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世界展望目ざめよ! 1971 | 6月22日
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離婚者35人であったが,1970年,その割合は結婚1,000件につき離婚者47人で,33%の増加となった。
ふえる自殺者の割合
◆ オーストラリアでは,1955年から1965年までの10年間に自殺者の割合が10万人につき13.1%から18.5%に増加した。女性の場合その割合は3.4から10.8%にふえた。このため,オーストラリアは自殺者の割合の点で世界最高の国の一つとなった。フランスのその割合は10万人につき15.3%,アメリカは10.8%である。フランスの自殺者の半数以上は17歳から25歳までの年齢層の人々である。オーストラリアのサンデー・メール紙はこうした自殺の主因として「社会的孤立,失業,経済的無能,アルコール中毒,麻薬の常用,死もしくは遺棄による愛する者との離別」をあげている。
ロールスロイスの教訓
◆ 英国の首相は,ロールスロイス社の破産は経済上重要な教訓を世界に与えるものになったとして次のように述べた。「経営者は,引き合わない条件で仕事をいつまでもやってゆけるという妄想を捨てねばならない。労組は,会社あるいは産業界に及ぼす影響を考えずに,また,消費者の負担となる価格を考慮せずに際限なく給与の増額を要求できるという妄想を捨てねばならない。政府は,採算の合わない冒険事業に納税者の税金から絶えず補助金を与えることによって繁栄への道を見いだせるという妄想を捨てねばならない。われわれすべては,将来をいわば抵当にいれることによって今日の問題を解決する道を買い取れるとする妄想を捨てねばならない。それは容易な解決策と思えるかもしれないが,今やわれわれはそれが致命的な道であることを知っているのである」。
英国の新しいお金
◆ 1971年2月15日付で英国は十進法に基づく新通貨を採用した。こうしてこの国の通貨を改革しようとする300年来の努力がついに結実した。英国を訪れる人ならだれもが認めるとおり,ポンド・シリング・ペンスから成るこの旧来の通貨は世界でも最も複雑なものの一つとされていた。今やこの通貨は1ポンドを100ペンスとする簡単なものになったのである。同時に,かなりの重さのあった英硬貨も平均してこれまでの半分以下の重さになることになった。18か月間の転換期中は,新旧両通貨が通用する場所もあるので,ある程度の混乱が予想されている。
エチオピア教会の危機
◆ 最近のニューヨーク・タイムズ紙によれば,エチオピア正教会が「危機にひんしている」とのことである。同教会はその影響力の大半を失いつつあるが,都会の教育のある若者たちのあいだでは特にそうである。同教会は十七,八世紀中,エチオピア全土の3分の1を所有し,後にそれを司祭に分配したため,相当の土地が司祭たちの所有地となっている。また,司祭には結婚が許されているゆえ,司祭は自分たちの土地をむすこに譲り渡すことができた。そして,それらむすこたちが司祭になると ― エチオピア人70人につき一人がそうするのだが ― その所有地は免税の扱いを受けるのである。
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あなたは自分の信じている事柄の聖書的な根拠を説明できますか目ざめよ! 1971 | 6月22日
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