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教えに見られる不一致目ざめよ! 1970 | 7月22日
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は,「性を結婚関係に限るべきだ,とする考えはばかげている」と語りました。アメリカ,メリーランド州のある女子大で監督教会の牧師F・C・ウッドは述べました。「性を律する法律はありません。繰り返して言いますが,そのような法律は絶対にありません。……婚前交渉……は非常に美しい行為となる場合もあるのです」。またアリゾナ州立大学のローマ・カトリック・ニューマン・センターの理事トーマス・ウォルシュ司祭は語りました。
「私は処女であると唱えたところで,男に一度も自分を触れさせなかったのであれば,それはなにも偉いことではない。そういう女子学生が成功する[純潔を守り通せる]のは,非人間的であるからである。たとえ処女ではなくても,いろいろな人を愛する開放的な女性を私は好ましいと思う。……道徳を説くのはわれわれの務めではない」。
それにしても,神に仕える牧師を自任する者が道徳を説かないとすれば,それをするのはいったいだれですか。それに,教会は同性愛行為を“道徳的中立”とみなすべきであるとした,ニューヨークの監督教会の司祭90人の下した決定を,あなたはどう考えますか。
淫行・姦淫・同性愛を認めようとする最近のこうした傾向について自分が実際にどう考えているかを確かめたいなら,次のように自問してみてください。娘が淫行を犯すのを許せるだろうか。妻が他の男と性交をする,あるいは夫が他の女といっしょに寝るのをわたしは許せるだろうか。同性愛行為をしてもかまわない,とむすこに言えるだろうか。
また,もっと重要な事柄,つまりこの問題に対する神のお考えをも考慮しなければなりません。神はそのみことばの中で,疑問の余地なく明確にこう述べておられるからです。「自ら欺くな,淫行のもの……姦淫をなすもの……男娼となるもの,男色を行ふ者……は,みな神の国を嗣ぐことなきなり」― コリント前 6:9,10。
影響
教えるべき事柄に関して諸教会に見られるこうした混乱と分裂はいずれも人々に影響を及ぼしており,今日多くの人は,次のように語った英国の著述家マルコム・マゲリッジと同様に感じています。
「既成のキリスト教制度は完全に混乱し,明らかに崩解しており,奇跡でもないかぎり,見かけだけでも秩序あるいは信頼性を備えたものとして再び組み立てられることの全く不可能な状態に陥っているように思える。
「その崩壊の現状からすれば,既成のキリスト教制度は……たわごとにすぎない」。
あまりにも多くの教えや行ないに関し諸教会に内部分裂があるため,教会員の多くはうんざりしており,牧師に対する信頼を失い,教会を去っています。
しかし,キリスト教世界の分裂した諸教会がキリスト教を代表するものでないことを知るのは大切です。諸教会の分裂した現状はそのことを証明しています。なぜなら,真のクリスチャンは「おのおの語るところを同じうし,分争することなく同じ心,おなじ念にて全く一つになるべし。キリストは分たるる者ならんや」と聖書がさとしているからです。―コリント前 1:10,13。
真のクリスチャンは分裂していません。しかし諸教会は分裂しています。
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『聖書を読む暇のない』牧師目ざめよ! 1970 | 7月22日
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『聖書を読む暇のない』牧師
◆ アメリカのアリゾナ州に住むある母親はエホバの証人といっしょに聖書を学びはじめました。しばらくして,婦人は自分の属しているバプテスト教会の牧師の反対に直面しました。婦人は,学んだばかりの事柄を,聖書を用いて証明しようとしたところ,牧師は,それは単に比ゆですよと言い張りました。最後に婦人は,牧師がいったい聖書を信じているのかどうかを尋ねたところ,彼は,「今どき聖書を読む暇などありません」と答えて立ち去りました。
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