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今日,電力危機が存在するのはなぜか目ざめよ! 1972 | 11月8日
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ことである。われわれは,空気中に排出する前に硫黄を除去する新しい技術を必要としている」。
硫黄含有量の少ない石炭があることは事実です。しかしその種の石炭はたいてい地表の近くにあるので,露天掘りでしか採掘できません。ところが露天掘りは土地をひどく荒すので,これを非合法化する法案が出されています。
一方,地下の深いところにある石炭は採掘に費用がかかり,硫黄の含有量も高いことが考えられます。ですから,アトランティック・リチッフィールド会社の社長T・F・ブラッドショウは,「実際のところ石炭は,埋蔵量は多いが ― 少なくともしばらくの間 ― 不足するだろう」と述べています。
ジレンマ
人間はほんとうにジレンマに陥っています。今日の工業化された社会は,その運営に莫大な量の動力を必要とします。ところが燃料は,とりわけ汚染の少ない燃料は尽きかけています。もし手にはいる燃料を使うならば,人々は汚染によって徐々に毒されていきます。しかしもしその燃料を使わないなら,現代の工業化された社会は,動力不足のために,しだいに絶えていくでしょう。
察するところ人間は,現在の工業化された動力を消費する生活様式を維持するという危険な選択をするようです。ですから,ニクソン大統領の元エネルギー顧問S・デイビッド・フリーマンは,地下から掘り出す燃料の深刻な不足を認める一方,次のように述べています。
「エネルギー資源の枯渇そのものが最重要点ではない。…向こう20年間に排出される一酸化炭素,微粒子類その他の潜在汚染物質の量は,われわれの環境の基本的変化の可能性を暗示するほど大きなものである」。
変化の必要なことは明らかです。そしてその変化は早くこなければなりません。現在の発電手段は変更の必要に迫られており,そのことは一般に認められています。事実,これに代わる手段はすでに選択されているようです。それは原子力です。アメリカは実際にこれを利用しています。
しかし原子力は安全でしょうか。それは賢明な選択でしょうか。核エネルギーからどのようにして発電するのでしょうか。こうした問題はまたのちほど取り上げることにしましょう。
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メソジスト教会の牧師の所見目ざめよ! 1972 | 11月8日
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メソジスト教会の牧師の所見
1971年1月,アメリカ,テキサス州のテイラーで開かれたエホバの証人の大会に出席した1,649人の群衆の中に土地のメソジスト教会の一牧師がいた。その牧師は聖書の公開講演を聞くことに加え,18の会衆から出席していた証人たちのふるまいや会話を観察する機会を持った。翌週,そのメソジスト派の牧師は,証人たちの大会に関する所見を教会新聞の中でこう述べた。
「多くの祈りや会話は,神のことばの内容や,決して古びることのない事柄に関するものであった。エホバの名前には深い敬意が払われ,誉れが帰せられていた。これらエホバの証人は確かに風変わりな人たちである。彼らは何かを代表しており,また非常に明確な訓練を受けている。彼らは系統だった仕方で定期的に神のことばを勉強している。親は子どもたちを肝要な事柄で忙しくさせている。エホバの証人には明るさや喜びがあるが,これは人を引きつけるもので,健全なものである。彼らにはまじめな態度が見られるが,それは注目すべきことであり,また尊敬すべきことである。彼らは自分たちの信じている事を知っており,また自分たちの信じているかたを知っている。そして彼らは会合を開くさい,集まるのに十分大きな場所を見つけるのに苦労している。絶えず,筋違いな事柄を扱っている他の教会の場合,集まるのに手ごろな小さな場所を見つけるのが問題である。みなさんは,世間ずれした宗教家である我々が,これらの人々から何か価値ある教訓を学べるとお考えだろうか。それとも我々は,自分たちに成し遂げうる事柄をすでに成し遂げていると考えているのだろうか」。
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