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9月から始まる王国宣教 1970 | 9月
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9月から始まる
1 書籍研究のしもべの各人がそれぞれの群れをさらによく,世話できるように助けるため,巡回のしもべの日程に変更がなされます。ご存じのように,巡回のしもべは木曜日の晩ある書籍研究の群れを訪問し,オブザーバーとして出席してきました。研究に出席したのち,巡回のしもべは,書籍研究のしもべに個人的に助言や提案を与えます。巡回のしもべは,引き続きこのことを行ないます。
2 では,どんな変更が加えられるのですか。9月1日から始まって,1971奉仕年度中,巡回のしもべは金曜日晩の委員の集まりの後,書籍研究のしもべ全員と会合します。第1回目の訪問では,「ものみの塔」誌,「ともしび」の本,および「御国奉仕」の記事を資料として,書籍研究でより良い教え手となる方法を討議し,実演で示します。巡回のしもべは,木曜日晩の書籍研究に出席して気づいた事柄や,与えた提案などを,他の書籍研究のしもべたちにも知らせることができます。
3 2回目の訪問では,巡回のしもべは金曜日晩の時間を用いて,「ともしび」の本にしるされている書籍研究のしもべの務めを復習します。また,しもべたちの質問に答え,書籍研究のしもべがどのようにして群れの活動を組織し,かつ野外奉仕で率先できるかについて提案を与えます。書籍研究のしもべが,1年の間に少なくとも1回,巡回のしもべと野外でともに働けるようにするのは有益なことです。
4 3回目の訪問では,巡回のしもべは金曜日晩にすべての書籍研究のしもべと会い,書籍研究のしもべが群れの人々に集会の出席を励まし,野外奉仕に参加するように援助し,いろいろな人の宣教上の低調な面を改善するように助けて,群れの人々を霊的に助ける方法に関し,いろいろな提案を与え,それを実演で示します。巡回のしもべは,個々の会衆に最も必要と思われる事柄はなんでも強調できます。委員は,3回行なわれる書籍研究のしもべたちとの会合の各に同席します。そうすれば委員も巡回のしもべから与えられた提案を知って,書籍研究のしもべたちが提案を実行するのを援助できます。書籍研究のしもべたちとの金曜日晩の集まりは,普通,遅くとも8時には始めるべきです。
5 1971奉仕年度中,巡回のしもべは昨奉仕年度の場合のように会衆の集会のどれかを司会することはありません。
6 書籍研究のしもべたちとの,そうした集まりは,それらしもべたちが学んだ事柄を実際に用いて行くにしたがって,会衆全体にきわめて健全な影響をもたらすに違いありません。
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聖書研究を始める王国宣教 1970 | 9月
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聖書研究を始める
1 わたしたちすべては,家庭聖書研究を少なくとも一つ司会したいと願っています。しかし,どのようにして新しい研究を始めることができますか。これは,多くの人にとって問題です。では,この問題をどのようにして克服できるかを考慮してみましょう。まず,わたしたちには,エホバの霊と助けが必要です。わたしたちが聖書を学び,神の約束に喜びをいだくにつれ,神は確かにわたしたちにご自分の霊を注がれます。わたしたちは家庭聖書研究を始めるという目標を目ざして働く際に,その霊を「火のようにかき立たせる」ことができるのです。―テモテ後 1:6,7,新。
2 準備はたいせつです。戸別伝道で,あるいは再訪問で聖書研究を勧める際,何をいつ話すかを前もって知っておくべきです。そして,携えている文書の中のある節を用いて,研究の仕方を実際に示すことができるようにしておくべきです。また,研究を司会するために毎週訪れる都合のよい時間を覚えておき,約束の時間に尋ねられるよう準備すべきです。かなりの関心を示す人には,定期的な研究が設けられるようになるまで関心を高めさせるため,毎週あるいはそれ以上ひん繁に訪問し続けてください。
3 新しい研究を始めるのに,間接的な方法は非常に巧みな方法の一つです。新しい研究を数多く始めているある巡回のしもべは,戸別伝道でこの方法を次のように用いています。紹介のことばを述べたとき家の人が友好的な態度を示すと,今まで聖書を読んだことがあるかどうかを家の人に尋ねます。家の人の返事に敬意をもって耳を傾けてから,「見よ!」の小冊子を取り出し,8節とその質問に注意を引きます。質問を読み,また直ちに節を読みます。それから質問に戻って,家の人が節の中から答えをさがすのを助けます。こうして,また聖書の目次をさえ示してヘブル語聖書は39冊,ギリシア語聖書は27冊,合計66冊の本でできているというような,聖書に関するたいせつな事柄を強調します。「見よ!」の小冊子の8節をこのように取り扱うことによって,家の人は,実際に聖書そのものについて多くのことを学べます。この初めの段階では,「研究」ということばは用いられませんが,聖書についてさらに「話し合う」ため,二,三日あるいは一週間後に再び訪れるはっきりした取り決めを設けられます。こうした方法で多くの新しい「研究」を始めることができるでしょう。しかもそうした訪問の終わりごろには,家の人が聖書の「話し合い」をさらに望むか望まないかにはかかわりなく,適当に本と小冊子を提供することができるのです。
4 「良いたより」の小冊子の26節でも,この間接的な方法を用いることができます。また,家の人が初めから「研究」をすることに明らかに興味がある場合には,直接,6か月間の「聖書研究」を勧めることができるでしょう。
5 「進化」の本を配布したところや,10月なら「目ざめよ!」の予約をした人に再訪問をすれば,多くの新しい研究が始まるでしょう。それらの人々を訪問する際,「真理」の本を携えて行き,まず,ちらしを紹介することも提案されています。ちらしの2ページをいっしょに読んで,そこにしるされているような疑問をいだいたことがあるかどうかを尋ねます。家の人にとって特に関心のある疑問はどれですか? それがわかったら次に「真理」の本からその疑問に答える章を選びます。(しばしば第20章が取り上げられます。)その章の二,三節を,家の人といっしょに読んで話し合います。このようにして,家の人に「真理」の本を配布し,さらに「話し合う」ための再訪問の道が開かれます。数回訪問してから,適当な時期に,6か月間の研究の取り決めの益にあずかるよう招待することができます。―イザヤ 50:4。
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