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世界展望目ざめよ! 1971 | 6月8日
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センチュリー」誌はこう述べている。「多くの雑誌にとって1970年は一種の啓示の時であった。アメリカ,イギリスおよびカナダでそうした雑誌の大半は全く姿を消した」。インフレによる生産費および原料費の高騰に伴い,発行数および広告料の収入が激減したのである。それら衰微して行く宗教雑誌とは対照的に,「ものみの塔」誌の発行部数は着実に増加を続けている。1970年の初めに600万部であった発行部数は,同年末には675万部となり,今では700万台を越えた。
教会に対するあるベトナム人の批判
◆ カトリック教徒のヌゴ・コン・デュクは教皇にあてた手紙の中で,ベトナムのカトリック教会は平和になるのを恐れている。なぜなら自分が得ているいろいろな特権がそれによって取り除かれてしまうからだと批判した。彼はさらに次のように述べた。「実際のところ,戦争や広範に広がっている貧困にもかかわらず,ある宗教の権威者たちは貴族のような生活を送っている」。「ファン・バン・サム師編集の週間誌『タング・ティエン』が明らかにしたところによれば,プウービン執事管区のカトリック教徒たちから推選され支持されている5人の立候補者は,その土地の司祭たちに100万ピアストルを支払わねばならなかった」。
見捨てられる一般信徒
◆ 教会の一般信徒の考えを2年間にわたって調査した結果が,アメリカの全国教会会議に報告された。それは,教会の「会員数は減少しつつあり,聖職者の辞職は引き続き起こっており,財政上の支持は低下の一途をたどっている」と述べているが,これは人口が増加している期間の状態なのである。また同報告によれば,一般信徒は生活の糧を得る世俗の体制の中で信仰を実践するための助けを教会からほとんど得ていないということである。そしてこうも述べている。「この点で,教会は彼らを見捨ててしまっている,とわれわれは考える」。
プラスチックによる血液汚染
◆ アメリカの,ジョン・ホプキンズ大学公衆衛生部で環境医学を担当している准教授,ロバート・J・ルビン博士の主張によれば,プラスチックの袋やチューブは血液を汚染するという。プラスチック内の化学物質が血液中に移動し,その血液が人体にはいると,血液循環の障害となる「ショック肺」と呼ばれる症状を引き起こす。これによって死亡することがある。
患者の宗教を尊重
◆ アメリカの「テキサス・メディスン」誌1970年12月号には,医師たちに患者の宗教的信条を尊重するよう説いた論説が掲げられた。「われわれ医師が理解し尊重する必要のあるのは患者の信仰である。自分が強い宗教上の信条を持っていようとあるいは何ら信条などというものをいだいていないにしても,われわれには他のいかなる人,とりわけ病人や恐怖にかられている人につけ込む権利はないというのが人間の信念である」。この論文を書いた医師は次のようにも述べた。「わたしは長老派教会の信者であるが,自分の担当している患者の身体,思考および精神に影響のある病気を治療する場合,重要なのはその人が何を信じているかということである」。
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お子さんとともに聖書を学んでください目ざめよ! 1971 | 6月8日
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お子さんとともに聖書を学んでください
「ものみの塔」誌は,親が子どもとともに聖書を学ぶ助けとなるよう企画された記事を定期的に掲載しています。
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