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神の会衆に対する愛ある監督ものみの塔 1972 | 11月1日
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また彼らを教え,教育し,彼らが自分と同じような弟子をさらに多くつくれるようになるまで彼らを援助する必要が生ずることを知っておられ,そのことを予告しておられました。(イザヤ 54:13; 60:22。マタイ 28:19,20)実際のところ,過去わずか3年間に,新たにバプテスマを受けたエホバのクリスチャン証人の奉仕者434,906名が,これら増加の一途をたどる献身したクリスチャンの隊伍に加わりました。
会衆における神権的任命
10 (イ)クリスチャン会衆の指導者はだれですか。(ロ)会衆の構造を神権的にするものは何ですか。
10 しかし,この急速に拡大する会衆のかしらはだれか,と言う人があるかもしれません。それはだれか頭のいい,先見の明のある人,非常にすぐれた組織力を持つ人間でしょうか。そうではありません。クリスチャン会衆は神権的に運営されているのです。つまりクリスチャン会衆は,み子であり即位している王であるイエス・キリストを通して行使されるエホバ神の指導権だけを認めているのです。(イザヤ 33:22。ヘブル 12:2。黙示 19:16)これこそ,会衆の構造を,神の支配に忠実に従う神権的なものにするのです。ひとつの組織が十分に神権的であるためには,その組織は全面的に神によって,また神が用いる力によって指導され,支配されなければなりません。したがってひとりびとりが,イエス・キリストをクリスチャン会衆のかしらと認め,また,地上にあって監督の立場に神権的な方法で任命された人々に正しい敬意を払うことは非常にたいせつになってきます。―ピリピ 2:9-11。コリント前 11:3。使行 14:23。
11 (イ)統治体と「忠実で思慮深い奴隷」との関係を説明しなさい。(ロ)監督に任命された人はそれぞれ聖霊によって任命されたと言えます。なぜですか。
11 エホバのクリスチャン会衆内のある人々は,監督という重い責任をもっています。(ルカ 12:48)たとえば,統治体の中のいく人かの成員は,ペンシルベニア州のものみの塔聖書冊子協会の理事を兼任しています。そればかりでなく,その統治体は,マタイ伝 24章45節から47節(新)に述べられている「忠実で思慮深い奴隷」の成員で構成されており,その級を代表します。統治体として彼らは,クリスチャン会衆内で責任ある立場を占める長老および奉仕のしもべを任命します。そして長老や奉仕のしもべたちは,任命された各の持ち場において,すべてエホバの栄光のために,貴重な奉仕を行ないます。統治体によって任命される人たちはそれぞれ,なんらかの責任ある監督の立場について奉仕するのですから,みな,神がご自分のことば聖書の中で述べておられる特定の資格を備えていなければなりません。したがって任命された者は各,神の聖霊によって任命されたのであって,人間によって任命されたのではない,と言えます。このことは会衆が神権的なものであることをさらに明らかにするものです。―マタイ 23:8-12。使行 13:2-5。ペテロ後 1:20,21。
12 地方の会衆におけるわざの推進に責任のある人々について述べなさい。
12 一定の地域でわざを押し進める主要な責任を持つのは,会衆内のこれら特別に任命されている人たちです。彼らは聖霊により,神の群れを牧し,正しい模範を示すべく任命されたのです。(使行 20:28。テモテ前 4:12。ペテロ前 5:2)長老または監督に任命されているその人々の外見は,たいていどこから見ても,普通の人とほとんど変わりません。彼らは,テモテ前書 5章17節(新)に示されているように「年長者たち」です。そして「長老たちの一団」としてともに奉仕します。(テモテ前 4:14,新,脚注)特別に変わった服装をしているとか,聖職者の特別の肩書を持っているとかで,彼らがそれとわかる,というのではありません。あなたはご自分の職場である銀行で,食品店で,あるいは建築現場で,彼らのひとりと肩を並べて働いているかもしれません。家族を扶養する責任上,世俗の普通の仕事をするかもしれませんが,彼らは第一に神の奉仕者であり,会衆内の任命を受けた監督なのです。
13 (イ)人はどのようにして監督の資格を得ますか。(ロ)監督たちの第一の務めにはどんなものがありますか。(ハ)彼らはその務めを行なうために特別の訓練を受けますか。
13 監督としての資格があることを決定するのは,年を取っているということでしょうか。そうではありません。その規準は霊的なものです。監督の聖書的資格は,テモテ前書 3章1節から7節,そしてテトス書 1章5節から9節に述べられています。「忠実で思慮深い奴隷」の統治体によって任命される各監督は,これらの資格にかなっていなければなりません。では彼らの第一の務めは何でしょうか。それは『神の群れを牧する』ことであり,会衆内のすべての人がエホバ神に受け入れられるような方法で自分の献身の責務を果たすために援助を得られるよう取り計らうことであり,また会衆に割り当てられた区域内に住むすべての人が,王国にかんする証言を定期的に,そして十分に聞く機会を得られるようにすることです。これをするための良い備えを彼らに得させるために,そして彼らが,おもな責務のひとつである教えるわざをより効果的に行ないうるように,通常,協会の支部でそのために開かれる,ものみの塔協会の王国宣教学校で特別の訓練が施されます。
五つの主要な監督の立場
14 実際には何が主宰監督の仕事を成功させますか。
14 各会衆にはひとりの主宰監督がいます。この主宰監督の仕事を成功させるものは何でしょうか。それは,イエスに習って「羊」に愛を示し,会衆に交わる新しい人たちを親切にもてなすことです。(マタイ 11:28-30)各主宰監督は,王であるキリストの注視のもとで,霊的な意味において風のさけ所,あらしをのがれる場所,かわいた土地にある水の流れ,疲れた地にある大きな岩の影のようなものであることを証明しなければなりません。―イザヤ 32:1,2。
15 (イ)ある主宰監督についてどんなことが言われましたか。(ロ)この種の人たちは『わたしたちにとって大事な』人たちです。なぜですか。
15 巡回旅行をするひとりのエホバの証人の監督が,自分の巡回区内のある忠実な主宰監督について話したことに注意してください。「A兄弟は父親のようです。しかし子どもたちを甘やかさない父親で,毅然とした態度で子どもたちを教え,正しいことを行なうように子どもたちを助けます。…決して感傷的な人ではありませんが,子どもたちに励ましや忠告を惜しみなく与えるとともに,大きな愛情を示します」。言うまでもなく,このような人たちは,『わたしたちにとって大事な』人たちです。(ピリピ 2:29)これらの人たちは,会衆内のすべての人が,霊的に円熟し,真理に対して深い認識を培うように助けます。彼らが持つ種々の才能や能力,奉仕に対する熱意,また彼らがキリストというかしらのもとで会衆のために奉仕しているということは,彼らがほんとうに「人々の賜物」であることを明らかにするものです。―ロマ 12:4-8。エペソ 4:8,新。
16 野外の監督は,会衆内の「年長者たち」のひとりとしてどのようにその役目を果たしますか。
16 愛のこもった,必要な監督を行なうために,主宰監督とともに幾人かの他の長老がいます。これらの長老のひとり,たとえば野外の監督の務めはたくさんありますが,主として,区域内で徹底的な証言が行なわれるように,会衆内のすべての奉仕者たちの群れが行なう王国の伝道のわざを調整します。また野外の監督は,会衆の野外奉仕を正確に記録します。そして月に一度,会衆の伝道報告は全部まとめられ,表にされて,協会の支部事務所に送られます。そして支部のすべての報告は最後に,ニューヨークのブルックリンにある協会本部に行き,そこでまとめられ,そして「エホバの証人の年鑑」に発表されます。この年次報告にはまた,世界中の王国伝道者たちの会衆から寄せられる興味深い経験談が載せられます。
17 聖書研究の監督の仕事はどれほどたいせつなものですか。
17 会衆内の別の「年長者」もしくは長老,は,聖書研究の監督です。この監督はおもに関心のある人々に対する再訪問により,またそれを通して,さらに無償の家庭聖書研究を取り決めることによって,区域内で清い崇拝を奨励し促進することに関心を持っています。エホバの証人は関心のある人々を喜んで幾度でも訪問し,そのような家庭聖書研究を行ないます。(ガラテヤ 6:6)聖書研究の監督は,会衆内のいろいろな人が新しい研究をはじめ,そしてそれを効果的な方法で司会するよう援助することにより,聖書教育のこの分野で必要な監督を行ないます。そして,関心のある新しい人々が会衆の集会に出席するようになると,その人たちの霊的成長を助けるよう特別に注意を払います。この愛のこもった監督と,すぐれた教える能力を通して,会衆に割り当てられた区域内のいっそう多くの人々が,エホバのことばと目的にかんする正確な知識を得ます。これは人々の救いにとって欠くことのできないものです。―使行 4:12。
18 「ものみの塔」の研究は,毎週行なわれるエホバの証人の集会の中で主要なものです。なぜですか。
18 会衆は,エホバの証人の発行する主要な聖書研究の手引「ものみの塔」誌を,毎週いっしょに勉強します。これは質疑応答の形式で行なわれます。この集会のときにはたいてい会衆全体が1か所に集まります。神のことばにかんする増し加わった解明の光は,エホバがそれを知らせるときに,「ものみの塔」誌を通して来ます。これらの討議は性質上重要なものですから,「ものみの塔」の研究は,エホバのクリスチャン証人全員,および関心をもつ人々にとって最も大切な集会です。したがって,この集会を主宰する「ものみの塔」研究の司会者には重要な責任があります。この研究は,すべての人が同じ考えをもって一致することを可能にします。―コリント前 1:10。
19 神権宣教学校の監督は会衆の益のために何をしますか。この学校の与える益を説明しなさい。
19 会衆内の他の人々を直接に教えることによって愛ある監督を行なう,もうひとりの任命された奉仕者は,神権宣教学校の監督です。この監督は神権宣教学校を司会します。その集会は毎週何曜日かの夜,王国会館で開かれます。これは男子,女子,子どもたちを訓練する卒業のない学校です。生徒は,割り当てられた主題にかんする短い聖書の話を,グループに向かってします。数種の教科書と特別に考案された,話の助言用紙が用いられます。そして資格ある助言者である学校の監督は,話されたりっぱな資料から会衆が十分の益を得られるように助けると同時に,役立つ改善方法を提案します。この訓練の過程で聖書は通読され,聖書の教理や原則が広範囲にわたって扱われます。エホバに奉仕することをほんとうに望む人々はみな,この学校にはいるよう招待されています。あなたはもうはいっておられますか。
監督の他の分野
20 (イ)会衆の書籍研究の司会者は,会衆内でどんなりっぱな特権を持っているか説明しなさい。(ロ)その司会者がすぐれた教師であることはなぜ肝要ですか。(ハ)会衆の書籍研究の取り決めを通して王国伝道者はもとより関心をもつ新しい人々にどんな益がおよびますか。
20 会衆の書籍研究の司会者は,会衆内で教えることと関連してすばらしい特権を持っています。仲間の奉仕者の小さなグループといっしょに働いて彼らの信仰を強め,やがては彼らが他の人たちを助けられるように「教える技術」に熟達するよう彼らを助けるのですから,司会者自身りっぱな教師でなければなりません。(テモテ前 4:15,16。テトス 2:6,7)そのために,普通は週のはじめごろに,エホバの証人,および証人といっしょに聖書を勉強している人たちは,王国会館か,または会衆が指定したいちばん近くの家に行き,会衆の書籍研究の司会者の指導のもとで,聖書とものみの塔協会が準備した教科書を用いて1時間のグループによる研究を行ないます。ここでは,やはりエホバに奉仕することと,エホバの正義の新秩序の中に住むことに関心をもつ,いちばん近い隣人と知り合うことができます。(ペテロ後 3:13)グループが小さいので,遠慮なく発言することができ,他の人々の前で信仰を表明することに慣れます。それと同時に,出席している他の人々の注解によって自分の知識がみがかれます。―箴 27:17。
21 文書や伝道区域はどのようにしてエホバの証人のために備えられますか。
21 おそらくあなたは,エホバの証人が教えるときに,印刷された聖書の話を使うことに気づかれたでしょう。また証人たちが,公の戸別伝道において,本誌「ものみの塔」と,姉妹誌「目ざめよ!」を強調するのにもお気づきでしょう。これらの出版物は会衆を通して証人たちの手に届くようになっています。むろん,クリスチャン奉仕者たちが,一般の人々に雑誌をすすめていようと書籍をすすめていようと,人々の家をゆきあたりばったりに訪問すれば混乱が生じます。これを防ぐために,各会衆はものみの塔協会によって特定の区域を割り当てられています。(ガラテヤ 2:9)野外の監督はその区域の小部分を個々の奉仕者に割り当てるように取り計らうことによって,会衆の境界線内のすべての家が,確実に,秩序正しく訪問を受けるようにします。―コリント前 14:33。
22 エホバの証人は会衆内の必要経費をどのようにまかないますか。
22 会衆内の特別の務めに任命されている監督や奉仕のしもべに給料は支払われませんが,王国会館の維持その他に経費がいります。それらはすべて,自発的な寄付によってまかなわれます。エホバの証人の会衆には,寄付盆も,献金封筒も,10分の1献金も,寄付者のリストもありません。(マタイ 6:1-4)各が,望む時に,自由に寄付することができます。―コリント後 9:7。
23 世界中の全会衆を通して,どのように愛ある監督が行なわれているかを説明しなさい。
23 愛ある監督という原則は,地方の会衆のみならず,エホバのクリスチャン証人の世界的組織の管理にもはっきり表われています。この管理は,ニューヨーク市ブルックリンにある国際本部により,世界各地に現在のところ93存在するものみの塔協会支部を通して行なわれています。これらの支部は毎年,ものみの塔聖書冊子協会会長,もしくは地帯の監督として知られている,特別に任命された代表の訪問を受けます。同様に諸会衆も年に約2回,巡回の監督として知られている,旅行する奉仕者である長老の訪問を受けます。巡回の監督たちはそれぞれ22ほどの会衆に,愛ある援助を与える責任を持っています。各巡回区内の全部の会衆は年に2回大会に集まり,その時,地域の監督として知られている経験の深い別の奉仕者の訪問を受け励ましを与えられます。地域の監督は通常20ないし22の巡回区に奉仕します。巡回および地域の監督はそれぞれの活動を直接支部事務所に報告します。確かにこの愛ある援助と監督の原則は,近年のエホバの証人の増加に大いに貢献しました。
24 (イ)この愛ある監督すべてはどんな結果を招きますか。だれの指導のもとで?(ロ)神によって任命された人々に協力すべきどんなやみがたい理由がありますか。
24 このすべては何を強調するでしょうか。それは次の事実をきわ立たせるものです。すなわちエホバは,今日住むすべての人々に秩序ある方法で真理を伝えるというすばらしい目的を持っておられて,このすべてが,主なる牧者であり監督であるイエス・キリストの指導のもとで行なわれており,地上にいる任命を受けた人々はイエス・キリストの支配のもとで奉仕し神の意志を遂行している,ということです。(エペソ 1:9,10。ペテロ前 5:4)その上,現在の古い事物の体制の終わりは迫っていますから,やがて,王イエス・キリストによって特別に任命された者たち以外には,地の事柄を管理する者はいなくなるでしょう。(詩 37:37,38; 45:16)であれば,今日,そのような人たちに協力することを学ばねばならない理由は確かにあります。そしてこれが次の記事の主題となっていますので,みなさんがこれを注意深く検討されることをおすすめします。
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神から任命された人々に十分協力するものみの塔 1972 | 11月1日
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神から任命された人々に十分協力する
「汝らを導く者に順ひこれに服せよ,彼らは己が事を神に陳ぶべき者なれば,汝らのたましひのために目を覚しおるなり。彼らを歎かせず,喜びてかくなさしめよ,然らずば汝らに益なかるべし」― ヘブル 13:17。
1 正義を愛する人々はすべて何を見ることを切望しますか。それはどのように可能になりますか。
あなたは正義と公正を愛する人ですか。もしそうであるならば,あなたの心は,憎しみと暴力がなくなって,平和が行き渡り,幸福が憂うつに取って代わるのを見ることを切望しないでしょうか。このすべては,そしてさらに多くのことは,この地の事柄を十分に指導する神の王国によって可能になるのです。(イザヤ 11:3-5。マタイ 6:9,10。黙示 21:1-4)あなたが見ることを個人的に望んでいるのは,利己主義と罪の支配するこの古いひん死の体制に取って代わる,その完全に新しい体制ではありませんか。あなたは全能の神以外のだれかが,古い体制の廃虚の上に,完全に新しい体制を打ち立てるという大事業を,しかもわたしたちの世代のうちに遂行するところを想像できますか。―ダニエル 2:44。箴 29:2。
2 新しい体制が非常に近いことはどうしてわかりますか。くわしいことはどうすればわかりますか。
2 ここで年代学を論ずるのはわたしたちの目的ではありませんが,人間の地上存在期間が,あとほんの二,三年で6,000年に達するという証拠を聖書から示すよう,どのエホバの証人でもかまいませんから自由にお尋ねください。そしてそのことが,神の見地から見て,真の自由と解放にかんし何を意味するのか,それについての彼らの考えを尋ねてみてください。彼らは喜んでそのことにかんする知識をお分かちするでしょう。a
「新しい秩序」は協力を要求する
3 新しい体制において行なう必要がある大事業をいくつか述べなさい。
3 しばらくの間,神の新秩序において成し遂げる必要のある,
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