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だれが人類を支配すべきかものみの塔 1962 | 5月15日
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治めるように」。全人類を治める一人の支配者そして本当に正義を愛する支配者をいただくことは,何と大きな喜びをもたらすことでしょう。神に認められた,神の御手によって必ず成功をおさめる支配者の支配に服することは,大きな祝福となります。―ヘブル 1:8,9。詩 72:7,8,新口。イザヤ 9:7。
全人類を治めるこの正しい支配者によって,地球は楽園の美に包まれたところとなり,戦争と災,病気と死さえも無くなります。この支配者は,人類がエホバ神に従い,一致した崇拝をささげるように,人々を導きます。そのようにして御父に栄光を帰すると共に,その支配の下にあるすべての人を祝福します。―コリント前 15:26。イザヤ 66:23。
これらの事が実現するというどんな保証がありますか。この約束を与えた神は,その成就を保証しています。これは人間の空しい希望ではありません。これは神の言葉,聖書に書きしるされた神の御目的です。天と地の創造主エホバ神は全能です。その御目的が成就せずに空しく終わることは,決してありません。神は,誰が世界を支配するかという問題を,すでに決定されました。支配しているエホバの王に従わない人は,間もなく永遠の滅びを受けるでしょう。ゆえに今こそ,この王の弟子であることを証明すべき時です。そのためには,世から離れ,権力欲につかれた政治組織と関係せず,また聖書に従わないで神をけがす宗教から離れなければなりません。いまこそ神に献身して,イエス・キリストの御手にある神の御国を公に支持する者となる時です。そうするとき,私たちは神の保護によってこの世の終りを生き残り,永続する新しい世に住む幸福な人の一人に数えられるでしょう。
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若い奉仕者も実を結ぶものみの塔 1962 | 5月15日
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若い奉仕者も実を結ぶ
話すことのできる子供はどんなに小さくても,エホバ神の証者になることができます。しかも証言できるだけでなく,実を結ぶことができるのです。1962年のエホバの証者の年鑑に出た次の経験は,そのことを示しています。
証者であるベルギーの一主婦は,隣人がエホバの御国に興味を持つようにと努力してきましたが,成功しませんでした。ところがある日,この人が来て聖書を求め,自分の家で聖書を勉強したいと申し出ました。なぜその気持ちになったのですか。この証者の子供たちが遊び仲間に証言をしていたのです。それで子供が自分の聞いた事を母親に告げたので,母親は興味を持つようになりました。
12歳になるチリの子供の証者は,自分の遊び仲間と聖書のことを話し合ったところ,一人の友だちの家に招待され,その家を訪問していたカトリックの一婦人に話をすることになりました。前以て準備したその子供は,効果的な聖書の話をすることができ,聖書の手引,「失楽園から復楽園まで」を配布しました。その婦人は子供のまじめな態度と能力に心を打たれたので,定期的な聖書研究を望んだだけでなく,子供の両親でなくてその子供からどうしても教わりたいと言いました。
おとなは同年配の人よりも子供の奉仕者に耳を傾けることがよくあります。聖書の講演に人の集まりが悪かったハイチのある都市で,ある日曜日のこと,御国会館に満員の人が集まりました。どうしてですか。はじめて来た人々のほとんど全部は,近所の家を訪問して聖書の講演を知らせた8歳の少女のすすめに応じて,やって来たのです。
ギリシャでのこと,14歳の一証者は手術のために入院したとき,「失楽園から復楽園まで」という聖書の手引を持って行きました。機会を巧みに利用したこの少女の言葉を聞いて,病院の外科医長が大きな興味を覚え,8日のあいだ,毎晩この少女の部屋に来てこの本を一緒に勉強しました。そして少女が退院したときには,「ものみの塔」と「目ざめよ!」を予約し,毎週2回,病院で聖書研究を開くこともとりきめました。この人は研究をつづけ,いまではエホバの証者の集会に出席しています。
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