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  • 「終りの時」に対する「永遠の福音」
    ものみの塔 1964 | 1月15日
    • 敵によって破壊されるのを見,心をいためた人,悪魔の組織,大いなるバビロンに捕われて宗教的な自由を奪われた人,宗教的に捕われて光を奪われ,心ならずもつながれている人にとって,エホバ神の刑罰を告げる知らせは良いたよりです。

      52 偽りの崇拝を行なうこの世の悪に喜ぶ人ではなく,真の崇拝をする会衆に加えられた害に悲しむ人にとって,「神の刑罰の日」の宣明は慰めとなります。その日が来るとき,神の正義の刑罰が自分たちの敵また神の敵の上に執行されたのを見て,その人々は喜び,大きな慰めを得るでしょう。そして追跡してきたパロの軍隊が紅海に沈められたのを見てモーセが歌ったような喜びの歌を歌うでしょう。「我エホバを歌ひほめん彼は高らかに高くいますなり彼は馬とその乗者を海になげうちたまへりわが力わが歌はエホバなり彼はわが救ひとなりたまへり彼はわが神なり我これをたたへん彼はわが父の神なり,我これを崇めんエホバは世々限なく王たるべし」― 出エジプト 15:1-3,18。黙示 15:3,4。

      53 いまなお続いている「エホバのめぐみの年」にあって,私たちの責務は何ですか。

      53 創造主なる神から委ねられた私たちの責務は,いまなお続いている「エホバのめぐみの年」を知ってその益を受けるように,あらゆる国民,部族,国語,民族の人々を助けることです。こうしてその人々はいま近づいている「神の刑罰の日」を逃れることができます。創造主なる神を知り,正しい恐れをもって愛と崇拝と栄光をささげるように,その人々を援助しなければなりません。

      54 (イ)この地球はだれのためのものではありませんか。(ロ)従ってどなたがこの世界から偽りの崇拝者を一掃しますか。正義を愛する人々はこの事に関して何をしますか。

      54 地球が偽りの崇拝の場所になることは,創造主のみ心ではありません。地は創造主をおいて造られたものを拝む人々の場所ではないのです。偽りの崇拝を行なっている何億の人々を地球上から滅ぼすのは,私たちの務ではありません。それは創造主のなされることです。創造されたものが神の道を離れるならば,そのものの存在を消し去ることは創造主の権利に属します。「刑罰の日」に偽りの崇拝者を地から絶つのは神のなさることであり,神はそのお目的を明らかにされました。しかしその事を前以て彼らに告げるのは私たちの務です。人々がそれを好まなくても,意に介する必要はありません。偽りの崇拝を行なう人々は,「永遠の福音」の預言する物質的な益をことごとく望んでいますが,神の条件に従ってその永遠の益を受け入れようとしません。神の御国のもと栄光にみちる楽園の地で完全な人間となって永遠に生きる賜物を受けるため,偽りの崇拝をやめ,その宗教の許す放縦をやめようとはしないのです。

      55 私たちはどなたを喜ばせようとすべきですか。

      55 創造主なる神の裁きの行なわれる短かい期間に「永遠の福音」を宣べ伝える私たちは,その人々を喜ばせることはできません。私たちは裁き主である神を喜ばせ,神に仕えます。そして真実の神を崇拝したいと願う柔和な人々に,神の音信を伝えます。人が栄光を帰すべきものは神です。

      56 天と地はどのように神の栄光をあらわしていますか。神を賛美することはそれだけで十分ですか。なぜ?

      56 詩篇 19篇1-4節は意義深い言葉を述べています。「もろもろの天は神の栄光をあらわし,大空はみ手のわざをしめす。この日は言葉をかの日につたえ,この夜は知識をかの夜につげる。話すことはなく,語ることなく,その声も聞えないのに,その響きは全地にあまねく,その言葉は世界のはてにまで及ぶ」。しかし神の栄光を語り,そのみ手のわざを語り告げるのを,ことばのない物質の天および昼と夜の栄光にのみ委ねておくことは正しくありません。

      57 (イ)今日,普通の人は神の福音を理解するために,なぜ助けを必要としていますか。(ロ)「永遠の福音」を理解してそれに喜ぶ私たちは,何をすべきですか。

      57 今日一般の人々は間違った宗教,聖書の高等批評,あやまって科学と呼ばれる,いわゆる科学などに災されて,間違った宗教的考えを持っています。そこでこれらの人々が天を見,広い空にあるものを昼夜見て正しい理解を得るとは期待できません。そこに神の栄光を読みとり,それを神のみ手のわざと呼ぶことを期待するのは無理です。物質の天,太陽,月,星,雲などの美しい空を見ても,すべての悪を除き,いま正しく用いられていない地球を言いようもなく美しいパラダイスに変えて,神の国の下に創造主なる神を崇拝する人々の永遠の住家にするという神の愛あるお目的を学ぶことはできません。神は文字に書かれたことば聖書を造り,私たちや他の人々に「永遠の福音」を告げられています。私たちは人々に神のことばを与え,「福音に聞き従」うように人々を助けなければなりません。―ロマ 10:16,17,新口。

      58 この「終りの時」における私たちのすぐれた大きな特権は何ですか。

      58 今日私たちの持つ特権は,昔ベツレヘムの野で栄光の御使を見,神と神の恵みを求めるすべての人に及ぶ「歓喜の音信」を聞いた羊飼のそれよりも遙かにまさったものです。19世紀前,使徒ヨハネは幻の中で中空を飛ぶ天使が地をめぐって「永遠の福音」を宣べ伝えるのを見聞きしました。今日,かぎりない神の恵みによって私たちの持つ特権は,この天使の伝える喜びの音信をとりあげ,全地に早くそれを宣べ伝えることです。愛の心をもって従順に,また臆せずにこの事をするとき,「あらゆる国民,部族,国語,民族」の大ぜいの人が偽りの宗教を離れ,神を恐れると共に神に栄光を帰するのを見る喜びは私たちのものとなります。私たちはその人々を喜んで迎え,共に創造主を崇拝します。それは創造主を永遠に立証すると共に,私たちの永遠の救いとなります。

  • 「善良で信頼できる」
    ものみの塔 1964 | 1月15日
    • 「善良で信頼できる」

      ジョセフ・ケセルの「奇跡の手を持つ男」という本は,第三帝国(ナチ政権下のドイツ)におけるヒトラー総統親衛隊隊長ハインリッヒ・ヒムラーを患者の一人とした,フィンランドの指圧師フェリクス・カーステン博士の物語りである。世人をふるえあがらせたこのヒムラーは持病の胃けいれんに苦しみ,ただカーステン博士の治療からしばしのやすらぎを得た。かくしてカーステン博士はナチ指導者の一人に多大の影響を与える存在となり,これから幾多の承諾をもみとって,秘密警察の手元におかれた数千の人々の命を救う事になった。この本の「エホバの証者」という章に次の文がある。

      「〔エホバの証者〕は,捕えられ,強制収容所に送られたが,そこではおよそ人間らしからぬ仕方であしらわれた。カーステンはこれを知り,なんらかの救助を試みることにした。戦場では次から次へと空しく人命が費され,手うすになった工場や農園の労働力を補充するために,収容所の人々を用いる事が普通になっていた。絶えず監視員がつきまとい,仕事の能率をあげるために,特殊の訓練を受けた犬さえ用いられた。ある日カーステンは,ハルツバルデに人手が必要な旨ヒムラーに告げ,収容所の人々を得られるかどうかたずねた。

      「『どんな囚人でも良いのか』とヒムラーは問いかえした。『エホバの証者がたくさんいるでしょう。彼らなら善良で信頼できます』とカーステンは言った。『奴らは戦争と総統に反抗している』とヒムラーは声を大きくして言った。『議論めいた話は止めておきましょう。実際の問題として人手が必要なのです。お願いします。この派のものから婦人数人をまわして下さい。彼女たちは農場で実に良く働くのです』。『よろしい』とヒムラーは答えた。カーステンは続けて言った。『しかし,犬や護衛ぬきでお願いできますか。あれがいると自分まで囚人のような気がするのです。私が監視することを約束しますから』。『よろしい』とヒムラーは言った。

      「その後しばらくして,ぼろを身に着け,骨があらわになるほどやせた婦人10人がハルツバルデに着いた。しかし,彼女たちが求めたものはパンや衣料ではない。彼女たちはまず聖書を求めた。持っていた聖書は収容所で奪われたのである。……医者はエホバの証者をもっとハルツバルデに送ってくれるようにとヒムラーに頼み,男子を含めて合計30人の証者を得た。」

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