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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1954
塔54 8/15 303–306ページ

人間の戦争に神は関係しますか?

国家が戦争をして,軍隊が戦場で戦うとき,神はどちらの側にいますか? 政治やまた宗教指導者たちの言うずうずうしい主張のために,おおくの人の心のなかには,ひじようなうたがいが生じています。そうです,神はじつさいに,人間の事がらに関心をもたれているのだろうかとある人は疑問に思つているほどです。ぴつたりこの点をしめすものに,1952年3月のインデイアナ州ムンシーのスター誌のなかにあつた記事です。こうのべていました『神は合衆国をもちいて世界を自由にもどらさせるのだと司教は見ている。』その主張を考えるとき,つぎのことを注意してみるのはまた興味あるものです。すなわち,第二次世界大戦のあいだ,合衆国の教会では,勝利をえて平和がくるようにという祈りがささげられましたが,それとひとしくドイツやその同盟国にあつた同じ宗教制度のある指導者たちは,ねつしんな祈りをささげて,枢軸勢力が成功するようにと願いました。神は,両方の側にいないことは,たしかです。戦争のときに,神の立場はなんですか?

そのつくられたものと神は,関係を持たれるとき,その関係は智,公正,愛,そして力という神のすばらしい特質によつて支配されます。(シンメイ 32:4。詩 104:24; 62:11。ヨハネ第一書 4:8)そのような神の特質は,神がその民のためにもたらされる救助のときに,まちがいなく表わししめされます。キリストより16世紀まえに,イスラエルの民はエジプトの全体主義的な束縛のもとにあつて苦しんでいましたが,神はその民のくるしみのさけびを聞きました。そして,神はエジプトの異教の神々やその軍事力を無視してしまい,その民を救うことによつて力を表わししめされました。彼らは神に要求する,しかくはありませんでしたが,神は彼らの当然の所有主であり,贖い主でありました。それで,エジプトからはなれにげて3ヵ月のちに,彼らがシナイ山の麓に集まつたとき,神は彼らにつぎのことを思いおこさせました『あなた方は,私がエジプト人たちに何をしたかを見ている。それは,お前たちを鷲の翼にのせ,お前たちを私のところにつれてくるためである。それで,もしあなたが私の声にかたく従い,そして私の契約をほんとうに守るならば,あなた方はすべての他の民たちのなかより私の特別の所有物にかならずなるであろう。なぜならば全地は私に属するからである。そしてあなた方は私にとつて祭司の国となり,聖なる国民となるであろう。』そして神はさらにこう忠告しました『私の顔にはんして,あなた方は他のいかなる神々をも持つてはならない。』― 出エジプト 19:4-6; 20:3,新世。

彼らは,みちびきをうけるそのような原則をもつていましたので,ヱホバが守り戦う国民であると知られました。神は彼らに恵みをあたえて,愛をしめされました。そして,彼のおこないの智は,彼の目的をさらにすすめるということに役だつたことからして,表ししめされました。彼らがエジプトを出るすこし前に,神はその代弁者であるモーセを通しパロにこう発表されました。『じつさいに,この理由のために,私はお前をそんざいさせてきた。それはお前に私の力を見せ,そして私の名を全地に知らしめるためである。』そして,ヱホバは,ふしぎな力をもつてその民イスラエルをすくつて,紅海をわたらせ,エジプトの軍隊をほろぼしましたが,これはヱホバの力をあらわししめし,そして人々はヱホバについて語りまた彼の名前は遠くひろく知られるようになりました。―出エジプト 9:16,新世。ヨシア 2:10,11。

その国民はすくわれたので,神はその国民のなかにいる各一人一人をすくいつづけられるということが証明されると言えますか? いいえ,そうは言えません。なぜならば,紅海を通つてすくわれた人のうちで,3000人の人は,モーセが山にいたときに,命令にそむいて偶像崇拝をおこない,後になつてほろぼされたからです。(出エジプト 32:14,27,28)その国民のために,ヱホバが一度でも,またおおく戦つたからとて,ヱホバはいつもそうするとは言うことができません。彼はイスラエルの国民をエジプトからすくわれました。ダビデが若者であつたとき,ヱホバは彼らをペリシテ人の軍隊からすくわれました。ヱホバは,彼らのためにミデアン人にたいしてたたかいました。そしてまた,アンモン,モアブ,セイル山の連合軍隊にたいしてもたたかいました。しかし,キリスト前607年に,ネブカデネザルのバビロンの軍隊がエルサレムに打ち入ろうとしたとき,イスラエルの民は祈りましたが,その祈りはなにも聞かれませんでした。なぜ? なぜならば,彼らは,その祈りと一致したおこないをしていなかつたからです。彼らは,神と結んだ契約を守らず,「彼の声に従いませんでした ― 出エジプト 14:30。サムエル前 17:46。シシ記 7:19-23。歴代史略下 20:22,23。エレミヤ 9:12-16。

しかし,むかしに神は,イスラエルの民が彼をまつたく怒らせたときでも,彼らをすくわれました。十の災いをもたらされたヱホバの栄光ある力を目で見たのちに,彼らはエジプトから出て荒野にいましたが,その時に『イスラエルの子たちは,ひじように恐れて,ヱホバにむかつて叫びはじめた。そして彼らはモーセに言いはじめた「エジプトには墓地がぜんぜんないから,あなたは私たちをここまでつれてきて,そして荒野で死なせるのか? エジプトから私たちをみちびき出したとは,なにごとであるか? エジプトで,『このままにして,エジプト人たちに仕えることができように』と私たちはあなたに言わなかつたか? 荒野で死ぬよりは,エジプト人たちに仕える方が良い。」後になつて,詩篇を書いた人は,そのできごとをこう記しました。『われらの親たちは,なんじがエジプトにてなしたまえるくすしき事跡をさとらず,なんじのあわれみのゆたかなるを心にとめず,海のほとり,すなわち紅海のほとりにてそむきたり。されどヱホバはその御名のゆえをもて彼らをすくい給えり。こは大いなる力をしらしめんとてなり。』― 出エジプト 14:10-12,新世。詩 106:7,8。

感謝の心をもたないある人が,神に反対したからとて,神の目的は変えられるでしようか? けつしてそんなことはありません。エデンで,ヱホバは,裔すなわち救助者をおこすと約束しました。アブラハムにたいして,約束のものは,神の子孫の一人であるとヱホバは予言しました。そして,家族の族長であるユダには,そのものはユダの系統からくると,予言され保証されました。(創世 3:15; 22:15-18; 49:10)地上のすべての国民に祝福があたえられるという神のこの取りきめは,変ることはありません。『かく,わが口よりいづる言葉も,むなしくはわれにかえらず。わがよろこぶことをなし,わが命じおくりしことをはたさん。』(イザヤ 55:11)それですから,詩篇を書いた人が『されどヱホバはその御名のゆえをもて彼らをすくい給えり。』と言つたとき,神の智を指ししめしています。これは,ヱホバの名前と目的を立証することは,地上のいかなる人間または国家の運命よりもより重要なものであると証明するものです。イスラエル人のその世代のものたちは,ほろぼされて,約束の地に入りませんでした。それは,彼らがひきつづいて不従順であつたからです。しかし,ヱホバの目的は失敗しませんでした。

この世は神の世ではない

むかしに,神がその民と持たれたその関係について,簡単に私たちは研究してきましたが,その研究を頭にいれて,神の言葉からいま二,三の聖句を見るとき,この世のあらそいについての神の立場はひじように明白になります。キリスト・イエスは,彼の父に祈つて,『私はあなたの代表者としてきました』と言いました。そして,イエスが話しをしたとき,それは,『彼の心からでた』ものではなく,天の父のところで見たもの,聞いたものを語りました。ヱホバ神からあたえられる,み国について,イエスはこう言いました。『私の国は,この世のものではない。………私の国はこの世からのものではない。』しかしながら,使徒パウロは,悪魔サタンは『この組織制度の神』であるとしめし,この世の支配者は誰であるかを明らかにしました。そしてイエス自身もこう言いました。『世の支配者は来つつある。しかし,彼は私にたいして何のかかわりもない。』この世の神または支配者がイエスにたいして何のかかわりもないならば,その世の制度の分裂したあらそいが,イエスにたいして何のかかわりもないことはたしかなことです。イエスはそれらの側を支持してはおりませんし,また彼の父もそれらの側を支持してはいません。なぜならば,イエスははつきりと『わたくしと父とは一つである。』と言いました。―ヨハネ 17:8; 14:10; 18:36。コリント後 4:4。ヨハネ 14:30; 10:30。新世。ダニエル 7:13,14。

アメリカ,オハイオ州アクロンのバプテスト寺院に属するビリングトン博士は,これらの聖書に書かれてあることがらを忘れてしまい,朝鮮の戦争について語つたときこう言いました『原子爆弾を落して,戦争を止めさせよ。神が原爆を我々にあたえたのである。原爆を用いて,我々の聖書,教会,学校,そしてアメリカの生活方法を守ろう。』しかし,神が原爆を合衆国にあたえたならば,ロシヤには,誰が原爆をあたえましたか?『世の支配者』が両方の側にあたえたと言う方が,もつと理にかなつており,また聖書からみても正しいことではありませんか? なぜならば,両方ともこの世の部分であつて,その分裂し混乱した制度の一部だからです。このことがらについては,宗教の混乱がみられますが,その混乱をさらにますものとして,ニューヨーク市にある聖パトリック寺院のダヴリュウ,ティー,グリーン僧正はこう言いました。『戦争は神の計画の一部であつて,天国の人口を増やすためである。』もしそうであるならば,前線から愛するものが帰るようにとなぜ祈るのですか? それでは,いつたいなぜ平和を祈るのですか? 神を矛盾させ,衝突させようとするすべての努力は,みなもつともらしい考え方にもとづいていることはあきらかです。

けつきよくのところ,神はその側についていると主張するほどに,ほんとうにキリスト教の国々はあるでしようか? ほとんどすべての国々は,安全と繁栄にいたる道として,キリスト教を主張していますが,それらの国々は歴代史略下 20章20節に書かれてある要求にしたがつていますか? その要求はこうです。『なんじらの神ヱホバを信ぜよ,さらばなんじらかたくあらん。その予言者を信ぜよ。さらばなんじら利あらん。』異教の世の人々は,ヱホバ神や彼の予言者をまつたく公然と信じません。しかし,キリスト教国の人々についてはどうでしようか? 彼らはヱホバを信じないばかりか,彼らは他の人たちをさまたげて,ヱホバについて学ばせないようにしています。新しい聖書の改訳で,翻訳者たちはヱホバという名前をその本から取りさつてしまい,名前のない『神』または『主』にしようと努めています。それから,宗教界の人々は,ヱホバという名前を負う人々を迫害します。彼らは,『敬虔な人の形はもつているが,その力にたいしていつわりであることを証明する』級のものとなつております。なぜならば彼らは進化論の理論を支持し,また『人間は特別に創造されたものではなく,猿から発展したものである。』と教えるからです。(テモテ後 3:5,新世)イエスはこう言いました『亡びにみちびく道は大きくて,ひろいから,多くの者はそれを通つて行く。しかし,生命にみちびく門はせまく,またその道はせばめられているから,それを見いだすものはすくない。』(マタイ 7:13,14,新世)しかし,現在のキリスト教国は,政治指導者と共に信仰合同をおこない,全世界で宗教をするものは,たとえどんなに程度の低い,堕落した宗教であろうと,宗教をするものはみな兄弟であるということを認めています。『しかはあれど神悪しきものに言い給わく,「なんじは教えをにくみ,わが言葉をそのうしろにすてるものなるに,何のかかわりありてわが律法をのべ,わがけいやくを口にとりしや。なんじ盗人をみればこれをよしとし,姦淫をおこなう者の伴侶となれり。なんじその口を悪にわたす。なんじの舌は,たばかりをくみなせり。なんじ坐りて兄弟をそしり,己が母の子を誣いののしれり。なんじこれらのことをなししをわれ黙しぬればなんじ我をおのれにさも似たるものとおもえり。されど,我なんじをいましめてその罪をなんじの目の前につらぬべし。』(詩 50:16-21)神は,その御自身の言葉のなかで,神はそのような者たちと同盟を結んではおらず,また彼らの悪い行いに関係がないとはつきり言われています。

世の宗教の立場

しかし,牧師たちやこの世の思想界の指導者たちは,一般の人たちにいろいろなことがらを発表して,この世の分裂したことがらに神を関係づけさせようとして努力しています。ヨハネ,ゲルハルトは,彼の書いた本である『ロシ,テオロシシ』のなかで,ルーテルの次の言葉を引用しています『戦争とは,悪と不正を罰するのにほかならない。………殺したり,盗んだりすることは,クリスャチンの仕事のようには見えないが,しかし,真実のところ戦争は愛の仕事である。………神はその剣をそんなにも高く尊ばれるので,戦争は神自身の命令であると呼ばれ,そして人間が戦争を発明し制定したなどと言うことも,また想像することも欲せられない。じつに,そのような剣をふるい,人を殺す手は,もはや人間の手ではなく,神の手である。そして,人の首をくくり,四つ裂きにし,首を切り,殺し,そして戦争をするのは,人間ではなくして神である。それらは,みな神の仕事であり,神の裁きである。』そして,また,アフリカ・メソヂスト,監督教会の成員たちはニコラス僧正によつて次のように強くすすめられました。なお,そのことは1950年,8月12日号の『フィラデルフィア・インデペンデント』紙に報告されました。『我々は,キリストに従う者であるから,ぼんやりと坐つているべきではない。民主主義の大義は,教会の大義である。そして,論争は明白にむすばれているのであるから,我々はできるかぎりしなければならぬ。………私は,第一監督地区の全成員が全力をつくして,民主主義と国際連合の大義を支持するよう呼びかけるものである。』

そのあらそいがどんなものであれ,神はそのあらそいに関係していると,ある人々はすぐにも発表して言い伝えるように見えます。しかし,このように言つたり,また祈るならば,神より友と認められ,恵みをうけるでしようか? 神は彼らの側についていると確信がもてるでしようか? いいえ,神の言葉はヤコブ書 4章4節(新世)でこう語つています『世の友となることは,神の敵となることをあなた方は知らないか? それであるから,世の友となろうと欲する者は誰でも,自ら神の敵となるのである。』それで,彼らは神の友とはなりません。彼らは,世の計画を讃め,また支持して世の友となり,そして自ら神の敵となります。

神は彼らの側にいると熱心に発表したり,あるいはまた彼らの側に神をつかせようとするかわりに,彼ら人間が神の言葉を学び,そしてその正義の教えに一致したがうことによつて,神の側にたつよう努める方がはるかに良いことでありましよう。彼らの政治的,軍事的,または宗教的な制度を祝福するようにと神に祈るかわりに,彼らはイエスの教えたように誠実な心をもつて次のことを祈るよう学ぶべきです。『天におられる私たちの父よ,あなたの御名があがめられますように。あなたの御国が来ますように。』― マタイ 6:9,10,新世。

聖書は,神より認めをうける道を私たちにしめしていますが,それだけでなく聖書は現在の世界の状態について正しい説明をしております。黙示録 12章によると,西暦1914年に,長く祈つて待つていた御国が設立されてから,サタンは天から地に追い落されたとしめされています。『このために,あなた方,天と天に住むものたちはよろこびなさい! 地と海にはわざわいである,なぜならば悪魔は,自分の時がみじかいのを知つて,大きな怒りをもつてあなた方のところに来たからである。』(黙示 12:12,新世)そして,悪魔は大きなわざわいをもたらしています。それは,増しくわわつた戦争とか,くるしみなやむ人類に災いという風にあらわれています。そして,神の目的についての真理を知らない人々の心を混乱におとしいれています。

世界の現在の戦争は,どんよくな商業やまた政治の要素で力があたえられる時に,それらの戦争の結果は,神によつて支配されるなどとは言えません。それらの戦争をするときに,神を恐れる人もまた悪い者たちも同じく亡ぼされてしまうのですから,それらの戦争に愛と公正があるなどとは言えません。高い強い力をもつ爆発物は,地球のひろい部分を粉砕し,人の住めないようにしてしまいます。しかし,神は地球を『いたずらに創造したまわず,これを人のすみかにつくりたまえり』(イザヤ 45:18)ですから,これらの戦争は,神の力または智慧のあらわれではけつしてありません。これらの戦争は,また「彼の御名を知らせることもしません。なぜならば,神は彼の民を救われ,または彼らのなかにある正義の側を支持して戦うことにより彼の目的を立証されるからです。それに,神の民はこれらの戦争のあらそいに一人として入つてはおりません。神に献身していると口先きだけで言うことを,神は認めず,拒否します。こう神は言われています『われ,なんじらが手をのぶるとき目をおおい,なんじらがおおくの祈りをなすときも聞くことをせじ。なんじらの手には血みちたり。』― イザヤ 1:15。

人間の利己的な戦争は,神の聖なる性質と目的をあらわししめすものではなく,むしろまつたく否定するものです。しかし,ハルマゲドンで神が正義のために戦われ,そして『地をほろぼす者たちにほろびをもたらす』時は近づいています。(黙示 11:18,新世)それから,平和な新しい世がくるでしよう。その新しい世では,『水の海をおおえるごとく,ヱホバを知るの知識地にみつるなり。』― イザヤ 11:9。

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