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    目ざめよ! 1980 | 10月8日
    • 人々は,教会の教えをものともせずに罪を犯そうと述べているのではない。むしろ,教会が罪だと述べる事柄が,実際には罪でないと言っているのだ」。

      不正確な研究室での検査

      ◆ 米国の疾病予防センターの副所長であるジョーゼフ・バウトウェル博士は,研究室での医学的な検査7件のうち約1件は不正確であるとし,こう述べている。「わたしの計算によれば,わが国で行なわれている検査の恐らく14%は信頼性が薄い。それが1%近くになるまで,満足することはできない」。14%というのは,4件の検査につき1件が間違っていた10年前と比べると50%の改善である。どうしてそのように不正確になるのだろうか。バウトウェルは次の諸点に言及している。「研究室職員の無能力,粗悪な管理,いいかげんな監督,品質管理の欠如,悪質な試薬(他の物質を探知したり計ったりするための物質)などのせいである」。

      人殺しの麻薬

      ◆ 米国ニューヨーク州の物質乱用対策課の課長であるジュリオ・マルティネスは,アフガニスタン,イランおよびパキスタンなどから来た並はずれて強いヘロインの洪水によって,過度の服薬による死亡が昨年度はなんと77%も上昇したと語った。同課長は次のように述べた。「街路には強力なヘロインがあり,中毒患者がハエが落ちるように死んでいっている」。また,麻薬の洪水によって,同州全体の中毒患者数が42%も増加したと述べた。

      農地の縮小

      ◆ 国際連合の一機関によると,米国では毎年121万4,000ヘクタールの割で,住宅,道路および工業開発業者などのために農地が失われている。過去10年間で1,173万6,000ヘクタールが,そうした非農業用の目的で使われるようになった。このうち40万4,700ヘクタールは,最小限度の労力,燃料および肥料で最大限の食糧を生産できる一等農地であった。国連のスポークスマンは,よく肥えた農地40万4,700ヘクタールとは,ニューヨークからカリフォルニアに至る半マイル幅(0.8㌔)の帯状の土地に等しい,と述べた。

      煙突掃除が戻って来る

      ◆ 小説家チャールズ・ディケンズの時代の英国では,煙突掃除は少しも珍しくない光景であった。しかし,暖房や料理に薪や石炭が用いられなくなるにつれて,煙突を掃除する人の数も減少した。現在メイン州では,薪を燃やす家庭が著しく増加したため,煙突掃除を業とする人の数も増加している。前年と比較してこの冬は薪を使う家が50%以上も増加した結果である。多くの家庭での火災の原因は汚れた煙突にあると述べる消防署当局者の言葉からも,その仕事の重要性がよく分かる。

      交通事故の犠牲者が増える

      ◆ 米国における1979年度の交通事故による死亡者は,2年間続けて5万人を上回った。1973年のガソリン不足に続く4年間は,その数を割っていた。新たに増加したのはなぜだろうか。高速道路関係の当局者の話では,より多くの古い型の車が路上を走っており,「ますます多くの運転者が,時速55マイル(約88㌔)の制限速度を無視している」からである。責むべきもう一つの点は,小型車の使用数が増加していることである。高速道路安全専門家はこう述べた。「大型車と小型車とが衝突した場合,必然的に小型車の方が致命的である」。

      テレビの視聴時間が増える

      ◆ 広告テレビ局によれば,アメリカの平均的な家庭におけるテレビの視聴時間は,今や,1日7時間22分に達している。これは前年度を2分間上回っている。

      どれだけ働くか

      ◆ 最近,スイスのユニオン銀行は,1979年から1980年にかけて世界の物価と収入を調査した結果を出版した。その調査で世界各国の様々な都市の生活水準を比較する基準として用いられているのは,ある基本的な物品やサービスを得るために働かねばならない労働時間である。例えば,リオデジャネイロの一般の労働者は,シカゴの労働者が約75時間働いて得られる物品やサービスを得るのに,その3倍にあたる225時間近く働かねばならない。一方,マニラの労働者はリオデジャネイロの労働者より2倍余りの時間(548時間)働く必要がある。それはシカゴの労働者の場合の7倍を超す時間である。他の都市で同じ物品やサービスを得るのに必要な労働時間は次の通りである。チューリッヒ 84時間15分。ウィーン 104時間15分。東京 136時間30分。ロンドン 150時間15分。メキシコ・シティー 189時間15分。香港 362時間15分。

  • 聖書理解の助け ― むち打ち
    目ざめよ! 1980 | 10月8日
    • 聖書理解の助け ― むち打ち

      「知恵は主要なものである。知恵を得よ。自分の得るすべてのものをもって,悟りを得よ」― 箴 4:7,新。

      むち打ち。モーセの律法には,むち打ちによる処罰の規定がありました。この処罰は棒あるいは杖によって行なわれました。裁き人は動機や状況その他を考慮して,犯された悪事に応じて加えられるべきむち打ちの回数を決めなければなりませんでした。姿勢も規定されていました。「裁き人はその者を平伏させ,そのよこしまな行為に応じた数だけ,自分の前で彼をむち打たせなければなりません」。この処罰ではむち打ちは40回までと限定されていました。(申命 25:2,3,新)このような制限が加えられたのは,これ以上のむち打ちが加えられると,その人は仲間の同国人の目に辱められることになるからでした。これは,モーセを通して与えられた律法が残忍な,もしくは異常な処罰を許すものではないことを示す一つの実例です。その処罰の目的は矯正することであって,諸国民の科した処罰のように,復しゅうを意図したひどいものではありませんでした。むち打ちの刑を執行する人が,もしむち打ちの法定回数を越えたなら,処罰されました。ですから,ユダヤ人はむち打ちの回数を39回に制限しました。誤って制限を越え,律法を犯すことがないようにするためでした。―コリント第二 11:24。

      ヘブライ人の奴隷所有者は,男女いずれの奴隷でも,もし奴隷が不従順だったり,反抗したりすれば,棒で打つことができました。しかし,もし打たれているときに奴隷が死んだなら,その奴隷の所有者は罰されました。ところが,もし奴隷がその後一日か二日生きていたなら,それはその奴隷所有者に殺意がなかったことを示す証拠となりました。奴隷所有者には懲戒のための処罰を科す権利がありました。奴隷は「彼の金子」だったからです。人が自分の貴重な所有物を完全に破壊して損失を被るようなことをするとは到底考えられませんでした。また,もしその奴隷が,一日かそれ以上経過した後に死んだなら,打たれたためか,あるいは何か外の原因で死んだのかどうかは確かではありませんでした。それで,もし奴隷が一日か二日生きていたなら,その主人は処罰されませんでした。(出エジプト 21:20,21,新)ユダヤ人の注解者は,この律法は異国の奴隷に適用されたと述べています。そのような奴隷だけを所有物,つまり「彼の金子」とみなし得たのです。

      もし,ある人が結婚したとき,偽って処女であると主張したとして妻を訴え,その訴えが偽りだったならば,裁き人であるその都市の年長者たちは,当人を懲戒し,罰金を課すべきでした。その人はイスラエルの処女に汚名を着せたからです。その懲戒のためには,ある回数のむち打ちが科されたようです。―申命 22:13-19。

      聖書は懲戒手段としてのむち打ちの価値を再三強調しています。箴言 20章30節(新)は,懲らしめが非常に深い所に達し,当人の益になることを示しています。こう記されています。「打ち傷は悪を一掃するもの。むち打ちは,腹の奥深い所を」。このようにして懲らしめられる人は,自分が愚かなことをしたので,行ないを改めなければならないことを認めるでしょう。(箴 10:13; 19:29)本当に賢い人は言われただけで悪い点を直すことができるので,むち打たれずに済みます。

      人間は皆,「とがと共に」生み出され,「罪のうちに」はらまれるので(詩 51:5,新),聖書は,親の権威の杖を厳重に,時には実際の杖の形で行使しなければならないことを諭しています。(箴 22:15)そうすることによって,子供は救われ,不興を買って死に陥ることがないでしょう。―箴 23:13,14。

      ユダヤ人は杖だけに限らず,後代にはむちをも使用したようです。(ヘブライ 11:36)これは杖で打つよりももっと厳しい処罰方法です。これはイエスの時代には地上では合法的な処罰方法でしたが,モーセの律法に基づいたものではありませんでした。(マタイ 10:17; 23:34)口述による伝承が発展してできたものとされているミシュナは,むち打ちの仕方を次のように述べています。

      「彼らは囚人の両手を各々の側の柱に縛り,会堂の奉仕者はその服をつかみ ― もしそれが引き裂かれるなら引き裂かれ,完全に引きちぎられるなら,完全に引きちぎられ ― その胸をあらわにさせる。囚人の後ろには石が一つ置かれ,その上に会堂の奉仕者が,子牛の皮でできた革ひもを,二つ折り,または四つ折りにして手に持って立つ。それには[別の]2本の革ひもがからませて[取り付けられていた]。

      「革ひもの取っ手は長さが一手幅,幅が一手幅あり,ひもの端はへそまで届かねばならない。むち打ちの回数の三分の一は前から,三分の二は後ろから加える。立ったり座ったりしている者を打ってはならない。身を低くかがめた者だけを打つことができる。裁き人はその者を横たわらせる,と記されているからである。打つ者は一方の手で,力一杯打つ。

      「……たとえ囚人がその手のもとで死んでも,むち打つ者の罪とはならない。しかし,もしむち打ちを1回余計に加えて,囚人が死んだなら,その囚人のゆえに追放の身となって逃亡しなければならない……。

      「むち打ちを何回加えるのか。39回である。40回まで,と記されているからである。[すなわち]40回近くである」― ミシュナ,マコス 3:12-14,10。

      ギデオンはスコテの7人の君たちと年長者たちにむち打ちを加える際,特別な方法を取りました。これらの人々は,ギデオンがミデアンの王たちを追跡したとき,その部下の者に食糧を与えようとしなかったのです。ギデオンは荒野のいばらやおどろでむちを作り,彼らを打ったようです。ギデオンは彼らに「思い知らせた」と言われています。―士師 8:7,14,16,新。

      外の諸国民はもっと厳しいむち打ちの刑を行ない,むち打ちは40回に限定されませんでした。エジプトにいたイスラエル人がエジプト人の監督から非常に厳しく打たれたことは疑問の余地がありません。(出エジプト 5:14,16; 2:11,12)ギリシャ人は犯罪者をむち打って死なせることを許したと言われています。

      ローマ人は,まず上着を脱がせて杖を使って打ちました。(使徒 16:22,23)彼らはむちも使いました。犠牲者は両手をひもで柱に縛られ,手足を伸ばさせられたようです。(使徒 22:25,29)ローマ人をむち打つことは違法でした。西暦前248年のポルキア法と西暦前123年のセンプロニアン法によりローマ市民はむち打ちの刑を免除されました。―使徒 22:25。

      むち打ち用の最も恐ろしい道具はフラゲルムとして知られていました。それは柄に数本の綱あるいは革ひもを取り付けたもので,そのひもにはぎざぎざの骨や金属片を取り付けて重くし,一層痛くて効果的な打撲を加えられるようになっていました。

      むち打ちの回数はそれを命ずる者に全く任されていました。むち打ちを執行する者の残忍さによっても異なりますが,背中,ときには腰や顔あるいは腹にさえむち打ちが加えられました。このようなむち打ちの最中に犠牲者が死ぬのは珍しいことではありませんでした。ローマ人は犠牲者を『尋問して』自白させ

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