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世界展望目ざめよ! 1970 | 8月8日
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に見えて減少しているため,僧職者は,会員の脱退をなんとかして禁じ,教会税を維持しようとして,あらん限りの力をつくしていることがわかる。しかし教会員は減少しつづけている。
人間は浪費家
◆ 専門家の推定によれば,カナダ人は毎日,ひとり当り2キロのゴミを出しており,全国のゴミの量は3,000万キロに上る。ブリティッシュ・コロンビアのカピラノ大学の生物学者L・K・ウェイド博士は,「現代の社会は史上最も浪費的な社会である。何億本ものあきびんのゴミは,許されざる浪費である」と述べた。ブリティシュ・コロンビア大学の資源科学センターの理事クロフォード・ホリング博士は,汚染とゴミの問題が処理されない以上,いつカナダが荒廃するかを予告するつもりはないが,「その時期がいつであれ,人間の将来を憂慮しなければならない時が来るのはごく近い日であろう」と語った。
機械的な祈り
◆ イエス・キリストの異父兄弟である弟子のヤコブは,祈りは,『疑うことなく』信仰を持ってささげねばならない,と述べた。さらに使徒ヨハネは,『神の戒めを守る』者の祈りは聞き届けられる,としるしている。(ヤコブ 1:6。ヨハネ第一 3:22,口語)このことを心に留め,アメリカのカンザス州上下両院でバプテスト派の牧師H・ウェイン・フィンクがささげた祈りを考慮してみよう。報道によれば,同牧師の祈りは次のようなものであった。「神よ,わたしたちはふたたびここにつどい,祈りをささげます。それは,あなたがわたしたちの祈りを聞いて下さることを望んでいるからではなく,また,そうして下さることをほんとうに信じているからでもありません。わたしたちはただ,しきたりに従って,つまり,こうするのがいつものならわしであるゆえに,祈りをささげます」。そしてフィンク牧師は,議員たちが,「広い心と明析な考え,また誠実な動機」を賜わるようにと祈り,終わりに,「神よ,わたしはこれ以上あなたにおひまを取らせたくありません。なぜなら,議員たちはこのつまらない開会の祈りを早く終わらせたいものだと考えており,重要かつ緊急な議事日程を進めたいと思っているからです。主よ,アーメン」と祈った。牧師をしてこのような祈りをささげさせる宗教は,神に喜ばれるものであろうか。
人類の生存の可能性
◆ 去る4月7日付,「カナデアン・マガジン」は次のように述べた。「いまカナダを救うことに着手しなければ,しかも今直ちに行動しなければ,美しいカナダは10年以内に滅びるであろう。さもなければ,1980年までには,この美しい国士は,陽光の代わりにスモッグでおおわれ,川は下水と化して悪臭を放ち,昼夜の別なく騒音に満たされ,病気と暴力がはびこるであろう。カナダ動物学者協会は,『人類の生存そのものが脅やかされている』と直言した」。ウ・タント国連事務総長は,最終期限は10年ないし15年先である,と述べたが,アメリカのニクソン大統領の都市問題特別顧問ダニエル・モイニハンは,人類が1980年まで生存する可能性は五分五分であると語った。これらはすべて,神のことを度外視した見解であることはいうまでもない。
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幸福な家庭生活を築く目ざめよ! 1970 | 8月8日
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幸福な家庭生活を築く
「意志の疎通の断絶」がしだいに深まり,現行の家族制度は「崩境が必至である」とか「大失敗を喫している」などとみなされ,同時に多種多様な関心事をかかえている今日の世界にあって,幸福な家庭生活を築くことができますか。
確かに築けます! 数多くの家族がその方法を見いだしています。それらの家族は,共通の基礎となるもの,つまり聖書を見いだしたのです。
あなたの家庭生活を確かな土台の上に築いてください。神のことばである聖書を毎日お読みになり,同時に聖書の内容を学んでください。
聖書を理解する助けとして備えられた本「とこしえの命に導く真理」は,子どももおとなも聖書の真理をはっきり理解するためのわかりやすい聖書の手引きです。1冊100円のご寄付でお求めになれます。さっそくお申し込みください。
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