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羊の群れを牧しなさい王国宣教 1971 | 8月
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羊の群れを牧しなさい
1 エホバの証人が仲間の兄弟たちに与えうるものの1つで,他の何ものにもましてしばしば兄弟たちの助けとなるのは励ましです。クリスチャンとしてあらゆる面でりっぱな生活を送っている兄弟たちでさえ励ましを必要としています。だれでも自分のしている事柄が何かを成し遂げており,それが人から感謝されているということに自信を持ちたいと思うものです。
2 エホバはご自分の知恵にしたがい,ご自分の羊の群れを世話すべく任命された牧者を通して,そうした必要な励ましを与えさせてこられました。使徒パウロは牧羊者テモテに『説き勧めることに専念する』よう命じました。(テモテ前 4:13,新)パウロが用いた「説き勧めること」というギリシア語は,「パラクレート」つまり「援助者」という意味のギリシア語に関係のあるパラクレーシスです。これはまた,「励まし」とも訳出できます。したがって,しもべたちは単に兄弟たちの野外奉仕の平均を引き上げさせるための「激励」,あるいは「声援の話」をするかわりに,必要と思える霊的な援助ならどんな援助でも与えたいと思っています。「ものみの塔」や「目ざめよ!」その他,協会の出版物とともに聖書を定期的に読むよう励まし,かつ援助することによって霊性を高めることに注意を集中します。個人個人の必要にかなう適切な霊的援助が与えられれば,ペテロ後書 1章8節の述べることから考えて,集会や野外奉仕で支持を得るという点でなんら問題は生じないのではありませんか。
3 すべての人が励ましをそれほど必要としているのはなぜですか。なぜなら,だれにでもそれぞれの問題や試練があるものだからです。しもべが王国会館で兄弟に会って,いかがですかと尋ねると,相手の兄弟はたいてい,「はい,元気にやっています」と答えるものです。そして,順調にやっているかもしれません。しかし,問題をかかえていて,多少の励ましを必要としているかもしれないのです。世俗の職場では毎日のように大小を問わずさまざまの問題に直面しているかもしれません。あるいは,親族や同僚から意気をくじかれたりしているかもしれず,それに,野外での奉仕の成果が得られないために喜びを失っているかもしれません。それでいて,その兄弟は不平をこぼしたり,そうしたことを口にしたりすることは決してないかもしれないのです。
4 中には自分では順調にいっていると思っていながら,問題となっている危険な事態には気づかずに,物質主義的な生き方に陥っている人がいるかもしれません。ある人は不平家になりかけているかもしれず,別の人は不品行すれすれの行為をしているかもしれません。当人にははっきりわからないにしても,その兄弟のことを知っている人たちは彼をあやうくしている危険もしくは落とし穴におそらく気づいていることでしょう。―ガラテヤ 6:1。
5 こうした理由を考えれば,特に会衆のしもべおよび書籍研究のしもべたちが,ごく最近交わりはじめた人はもとより霊的にたいへん強い人たちをも含めて兄弟たちすべてをその家庭に尋ねるのはきわめて肝要なことと言わねばなりません。仲間の兄弟たちと王国会館で会ったり,野外奉仕に兄弟たちとともにあずかったりするさい,確かに多くの励ましを与えることができます。とはいえ,そうした場合の限られた時間の中では,たいていあまり多くのことは行なえません。
6 それらしもべたちは,羊の群れを牧する,神から与えられた自分たちの責任を念頭に置かねばなりません。たとえそのために自分の野外奉仕の時間を犠牲にしてでも,そうしなければなりません。しかしそうすれば,しもべたちは自分の義務を遂行していることになるので,エホバの祝福を期待できるのです。実際のところ,こうして励まされる兄弟たちは,神の霊に促されて,良いたよりを宣布するわざにさらに多くの時間を費やすようになり,そしてそうした時間は効果的に用いられる楽しい時間となるでしょう。
7 単に兄弟たちの野外奉仕をふやさせようとする目的でそうした訪問をしてはなりません。相手の兄弟の全般的な福祉に対する純粋の関心のこもった訪問にすべきです。訪問の目的は,兄弟たちの行なっている事柄,また兄弟たちの直面している問題に関して兄弟たちをより良く知り,かつ兄弟たちの真価をより良く理解することにあります。そのうえで,援助と励ましとが必要であれば,しもべは兄弟の必要とするものを真の理解をもって与えることができます。もし霊的に建て起こされるならば,兄弟たちは,生活のあらゆる面,つまり家庭生活,行ない,愛そして良いたよりをもって他の人々を励ますわざに携わることにおいて,真の崇拝のより良い代表者となるでしょう。
8 そのうえ,しもべたち自身,さもなければ生ずるかもしれない数多くの問題に直面しないですむでしょうし,会衆の霊的な健康状態はずっと良くなるでしょう。さらに,励ましを与え合うことによって,しもべたち自身も大きな益にあずかれるでしょう。―ロマ 1:12。
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注意王国宣教 1971 | 8月
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注意
この世的な流行に従う未熟な人々,つまり男子の場合は髪を長くしたり,女子の場合はミニスカートをはいたりしている人々は,ものみの塔協会の組織するどの大会でも,自発奉仕者としては受け入れられません。
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「進化」の本を携えて王国宣教 1971 | 8月
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「進化」の本を携えて
1 わたしたちは9月の間,「進化」の本に「良いたより」の小冊子を添えて120円の寄付で提供します。時には,本だけを100円の寄付で提供するほうが望ましい場合もあるでしょう。雑誌の日に深い関心を示す人に出会ったなら,「進化」の本に2冊の雑誌を添えて150円の寄付で提供することもできます。どうすれば「進化」の本を効果的に用いることができますか。あらゆる機会を捕えて提供することによってです。
2 鹿児島会衆から寄せられた経験は,それがどのようにしてなされるかを示すものです。家が隣合わせのふたりの姉妹は,近くにある鹿児島大学に出かけて行き,各教室や図書館の前また校庭の他の場所で教授や学生さらに事務員たちに証言しました。この姉妹たちは最初の日に70冊の「進化」の本を配布し,翌日には20冊の「永遠の生命」の本をさらに配布しました。次の機会に,そのうちのひとりの姉妹は4年生の子どもといっしょに働き,30分間に5冊の本を配布しました。さらに別の機会には,同じ校庭で8つの予約が得られ,100冊の雑誌が配布されました。助教授のひとりと聖書研究が始まり,この人は良い進歩を示しています。
3 十分の「進化」の本と「良いたより」の小冊子を野外に携えて行くよう計画し,9月の間あらゆる機会を捕えてそれらを配布してください。
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巡回のしもべが訪問するとき王国宣教 1971 | 8月
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巡回のしもべが訪問するとき
諸会衆は増大しており,そうした増加があまりにも大きいため,3つか4つのグループが同じ会館で集会を開いているところもあるほどです。ですから,巡回のしもべが訪問するとき,週中の予定に種々の調整を加える必要が生ずるでしょう。たとえば,別の分会がその会館で火曜日の晩に奉仕会を開いているのであれば,巡回のしもべと全会衆との最初の集会を週中のあとの日,おそらくその会衆の通常の奉仕会の行なわれる夜に開いてもさしつかえありません。そうすれば,他のグループの活動計画を妨げないですむでしょう。それでもなお巡回のしもべは火曜日の午後に会衆の記録の調査を行なうべきですし,そしてできれば,会衆のしもべ,またはその補佐は当日,巡回のしもべとともに幾らかの時間を過ごして,その週の訪問に関連して検討する必要のある詳細を処理できるでしょう。肝要なのは集会の日時ではありません。たいせつなのは,予定されている集会のすべてをその週中に開くことなのです。
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