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子どもにはどんな訓練が必要ですかものみの塔 1973 | 12月15日
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の関心を示してくれる親に愛と敬意をいだくべきことを学び知るようになります。他方,子どもがほんとうに必要とする懲らしめを親が与えない場合,子どもはそのことで親を恨むようになることが少なくありません。一大衆雑誌は,しばらく前,悪い道に落ち込んで自らにも家族にも恥辱をもたらした15歳の少女について扱いました。自分の行ないについて悲嘆した彼女は父親にこう言いました。「お父さん,お父さんは,わたしが正しいふるまいをすべきことについて何年も前にはっきり言ってくれるべきでした。そして,わたしが正しいふるまいをしなかった時,ただわたしに話しかけるのではなく,わたしのおしりをたたいて痛いめにあわせてくれるべきでした。わたしがしっかりした行動を取れなかった時,どうしてそうできるようにしてくれなかったのでしょうか。わたしがあまりにばかで,少しも進歩できないと思ったのでしょうか」― マッコールズ,1969年7月号,114ページ。
24 (イ)親は自分の子どもをほんとうに愛していることをどのように示せますか。(ロ)こうした愛を示すならどんな結果がありますか。
24 親であるみなさん,子どもにとってほんとうに必要な懲らしめを与えることによって,お子さんに対する真の愛を示してください。神のことばの賢明な助言に注意を払ってください。そこに含まれる知恵をお子さんたちに教えてください。お子さんたちの心の中に,創造者エホバ神に対する愛と敬意を育ててください。それによってあなたは,『そのゆくべき道にしたがって子どもを訓練している』こと,また,『子どもがそれから離れない』ことを確信できます。(箴 22:6,新)これはやがて,お子さんにとって,エホバ神の設ける,栄光ある新しい事物の体制での限りない命を意味するようになります。それを享受できるよう必要な備えを受けられたことについて,お子さんはあなたにどんなにか感謝することでしょう。
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あなたはお子さんを教えていますかものみの塔 1973 | 12月15日
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あなたはお子さんを教えていますか
『わたしが命じているこれらのことば……あなたはそれを自分の子に教え込まねばならない』― 申命 6:6,7,新。
1 親が子どもを教えることが非常に大切なのはなぜですか。
あなたは,お子さんが,神と仲間の人間を愛する,正直で方正な人になるようにと誠実に願っていますか。疑いなく,これはあなたの強い願いの一つであるに違いありません。しかし,こうした願いが実現するかどうかは,あなたがお子さんをどのように教えるかに大きく依存しています。その点に気づいておられますか。これは真実です。そして,性の不道徳,麻薬類の使用,その他の形の非行に誘う強い力が若者に及んでいる今日,このことは特に真実です。そして,お子さんを教えることが,親であるみなさんの行なうべき,生活上の最も重要な活動の一つとなっているのはそのためです。あなたはそれを,これほど重要なことと見ておられますか。親が子どもといつも,そして自由に意志を通わせることをしなかった家庭にどのようなことが起きるか,そして現に起きているかをご存じですか。
2,3 親と子の間の意志の交流が断たれるとどのようなことが起きるかを,どんな実際の経験が示していますか。
2 最近,ある大衆雑誌は,ニューヨーク市ロングアイランドの一家族のことについて伝えました。その家族では話し合って意志を通わせるということが,いわば壊滅状態にありました。息子はむっつりとして口をきかず,何かと反抗的な態度を取るようになりました。やがて彼は麻薬をのむようになりました。親はそのことを知りましたが,それについて子どもとほんとうに話し合うということはできませんでした。ただ怒りのこもったことばをはくだけであり,息子は,麻薬の使用をやめるようにという親の命令を鼻であしらうようになりました。親どうしの友人仲間でも,子どもが麻薬類をのんでいる家庭はほかにもたくさんありました。事実,一地方検事の推定によると,その郡の若者の四分の三までは,マリファナその他の麻薬類を試みたことがありました。
3 ここで取り上げている家族の場合,状態はさらに悪くなり,父親は息子をどなり,息子は父親にどなり返して親を脅すようにさえなりました。やがて,1972年2月27日,日曜日の午後,少年は麻薬の作用のもとに,ステーキ用のナイフを手にして父親に向かってきました。父親は護身用に携待していたピストルを抜き,息子の心臓めがけて発射しました。のちに,なぜ殺すことをねらったのかと問われたとき,父親はこう語りました。「息子を手負いにさせれば,また襲ってきてキャロル[少年の母親]とわたしを殺すとしか考えられなかった。それまで繰り返しそうした脅しがあった」。なんと痛ましいことではありませんか。―ライフ誌1972年5月5日号。
4 (イ)テモテ後書 3章14,15節に示されているとおり,子どもを教えることをいつから始めるべきですか。(ロ)幼子がだんだん成長してゆく間も意志の交流の道を失わないようにするためにどうしたらよいですか。
4 自分の子どもを教え,なんの妨げもなく自由に意志を通わせる道を失わないようにするために,親は愛のこもった関心をどうしても払わねばなりません。そのことはあまりにも明らかです。聖書は,子どもがごく幼い時から,ほんの幼児のころからこれを始めるべきことを示しています。(テモテ後 3:14,15)ついで,こうした努力は,幼児期から十代の終わりに至るまで,明けても暮れても,そして来る年も来る年も続けられねばなりません。こうした教育の課程に中休みというものはありません。子どもがその大いに必要とする導きを受けるためには,子どもが親に自由に語りかけ,どんなことでも打ち明けるような関係を保つために,親が絶えず努力しなければなりません。
子どもに必要な神からの導き
5,6 (イ)子どもを正しく養育しようと努めながらときに悲劇的な結果を見る場合があるのはなぜですか。(ロ)神は子どもの養育に関してご自分の民イスラエルにどんな貴重な指示をお与えになりましたか。
5 しかし,子どもを正しく養育しようと懸命な努力を払いながら,なお悲惨な結果を刈り取る親がいます。例えば,前述の家族の場合,父親は図書館から動物やその飼育に関する本を借りて来ては子どもを助けようとしていました。息子はそうしたことに関心を示していたのです。そして,二親とも,その少年がスポーツに関心を持つようにしむけていました。しかし,こうした努力にもかかわらず,今日の非常に多くの家庭と同じように,明らかに何かが欠けていました。その欠けていたものとはなんでしたか。親は,子どもの養育に関する神の教えに深い注意を払わなかったのです。遠い昔,エホバ神は,ご自分の民イスラエルに,子どもの養育に関する助言を与えました。そして,幸いなことにも,その導きはそのみことば聖書の中に書きとどめられています。今日の親たちもそれから益を受けるためです。
6 エホバ神はご自分の代弁者モーセを用いて,次の指示をご自分の民にお与えになりました。「さて,これらは,あなたがたの神エホバがあなたがたに教えるようにとお命じになったおきてと規定と司法上の決定です。……イスラエルよ,聴きなさい。わたしたちの神エホバはただひとりのエホバです。そして,あなたがたは,心と魂と活力をつくしてあなたがたの神エホバを愛さなければなりません。そして,わたしがきょう命じているこれらのことばはあなたがたの心に置かれねばならず,あなたがたはそれを自分の子に教え込み,家に座しているときも,道を歩くときも,寝るときも,起きるときもそれについて話さねばなりません。また,あなたがたはそれをしるしとして自分の手に結んでおかねばならず,またそれはあなたがた
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