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あなたは進んで耳を傾けますかものみの塔 1977 | 4月15日
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あなたは土から取られたのだから」― 創世 3:17-19,口。
だれの導きに聞き従うかという点で,注意が肝要です。クリスチャン会衆内においては,エホバ神への奉仕の面で堅固な背景を持ち,経験を積んだ人々に求めるのが良いことです。聖書は次のように命じています。「あなたがたの間で指導の任に当たっている人びと,あなたがたに神のことばを語った人びとのことを覚えていなさい。そして,その行ないがどのような結果になるかをよく見て,その信仰に倣いなさい」― ヘブライ 13:7。
相談相手が悪いと命とりになったり,国の敗北を招いたりすることさえあります。ユダの王ヨアシが賢明で忠実な大祭司エホヤダの言葉に聞き従っていた間は万事順調でした。しかしエホヤダの死後,ヨアシはこの良い助言に従うかわりにユダのつかさたちに頼るようになりました。彼らは偶像崇拝者でした。神の言葉に反する彼らの悪い助言に従ったために,ヨアシは殺人の責任を負う結果となり,ユダの国の不面目な敗北を招き,最後には自分自身,病気となり,暗殺されました。―歴代下 24:17-25。
これより先,ソロモンの子でイスラエル十二部族の王となったレハベアムは,父ソロモンの賢明な助言者であった年寄りたちの言葉に耳をかさず,自分と共に育った若者たちに聞き従ったため,十部族をその支配下から失いました。彼らは国民の嘆願を聞き入れないように,そしてむしろもっと厳しく,圧制的に,また近づき難くするようにと勧めたのです。この助言に従ったレハベアムは決していやされることのない国の分裂を招き,これは十部族が偶像崇拝に陥る要因のひとつになりました。―列王上 12:1-20。
血縁あるいは友情の絆できわめて近い関係にある人々またはあなたを利用して益を得ているために矯正を差し控える人々の言葉だけに聞き従っていると,間違った道を行く現実の危険に身をさらすことがあります。それがだれであれ,あなたがクリスチャンであるなら,知恵の源エホバから離れ去って言い訳はできません。―箴 2:6-9。
もしだれかがひそかに,あるいは公然とあなたを誘って,エホバの言葉から,または「真理の柱また支え」であるクリスチャン会衆から引き離そうとするなら,すぐにその人をはねつけなければなりません。(テモテ第一 3:15)使徒パウロは次の言葉でルールを述べました。「たとえわたしたちあるいは天からの使いであろうと,わたしたちが良いたよりとして宣明した以上のことを良いたよりとしてあなたがたに宣明するのであれば,その者はのろわれるべきです」。(ガラテア 1:8)イスラエルが約束の地に入る前,モーセは集まった人々に告げました,『汝の母の生める汝の兄弟または汝の男子女子または汝の懐の妻または汝と身命を共にする汝の友ひそかに汝を誘ひて言うあらん……他の神々に我ら往て事へん……汝これに従ふなかれ之に聴くなかれ之を惜しみ視るなかれ之を憐むなかれ之をおほひ匿すなかれ……彼は…汝の神エホバより汝を誘ひ離さんと求めたれば(なり)」― 申命 13:6-10。
しかし何か頼むことがあって,あるいは過誤を指摘するためにあなたのもとに来る誠実な人々に対しては,あわれみと思いやりというエホバの優れた性質を必ず表わすようにしてください。またすべての事にまさってエホバを喜ばせたいという衷心からの願いを抱き,謙遜であるべきです。(ヨハネ 8:29)そうすることによって,使徒パウロの次の助言に本当に従ったと言えるでしょう。「互いを敬う点で率先しなさい」― ローマ 12:10。
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「車の綱をもってするように罪を引きよせる」ものみの塔 1977 | 4月15日
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「車の綱をもってするように罪を引きよせる」
◆ イザヤの預言は,「車の綱をもってするように罪を引きよせる」人々に,「わざわい」を宣告しています。(イザヤ 5:18,口)このような宣告を受けたイスラエル人は,明らかに罪をならわしにしていました。荷車を引く動物が綱で車につながれているように,イスラエル人は罪に縛り付けられていました。エホバの義の裁きが執行される際,そのような人々は災いを被ることになっていました。
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