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支部の手紙王国宣教 1980 | 12月
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支部の手紙
王国伝道者のみなさん:
日本全国のみなさんが深い関心を寄せておられる海老名支部の建設工事は,エホバ神の保護と導きのもとに順調に進められています。既に完成した工場からは立派な書籍が生産されていますが,海老名支部の中心部となる事務棟は,12月下旬の市当局による竣工検査を目ざして最後の仕上げの段階に入っています。外側が茶かっ色のタイル張りとなっている事務棟の中には奉仕事務所や情報処理部門のほか,厨房や食堂などがあります。この手紙が奉仕会で扱われるころにはコンピューターが搬入されていることでしょう。建設の兄弟たちは事務棟の完成を目ざしてここ数か月の間,自発的に夜遅くまで残業をしてきました。これから数か月間は,宿舎棟と王国会館の完成を目ざして全力が傾けられるでしょう。
沼津ベテルでは11月中旬に翻訳部門が海老名に移り,雑誌の印刷は今まで約7年間,よい働きをしてきた活版輪転機から,12月中には海老名のオフセット輪転機に切り替えられます。
さて,新奉仕年度の最初の月の野外奉仕はどうでしたか。9月の報告は本当にすばらしいもので,5万7,240人の伝道者の最高数が得られました。この中には9月以後,日本支部の管轄下にある沖縄の1,000人近い伝道者が含まれています。正規開拓者も最高数で,補助開拓者は今までの最高数に次ぐ2番目に多い数でした。また,時間,再訪問,聖書研究もそれぞれ最高数に達しました。神と隣人への純粋な愛の動機によるみなさんの熱心な奉仕は,エホバによって豊かに祝福されています。―マタイ 22:37-39。
これから寒い季節に向かいますが,出版物を十分に活用しながら,引き続き宣べ伝える業に励みましょう。それと共にひとりひとりが研究を司会して弟子を作る業にあずかるよう努力し,現在司会されている7万8,000件余りの家庭聖書研究を一層進歩的なものとするよう励んでゆきましょう。わたしたちの心からの愛とあいさつを送ります。
みなさんと共に働く,
日本支部の兄弟
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勇気を出し,強くありなさい王国宣教 1980 | 12月
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勇気を出し,強くありなさい
1 わたしたちの住むこの時代は,聖書の中で『終わりの時』と言われている困難な時代です。それでも,公に宣べ伝え,弟子を作る業においてなされるべき事柄はたくさんあります。この業に十分に参加する人々は,勇気を持ち,強くあらねばなりません。ヨシュアの模範はこの点でわたしたちの助けになります。
2 エホバはヨシュアに言われました。「ただ勇気を出し,大いに強くあって,わたしの僕モーセがあなたに命じたすべての律法の通りに必ず行なえ。これから右にも左にもそれてはいけない。それは,あなたが行くところではどこででも,賢く行動するためである」。また,次のようにも言われました。「勇気を出し,強くあれ。衝撃を受けたり,おびえたりしてはいけない。あなたの神エホバは,あなたがどこへ行っても,あなたと共にいるからである」。わたしたちすべては,会衆内の若い成員も大人も共に,ヨシュアのようになる必要があります。―ヨシュア 1:7,9,新。
3 人は,一夜にして,勇敢で強い者となれるわけではありません。それには三つのものが必要です。すなわち,―
時間,努力そしてエホバの祝福
4 ヨシュアはモーセの従者であり,また片腕でした。モーセと密接に働くことにより,彼は多くの仕方で祝福されました。あなたも,会衆内の他の人々,たぶん年長の兄弟たちと共に働くことにより,益を受けることができるでしょう。進んでお手伝いしたい,という気持ちを伝えてください。そのあとで,頼まれるのを待っているのではなく,兄弟たちが王国会館内のあちこちで働いているところや,野外奉仕に行くところ,他の人に個人的な手助けをしているところを見かけたなら,どんどん進んで手伝ってください。この事をするには勇気と強さが求められますが,あなたの享受する祝福は多いことでしょう。
5 完了するまで一つの仕事をやり通すのは,勇気と強さを要する場合が少なくありません。モーセが神の十のおきてを受けるためシナイ山上にいた間,ヨシュアは40日間,その山のふもとに忠実にとどまっていたものと思われます。(出エジプト 24:12-15; 32:15-17)あなたも,たとえ自分が期待したよりも長くかかったとしても,神権的な割当てを喜んでやり通しますか。
6 人が反対している時,エホバと真理の側に立つのは確かに勇気と強さの要ることです。あなたはこの事を行なうために努力しますか。ヨシュアとカレブにとって,自分たちの取った信仰の立場に他の10人の者が不賛成の意を示した時,独り敢然と立つことはなまやさしいことではありませんでした。さらに,彼らの報告を聞いた大多数の者がそれを退け,彼らを石打ちにすると脅した時,忠実を保つのも容易なことではありませんでした。にもかかわらず,ヨシュアとカレブは,エホバがご自分の忠実な民すべてと共に自分たちをも保護してくださることを確信していたので,堅く立ちました。―民数 13:30,31; 14:6-10。
7 1年のこれからの時期は,学校に行っている若い人たちにとって,崇拝その他の問題に直面することが比較的に多い時期かもしれません。ヨシュアと同じように,あなたも,自分と意見を異にする反対者に直面するかもしれません。自分の信仰と,クリスチャンとしての大胆な立場のゆえにばかにされたり非難されたりする時,あなたは堅い立場を保ち,クリスチャンの忠誠を守って歩み続けますか。また,家から家やその他のふさわしい機会に良いたよりを大胆にふれ告げることにより,勇気とエホバへの信頼を示し続けますか。そのような勇気とクリスチャンの信仰を示すには,明らかにエホバに頼ることが必要です。―詩 118:6; 55:22。
8 エホバが顧みてくださることをヨシュアとカレブが確信していたために,また,彼らが信仰のうちにエホバの指示に従ったゆえに,エホバは,「彼らはエホバに従い通した」と言われました。(民数 32:12,新)あなたはそのような信仰と勇気をお持ちですか。
9 ヨシュアは断固として,「わたしとわたしの家の者たちとは,エホバに仕えます」と言いました。(ヨシュア 24:15,新)わたしたちは,会衆内の若い成員も大人も共に,ヨシュアのようになるためにそれぞれ努力する必要があります。常にエホバの援助を求めてください。エホバの祝福により,わたしたちは勇気と強さを示し,エホバに誉れをもたらす仕方で仕えることができるのです。
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真理が心に刻まれた弟子を生みだす王国宣教 1980 | 12月
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真理が心に刻まれた弟子を生みだす
1 イエスはマタイ 12章34,35節で次のように語られました。「心に満ちあふれているものの中から口は語(ります)。善良な人は自分の良い宝の中から良いものを出し(ます)」。この聖句をわたしたちの教える業に当てはめるなら,どんなことが言えますか。それは,関心ある人々をエホバの賛美者とするために,わたしたちは真理を人々の心に達するように教え込まねばならないということです。
2 家庭聖書研究において,わたしたちはまとまった聖書の知識を研究生の思いの中に入れることができます。しかし,真理を生活に活用し,将来の命を目ざして,真理に基づいて行動するためには,真理が心の中に取り入れられねばなりません。すなわち,真理を心から認識することです。―詩 119:11。
3 どうしたら研究生の心を動かして,真理が心に達するようにすることができますか。一つの方法は,学んだ事を熟考するよう研究生を励ますことです。毎回の研究で要点を強調し,復習し,それを熟考するよう研究生を励ましましょう。
4 二番目の点として,研究中,時々実際的な質問をして,研究生が学ぶだけでなく,真理がその心に入っているかどうかを確かめることができます。例えばこんなことを尋ねることができます。「わたしたちが今学んでいることをあなたは信じますか。あなたの生活でこのことをどのように適用できますか」。
5 三番目の点として,エホバに対する関係という見地に立って考えるよう研究生を援助することができます。エホバの属性 ― 愛,知恵,公正,力などを強調し,エホバが憎まれることを憎悪し,エホバが喜ばれることを愛し行なうよう助けましょう。聖書の原則を生活に当てはめ,物事を決定する前にエホバの導きを求める習慣を培うよう援助しましょう。このようにして研究生はエホバを人格をもつ固有の方として身近に感ずるように助けられるでしょう。
6 それに加えて,いつもイエスの完全な模範を研究生の前に保つようにしましょう。み父に対する忠実さ,絶えずみ父に祈りをささげ,すべてのことにおいてエホバの導きを求めたこと,物事に対するエホバのお考えは何であるかイエスがいつも熟考されたことなど,このような模範に注目するよう研究生を
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