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関心を持つ人を組織に導く ― その2王国宣教 1982 | 12月
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に渡してください。それから続く何週間かにわたって,集会の目的,どのように司会されるか,用いる出版物,その他を強調しながら,毎週の五つの集会の詳細を段々と説明することができます。あなたは,毎週一つの集会を集中して詳しく考慮し,5週間の期間内にこの主題に関する十分な資料を扱いたいと思われるかもしれません。このようなプログラムは研究生が会衆の集会に出席する必要性をより十分に認識するよう助けるに違いないということに,あなたは同意なさいませんか。
4 ふさわしい時に,あなたは研究生と寄付に関する事柄を話し合うことでしょう。エホバの証人は無料の家庭聖書研究を司会するのに喜んで自分の時間や資力を与えることを話せます。しかし,会衆の王国会館のような組織を支え,維持するということになれば,費用が関係します。しかしながらエホバの証人は,キリスト教世界の諸教会で行なわれているように集会で寄付を徴収するようなことはしません。寄付箱が集会場に備えられていて,出席する人々はもしそう望むなら寄付することができます。これはまったく自発的なものです。この話し合いの基礎として,パンフレットの29,30ページを用いることができます。
5 クリスチャンは什一を収めるように求められてはいませんが,自分たちの「貴重なもの」をもってエホバをたたえる数え切れないほど多くの機会を依然として持っていることを説明できるかもしれません。(箴 3:9,10)研究生と共にコリント第二 9章7節やルカ 21章1-4節に記録されている原則を振り返り,わたしたちが与えるのはクリスチャン愛を動機としていること,また与える精神が大切で与える金額が大切なのではないことを示してください。クリスチャンの与えることは,エホバと兄弟たちに対するわたしたちの愛を示す機会を提供するものとなるすばらしい特権です。進歩的な聖書研究生は,これらの事柄を知って感謝することでしょう。
6 わたしたちは,教え手として,研究生がエホバの組織に対する認識を得るのを助けるためにできるすべてのことをしているでしょうか。もっと多くのことができるでしょうか。わたしたちは,皆さんがこれらの提案を用い,エホバに一層の導きと祝福を祈ってゆかれるようにお勧めします。この主題に基づく資料がさらに近い将来提供されるでしょう。
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あなたは不活発な人々を助ける業に参加しておられますか王国宣教 1982 | 12月
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あなたは不活発な人々を助ける業に参加しておられますか
1 「一緒に歓んでください。失われていたわたしの羊が見つかったからです」。(ルカ 15:6)この歓びの感情は,不活発な人たちが群れに戻りつつある幾つもの会衆の多くの兄弟姉妹たちが経験しています。この危機の時代に,なんらかの理由でわたしたちとの交わりをやめてしまった兄弟たちの幾人かを助けることができれば,それは本当に喜びです。わたしたちは,「これら小さな者の一人が滅びるのは……願わしいことではありません」という,不活発な人々に関するエホバの見方を自分たちの見方とします。―マタイ 18:14。
2 言うまでもなく,わたしたちのうちのさらに多くがこの喜びを得るために,継続的な努力が求められます。なぜでしょうか。失われた羊は普通非常に無力です。捜し出して回復させるのは牧者です。ですから,失われた羊を捜し求め,見つけ,そして養うために本当の努力が必要です。例えの中でイエスは,その羊飼いが99匹を後に残して,失われたものを見つけるまで捜しに行くであろうと示唆しています。―ルカ 15:4。
どのようにすべての人が援助できるか
3 「わたしたちの王国宣教」3月号には,不活発な人との家庭聖書研究を司会するよう十分に資格のある伝道者を割り当てるため,書記と奉仕監督が物事を調整すると示されていました。しかし,これは,会衆の残りの人たちが同じように援助することができないという意味ではありません。すべての伝道者たちの一致した努力によって好ましい結果が得られています。
4 最近ある巡回監督は,以前特別開拓者だった夫婦で,ここ2年にわたって不活発になっていた人を訪問しました。自分たちの問題を旅行する兄弟に話した後で,その夫婦は涙をいっぱい流しながら,会衆に戻る決意をしました。やがて二人は野外奉仕に参加し始めました。二人は今どのように感じているでしょうか。妻はこのように述べています。「わたしは,兄弟がわたしたちに示してくださったクリスチャン愛と温かさに対する感謝をお伝えしたいと思います。わたしは,負っていた2トンの荷物を下ろしたように感じています」。その巡回監督への手紙の結びで彼女はこのように述べています。「わたしは,このようなことが二度と起こらないように祈っています。訪問してくださったこと,それにわたしが冷たくした後にも来てくださったことに心から感謝いたします。兄弟は,物事には希望がないわけではないことを悟るよう,わたしを助けてくださいました。わたしは兄弟のことを決して忘れません」。
5 会衆から離れていた人にとって再び集会に出席することはある程度難しいということを認めるのは良いことです。臆病な気持ちや恥ずかしさが先にたって難しくさせるのかもしれません。その人たちが王国会館に来る時,わたしたちすべてが率先してあいさつをすることは,何と愛のあることでしょう。そうすることは,わたしたちがうれしく思っていること,そうです,一緒にいるのをわたしたちが『歓んでいる』ことを示すのです。そのような人々が最初に戻って来た時にだけ関心を示すのではなく,王国会館にやって来る度に,歓迎されていると感ずるようにすべきです。あなたは,そのようにして,不活発な人々を助ける業に参加しておられますか。
6 多くの会衆が不活発な人々を助けることに関するプログラムに心を留めて,好ましい結果を得ていることを知り,うれしく思います。ある巡回監督は,一つの会衆で7人が再び活発になったということを最近報告してきました。一人の姉妹は,自分の力では再び交わり始めるのが難しいと思ったので,だれかが訪問して助けてくれるのを待っていたと長老たちに語りました。
7 援助されるのを望まない人がいることもあり得ます。「うまくそれを見つけるなら」その人は歓ぶ,とイエスは言われました。(マタイ 18:13)それで,もしある人を再び活発にすることで成功しないとしても,援助する上で努力したことを知るゆえに,わたしたちは過度に失望するようなことはありません。
8 失われたものを捜すためには,普通,時間や辛抱強さ,そして積極的な態度が求められます。結果は,わたしたちが望むほど早く表われないかもしれません。しかし,そのことが思いとどまる理由にはなりません。『これら小さな者の一人が滅びるのは願わしいことではない』ということを知っているのですから,わたしたちには自分をこの面で費やし続ける必要があるのです。(マタイ 18:14)わたしたちすべてが,不活発な人々を助ける業に参加すべく努力してゆきますように。
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神権的ニュース王国宣教 1982 | 12月
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神権的ニュース
■ 次の会衆で王国会館が献堂されました。
北海道,札幌・西。宮城,泉。山形,南陽。新潟,吉田。新潟,上越・高田。茨城,笠間。群馬,高崎・南。東京,羽村と青梅。東京,武蔵野。千葉,野田。山梨,塩山。愛知,豊橋・東。岐阜,土岐。福井,鯖江。和歌山,湯浅。長崎,厳原。
■ 神奈川県厚木会衆では夏休み中,十代の兄弟姉妹たち12人全員が補助開拓奉仕に参加しました。これは会衆に大きな励みとなり,9月には大人の奉仕者30人が補助開拓を行ない,他に8人が新たに正規開拓奉仕を始め,正規開拓者の合計は31人になりました。
■ 神奈川県横須賀市中央会衆では8月に,バプテスマを受けている11人の学生の兄弟姉妹たち全員が補助開拓奉仕を楽しみました。巡回監督によると,これは「親と長老の模範に加えて,若い人が互いに声をかけ合って励ましたから」とのことです。若い皆さん,学校の休みの期間に補助開拓奉仕を楽しみ,将来の全時間奉仕の良い基礎としましょう。
■ 大阪府高槻市西会衆では,一人の中学2年生の姉妹が学校の先生二人を含む6人と家庭聖書研究を司会しているほか,大勢の若い人々が奉仕を活発に行なっています。各地で年若い方々が活発な奉仕を行なっているのは大きな励ましです。
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