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    ものみの塔 1963 | 4月1日
    • 彼が極度に悪らつで,血を流すものであることを象徴しています。(イザヤ 1:18; 63:1-3)彼は確かに「年を経たへび」です。というのは,一匹のへびを代弁者に用いて,エバを「悪巧みで誘惑」したのは彼だったからです。―コリント後 11:3,新口。

      聖書の中で,10は全部の象徴であり,角は力の象徴です。ですから,この龍の10の角は,彼が強い者,すなわち「この組織制度の神」として,権威の全部を保有していることを表象しています。冠をかぶった7つの頭は,彼が,7人の悪鬼の君のかしらであることを示します。これらの悪鬼の君たちは,聖書の預言に出てくる7つの世界強国である。エジプト,アッスリヤ,バビロン,メデア-ペルシャ,ギリシャ,ローマ,および現代のアングロ-アメリカ世界勢力を支配します。これらの世界強国が,それぞれ悪鬼の君をいただいていることは,ペルシャが,その悪鬼の君をいただいていた事実からみてわかります。聖書が記録している通り,「ペルシャの国の」悪鬼の「君」は,ダニエルの時代に,神の天使のひとりのじゃまをしています。―コリント後 4:4。ダニエル 10:13。

      この龍は,「天の星の三分の一」を地に引き落とした,と言われています。聖書の中で,天使たちは,星,「明けの星」と呼ばれています。それで,それらの星を引き落としたことは,龍が,いく人かの天使を,神への奉仕から引き離して悪鬼にならせるのに成功したことをよく表わしています。しかし,「三分の一」という表現は,文字通りにとるべきではありません。なぜなら,これは,黙示録の中でも,残りの聖書の中でも,大ざっぱな意味で,つまり一部という意味で使われている表現だからです。―ヨブ 38:7。ゼカリヤ 13:8,9。黙示 8:7-9; 9:15。

      この龍は,神の妻のような天の制度から,男の子が生まれるのを待ちかまえている,と示されています。それはその男の子を食いつくすためです。この男の子は,「鉄のつえをもってすべての国民を治める」ことになっていることからわかる通り,御子イエス・キリストを主とする神の御国を象徴します。(黙示 12:5)この預言は,エホバ神が,詩篇 2篇7-9節で,御子に話しかけられている言葉を思い起こさせます。「おまえはわたしの子だ。…わたしに求めよ,わたしはもろもろの国を嗣業としておまえに…与える。おまえは鉄のつえをもって彼らを打ち破り…」。黙示録12章17節に指摘されている通り,サタン悪魔が神の御国に反対していること,また神の忠実なしもべたちに対して戦いをいどんでいることについては,疑問の余地がありません。

      黙示録 12章に示されている出来事が実際に起こる時については,前後の言葉が手がかりを与えています。「諸国民は怒り狂いましたが,あなたも怒りをあらわされました」。いつ諸国民は,かつてないほどに怒り狂いましたか。いうまでもなく1914年です。ですからこの年は,これらの出来事が起こり始める画期的な年となりました。―黙示 11:18。

      サタン悪魔が,天に出入りしていたことをいぶかる人は,ヨブ記 1章6節と2章1節に,サタンが,天使である神の子たちと一緒に天にあらわれた,と示されているのに注意してください。イエスの模範的祈りも,サタンがある時天にいたということと矛盾するものではありません。なぜなら,イエスが私たちに祈り求めよと言われたことは,神の御心が,当時天で行なわれていたとおり,地にも行なわれるようにというのではなく,むしろ神の御心が天と地の両方で行なわれますように,ということだったからです,「みこころが天に行われるとおり,地にも行われますように」。―マタイ 6:10,新口。

      天から追い落とされたこの赤い龍はいま,「自分の時が短いのを知り,激しい怒りをもって」います。急速に近づきつつあるハルマゲドンの戦いで,龍は底知れぬ穴に入れられ,1000年間そこに閉じ込められます。その後,人類を試験するために,しばらくの間解放され,それから火の池の中で永遠に滅亡します。その火の池は第二の死です。―黙示 12:12; 16:14,16; 20:1-3,7-10; 21:8。

  • 海から上って来る獣
    ものみの塔 1963 | 4月1日
    • 海から上って来る獣

      海から上って来る獣については,使徒ヨハネはこうしるしています。「わたしはまた,一匹の獣が海から上って来るのを見た。それには角が十本,頭が七つあり,それらの角には十の冠があって,頭には神を汚す名がついていた。わたしの見た獣はひょうに似ており,その足はくまの足のようで,その口はししの口のようであった。龍は自分の力と位と大いなる権威とを,この獣に与えた。その頭の一つが,死ぬほどの傷を受けたが,その致命的な傷もなおってしまった。そこで,全地の人々は驚きおそれて,その獣に従い…」。―黙示 13:1-3,新口。

      ここの獣を表わすギリシャ語は「セリオン」となっていて,危険な野獣という意味があります。興味深いことに,「獣」の定義の一つは,「どう猛な野獣」です。この野獣の描写は,しし,くま,ひょうその他に似たある野獣どもに関するダニエルの預言を思い起こさせます。そして,ダニエル自身あとで,それらの獣が,メデヤ-ペルシャとかギリシャなど,特定の世界強国や政府を表象するものであることを明らかにしています。海または底知れぬ穴から上って来るこの野獣はそのことと一致しています。海は,「民族,群衆,国民,国語」を表わすのに用いられているからです。―黙示 17:15。ダニエル 7:1-8; 8:1-22。

      この獣は明らかに,地上の人間の目に見える政府を象徴しています。ですから,獣が全部の象徴である7つの頭と10の角とをもっていることは,世界の諸国家が,特に,エジプトから今日に至るまで世界に覇権をふるってきた7つの世界強国が,ずっと悪魔の支配下にあったことをよく表わしています。それらの世界強国は,それらの国自身や国民に対してどのように見えようと,神の見地からすれば獣のようでした。いまでもそうです。事実彼らは,ロシアのくまとか,英国のライオン,アメリカのわしなどのシンボルを選んで,自分たちが獣的であることを暗黙のうちに示している,と言えます。

      龍なるサタンは,その力と位と権威とをこの獣に与えた,と言われていることに注意してください。ですからこの獣はサタンに属するものであり,サタンの命令に従っているものに違いありません。このことは,サタンがイエスに向かって,もしあなたがひれふして私を拝するなら,世界のすべてのこの国をあげましょう,といったことと矛盾しません。だらこそイエスは,サタンのことを,「この世の支配者」と言われたのです。なるほどパウロも彼を「この組織制度の神」,「空中の権威をもつ支配者,不従順の子らの中にいまも働いている霊」と呼んでおり,またヨハネは,「全世界は悪しき者の配下にある」と言っています。この獣は,サタンの見える組織制度,すなわち器または道具ですから,その7つの頭に,神を汚す名がついている,と言われている理由がよくわかります。―ヨハネ 2:31。コリント後 4:4。エペソ 2:2。ヨハネ第一 5:19。

      では,死ぬほどの傷を受けたがなおった,という頭については何が言えますか。この頭は6番目で,近代では,第6番目の世界強国ローマの後継者ドイツによって代表されます。ローマ

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