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  • 人々はなぜスウェーデン教会から離れるか
    目ざめよ! 1981 | 9月8日
    • 婦人牧師の問題

      スウェーデン宗教社会学協会の調査が明らかにしたところによると,人々が教会を脱退している最大の理由は,教会に対する信仰と関心の喪失です。多くの場合それは,現在教会内部で吹き荒れている,婦人牧師の問題をめぐる激しい論争の結果です。

      1958年にスウェーデン議会は婦人を牧師に叙任することを決めました。スウェーデン教会には牧師が全部で2,900名ほどいますが,今ではそのうちの約330人が婦人です。このことは牧師と平信徒の間に大きな反響を巻き起こしました。牧師の過半数,すなわち58%は大抵男女平等ということを理由にして婦人牧師の叙任に賛成しています。しかし監督と牧師の約42%は,コリント第一 14章34節にある,「女は会衆の中では黙っていなさい」という使徒パウロの言葉を指摘して,その考えに反対の態度を示し,一部の人々は極めて強硬に反対しています。

      週刊誌のベッコ・ジャーナレンの1978年3月20日号は,「婦人牧師の問題は教会の悪性かいようのようなものになってしまった」と報じています。また同じ雑誌のインタビューの記事の中で,大監督のオロフ・サンドバイは,婦人牧師の問題を理由に教会員が脱退することについてこう述べています。「問題は,この事柄に関する意見の相違というよりも,むしろ反対に対する我々の対応の仕方にある。我々のやり方は愛と寛容に欠けている場合が多い」。

      1979年1月27日付の日刊紙,スマランズポーステンはこう述べています。「教会や牧師たちに対する敬意がすっかり失われ,聖所から最も重要なもの,すなわち人々がいなくなってしまわないうちに,教会の紛争が収まることを希望する」。

      しかし激しい紛争は依然として続いており,“聖所”からは人々が徐々にいなくなっています。最近の調査によると,教会出席者の数はスウェーデン人口のわずか1.98%に過ぎません。首都のストックホルムではその数は0.78%で,1%を割っています。教会の地区監督の一人である一牧師は最近,教会当局に対し,スウェーデン国内の教会の半数を閉鎖して少なくとも1,000人の牧師と教会楽士を,礼拝式の準備や司式の勤めから解放してはどうかと提案しました。節約される労力を,「危機に向かう教会と社会を救い出す」ことに向けようというわけです。―1980年11月20日付スベンスカ・ダグブラベット。

      聖書から逸脱

      脱退者の増加には別の理由もあります。宗教社会学協会によると,牧師たちの示す見解や人々に対する行動は聖書からはずれている場合が多い,と考える人が少なくありません。例えば,ローマ 1章26,27節やコリント第一 6章9,10節などの聖句を指摘して,多くの人は,同性愛を容認したりそれを祝福することさえいとわない牧師が増えていくのを,苦々しく思っています。また,人々を教会に出席させようとして,この世的な政治家や歌手,音楽家や芸人などに聖所を開放し,礼拝の時間まで与えてしまうのは節度を欠いた行為と考える人たちもいます。つい最近も,ストックホルムの主教が占星術者と占い師を幾人か大聖堂(ストゥールチュルカン)に招いて彼らの考えを述べさせ,訪問者たちを対象に十二宮図による運命判断をさせて,スウェーデン全土の教会員にショックを与えました。

      教会員はまた,性道徳に対する甘い見方が牧師たちの間に広まっていることにも反感を抱いています。最近退職してストックホルムに住んでいるある監督は,自分の教会内の若い人々に,自由に同棲することを公然と勧め,結婚する意志が固まりしだい私が式を執り行なってあげると言いました。

      妊娠中絶の自由化に賛成の牧師も多く,現在のスウェーデンでは3人の妊婦につき一人が中絶するという状態になっているために,恐れをなして国教会を去る人たちもいます。

      1980年10月22日付の日刊紙,ノーラ・シェーンで,ある副牧師は教会内の“世俗的風潮”について次のような見解を述べています。「近ごろ,我々の教会の中では,ほとんどどんなことでも許されている。牧師志望者たちは,聖書の大部分を否定しても牧師に叙任されるのである。説教には,純粋で明快な神の言葉を除いてそれこそ何でも取り上げられるが,それに対して異議を申し立てる者は一人もいない。聖書と教会の信条に従ってみ言葉を説くという聖職者の誓いは何の重要性も決意も伴わない,むなしい誓いのように思われる」。

      当然のことながら,スウェーデン人は自分たちの霊的指導者の間に信仰がないのを見て,神とキリストへの信仰を失いつつあります。スウェーデン教会のある大聖堂の名誉参事会長であるグスタフ・アドルフ・ダネルは,1980年1月3日付の日刊紙スマランズ・ダクブラッド紙に厳しい内容の一文を寄せ,次のように述べています。「聖書の真理を疑うように教育されている牧師たちが,自分も持っていない信仰にどうして他の人々を導くことができようか。国教会はスウェーデン国民の非キリスト教化を続けるためのこの上ない器となりつつある」。

  • 時を刻む“世の終わりの時計”
    目ざめよ! 1981 | 9月8日
    • 時を刻む“世の終わりの時計”

      1947年のこと,核戦争を懸念する原子力科学者たちは,自分たちの抱いている恐れを劇的に表現するために“世の終わりの時計”なるものを考案しました。以来その時計は,「原子力科学者ブリテン」と題する出版物の象徴として大変よく知られるようになりました。その時計の針が午前0時を指す時には核戦争が始まっているということになります。

      最近その針が進められ,それまで0時7分前を指していたのが,0時までわずか4分を残すのみとなりました。一挙にずいぶん進められたものです。過去33年間に時計の針が進められたのは10回だけです。

      世界に核戦争が起ころうとしていると科学者たちが考えるのはどうしてでしょうか。それは,第二次戦略兵器制限条約(SALT II)がうまくゆかず,米ソ両国が“限定”核戦争を行なう用意のあることを明らかにしたからです。

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