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なぜ主の夕食を祝うかものみの塔 1960 | 4月1日
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そしてまた,主の夕食は自分を調べる時であります。すなわち,クリスチャンが表象物にあずかるのは,パウロがコリント前書 11章27-32節で示しているごとく,ふさわしい仕方であずかつているかどうかを調べる時です。そして最後に,主の夕食によつて,キリストの霊的な体の者はみな一致していることを銘記します,『私たちが祝福する祝福の杯,それはキリストの血にあずかることではないか。私たちがさくパン,それはキリストのからだにあずかることではないか。パンが一つであるから,私たちは多くいても,一つのからだなのである。みんなの者が一つのパンを共にいただくからである。』― コリント前 10:16,17,新口。
誰そしていつ?
誰が主の夕食にあずかることができますか。誠実なクリスチャンはみなあずかれますか。いいえ。なぜですか。なぜなら,イエスが記念式を始めたことを述べる記録の前後の関係から見ても,また他の聖句の証言するところから見ても,それはイエス・キリストと共に天的な栄光を分ち合う希望を持つ者だけに限られています。その数は14万4000人に限られている,と聖句は示しています。西暦33年のペンテコストの時から選ばれたその数のごく少数の残れる者が今日存在している,と事実は示しています。しかし,すべての善意者はその祝いに歓迎されており,その祝いに出席して見るべきです。なぜなら,ヱホバ神とイエス・キリストが行なわれたことを心に思いうかべることができるからです。かくして,それについての感謝を示すことができます。
主の夕食は何度そしていつ祝うべきですか。他の人々は,しばしば祝います。しかし,主の夕食を一年に一度以上することについての聖書的な根拠はありません。エジプトからの救いを記念する過越も一年に一度,その救われた夜であるニサン14日に祝われました。イエスはニサン14日の夜に夕食の祝いを始めたのですから,同じ日に祝いづけることは全くふさわしいことです。ニサンはユダヤ人の陰暦の年の最初の月で,春分にいちばん近い新月が目に見えると共に始まります。今年のニサン14日は4月10日です。全世界のヱホバの証者は,『私の記念として行いなさい』というイエスのいましめに注意を払い,午後6時以後それぞれの御国会館に集まつて主の夕食を祝います。ヱホバの証者と共に交わつて,それに出席し,そしてその出席から祝福を得て下さい。
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「御心が地に成るように」(その31)ものみの塔 1960 | 4月1日
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「御心が地に成るように」(その31)
この世の組織制度の「定められた終りの時」に生ずると預言された事柄をいま研究しています。第一次世界大戦が1914年に始まつたとき,復興したドイツ帝国の支配権力は『北の王』の役割を果し,英米両国の世界強国は,それと反対の『南の王』の役割を果しました。ダニエル書 11章31節は,象徴的な『北の王』について次のように預言しました,『彼より腕おこりて聖所すなわち堅城を汚し,常供の物(地上の宮級の者がヱホバ神にささげる霊的な「賛美の犠牲」を取りのぞかせ,かつ荒らす憎むべきものを立てん。』第一次世界大戦の後,この『荒らす憎むべきもの』は,国際連盟として設立されました。宗教制度は,この国際連盟を『地上における神の御国の政治的な表現』とほめそやしました。それで,いま一つの質問に直面します。
27 1945年に第二次世界大戦が終つて以来,北の王と南の王とのあいだの敵対行動は,どのようにつづけられましたか。
27 誰はそうすることができますか。誰がしましたか。出来事はすぐにそれを示しました ― ソビエット連邦,共産主義者の強国でした。1917年,ロシアで権力をにぎつて以来,ソビエット連邦は今日にいたるまで世界支配を目標にしています。それは自分の力を認識しました。そして,軍事力を戦時状態より減少させなかつたのです。それは力の立場に従い,主要な敵対国にむかつて行動し始めました。アメリカ合衆国は,第二次世界大戦の結果として,地上の最強国であると示されました。それで,アメリカ民主主義に対する宣伝と経済戦争,すなわち冷い戦争が始まりました。実際のところ,共産主義ロシアは,1947年の初期に冷い戦争を宣言したのです。1948年6月26日に共産主義者が西ベルリンの陸上封鎖したことは,冷い戦争に危険な緊迫状態を生ぜしめましたが,しかし,それはアメリカ軍の空輸によつて解決されました。共産主義ロシアは,全ドイツが一つの政府の下に一致することを長いあいだ妨害しました。そして,東ドイツを衛星国となし,東ドイツを共産主義圏内の政治国家と認める以前に,共産主義の支配形式を設立いたしました。第二次世界大戦以来,北の王が誰であるかは全く明白で疑問の余地はありません。
28 汚された「神殿と城郭」とは何でしたか。
28 第二次世界大戦前と大戦中,御使の次の預言は成就しまし
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