利用してきたにすぎないのです。

  • いつから読書を始めるか
    目ざめよ! 1977 | 11月8日
    • いつから読書を始めるか

      ● 大抵の親は,子供が義務教育を受けるようになるまで,読み方を教えようとはしない。しかし,ミネソタ大学の一教授は,最迎,国際読書協会総会の席上で,「家庭で本を読んでもらっている子供は,学校で読み方を学ぶ際にほとんど問題を持つことがない」と語った。同教授は,「家で本を読んでもらっている子供は,語順,理知,そして流暢さなどを習得する」が,本を読んでもらっていない子は「活字になった言葉を非常に複雑なもの」とみなす,と述べている。同教授によると,生後六か月の子供でも本を読んでやるのに早すぎることはない。そして,二,三歳になれば,大人が声を出して本を読んでやる際に,活字を追うことによって自らも参加するよう励まされるべきである。

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