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わたしたちのはく くつ目ざめよ! 1971 | 2月22日
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することになる。くつ底の縁や,かかとをきれいにすることも忘れないように。布で強くこすると,皮は暖かくなり,クリームを吸収しやすくなる。
適量のクリームを塗って,よくこすり込むこと。クリームをすり込むためには,化粧用のパフのようなものを使うと効果があがるし,その種のものはたいていくつクリームのかんの中に入れることもできる。それから,つやだし用の布切でくつを強くこする。そうすると,ワックスが皮の中に浸透し,表面はかわいて,くっきりと仕上がり,余分のワックスが残らない。光沢はしばらくは消えないし,強く表面をふくと,また光沢が出てくる。くつの外観をよく保つには,何度もそうしなければならない。いつもはくくつならば,1週間に1回はそうする必要があろう。
かかとやくつ底も,必要に応じて取り替えるのを怠らないこと。さもないと,みっともないばかりか,すりへったかかとや型くずれしたくつは,足に負担をかけることになる。
わたしたちのはくくつは,健康ばかりか,楽しい生活の点で,確かに重大な影響を及ぼしている。したがって,流行にとらわれないようにし,はきごこちや耐久性,それに,快い外観などのたいせつさに留意し,注意深くくつを選ぶのが賢明である。
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草原から石炭を掘る目ざめよ! 1971 | 2月22日
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草原から石炭を掘る
カナダの「目ざめよ!」通信員
車は主要な国道をそれて,草原の前方に見える灰色の“山々”に向かった。ほとんどどこを向いても,荒涼とした“連山”が平坦な草原にそびえているかの様相を呈していた。一行はそれら“山々”の中ではなく,そのそばにある特異な採炭場見学に向かっていた。
車は,すぐ前に見える巨大な発電所の,奥行き14.4キロの貯水池の水をせき止めている,ロックフィルダムを横切った。「国境ダム発電所 ― サスカチェワン電力会社」という標識を見て,一行は,カナダとアメリカの国境線の北,わずか11.2キロの地点にいることを思い起こした。車は,積み上げられた膨大な量の石炭の山と発電所との間を走り,やがて方向を転じて,“連山”の端に沿って進んだ。それら連山は岩石でできた山々ではなく,泥土を積み上げた丘の並んだものであった。その丘の一つを回ったところ,道路は狭くなって,深い堀割りに通じていた。
ふたりの子どもたちは,興奮のあまり,先を争うようにして車の外に飛び出したが,一行から離れないようにとの注意を受けた。休日とはいえ,付き添いなしに採炭場を歩き回るのは,やはり危険だからである。しかし,われわれの案内者は,この特異な採炭場で一行が安全に見学できるよう十分に取りはからいうる人であった。読者もわれわれ一行に加わってはどうであろうか。
採炭場を切り開く機械類
一行はまず,暗いたて坑ではなく,大きく口を開いた深さおよそ15メートルもの採掘
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