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  • 「御心が地に成るように」(その11)
    ものみの塔 1959 | 6月1日
    • の啓示の書物を通して,エルサレムを足下に踏みつける諸国民の定められた時が完全な数の7であると示しています。彼はネブカデネザル王に一つの夢を送りましたが,バビロンの科学者,賢人,そして宗教指導者の中のひとりとしてその夢を解釈することはできなかつたのです。ついにヱホバの予言者であるダニエルが召されました。恐れおののいていたネブカデネザル王は,その夢の詳細をダニエルに告げ,その意味をつつみかくさずに話してもらいたいとダニエルを励ましました。王からベルテシャザルという名前で呼ばれたダニエルは,次のように言いました。

      29 ダニエルは,どんな識別によつてその夢の解き明かしを始めましたか。

      29 『わが主よ,どうか,この夢は,あなたを憎む者にかかわるように。この解き明かしは,あなたの敵に臨むように。あなたが見られた木,すなわちその成長して強くなり,天に達するほどの高さになつて,地の果までも見えわたり,その葉は美しく,その実は豊かで,すべての者がその中から食物を獲,また野の獣がその陰にやどり,空の島がその枝に住んだ木,王よ,それはすなわちあなたです。あなたは成長して強くなり,天に達するほどに大きくなり,あなたの主権は地の果にまで及びました。』― ダニエル 4:19-22,新口。

      30 その時ネブカデネザル王は,何の象徴でしたか。なぜ,そのときの彼と,それにつづく他の諸国民は,神の国の干渉を受けなかつたのですか。

      30 その夢の木は,先ず最初に,夢を見た人に個人的な適用をしました。しかしネブカデネザルは,全能のヱホバ神により世界強国なるバビロンを設立するよう許された者です。バビロンは,第一次世界強国と第二次世界強国,すなわちエジプトとアッスリアの後継国でした。このバビロンの世界強国は,世界的な注意と尊敬を集めたのです。それで,ネブカデネザルは,彼自身よりは大きなものの象徴でした。彼は世界支配の象徴として立つていました。彼はそのとき,この世界支配を,最高の神の許可を受け,その目的に従つて行つたのです。ヱホバ神は彼を用いて不忠実なユダの国民の上に神の報復をなし,その国をくつがえしました。かくして,『諸国民の定められた時』は始まつたのです。この時のあいだ,エルサレムはこの世の諸国民によつて踏みつけられねばなりません。このわけで,バビロンと,その『定められた時』の期間中につづく他の諸国民は,たとえ模型的な仕方にしてもヱホバ神の国による干渉を受けなかつたのです。国家的な強国としての神の模型的な国は切り断たれました。

      31 その象徴的な木には何が成されましたか。それについてどのくらいの時が過ぎましたか。

      31 ダニエルは言葉を続けて次のように語りました,『ところが,王はひとりの警護者,ひとりの聖者が,天から下つて,こう言うのを見られました,「この木を切り倒して,これを滅ぼせ,ただし,その根の切り株を地に残し,それに鉄と青銅のなわをかけて,野の若草の中におき,天からくだる露にぬれさせ,また野の獣と共にその分にあずからせて,七つの時を過ごさせよ」と。王よ,その解き明かしはこうです。』― ダニエル 4:23,24,新口。

      32 いちばん簡単な意味において,それは何を表わし示しましたか。その間,バビロンの政府制度には何が生じましたか。

      32 いちばん簡単な意味において,このことは次のことを表わし示しました。すなわちネブカデネザル自身はこの世界支配という立場から追い落されるが,しかし滅亡して再び権力を握ることはできない,ということではありません。彼の『切り株』は,地に残りますが,『七つの時』のあいだは成長もせず,拡大もしないでしよう。その間,バビロンの政府制度は運営をつづけました。ただネブカデネザルが王座について行政をしなかつただけです。彼の息子であるエビル・メロダクは,政府支配の代理としてネブカデネザルの代りに支配したことでしよう。

      33 切り倒された真実の世界支配は何でしたか。誰が支配を取りましたか。

      33 切り倒された木についての大きな意味,すなわち正しい権利を持つものによる世界支配は切り倒されました。神の国だけが,世界支配の権利を持つています。ヱホバの油そそがれた王だけが,全地を支配するという神より与えられた権利を持つているのです。丁度,神に忠実を保つていた年月中にイスラエルの国は約束の地を支配しました。しかし,その模型的な神の国は,キリスト前607年に滅び,世界を支配したネブカデネザルは,約束の地の全部を支配したのです。この国際的な変化にあたつて,たけ低くはびこつたぶとうの木,すなわちユダのゼデキヤ王は,その根本から引き抜かれ,その実を取られ,その子供たちは殺されました。(エゼキエル 17:5-10,20,21)そのとき,神の御国契約は,別の者をその相続者にしました。

      34 ダニエルの解明は,そのときネブカデネザル王について何と言いましたか。

      34 ダニエルの解明は,次のようにつづいています,『これはいと高き者の命令であつて,わが主なる王に臨まんとするものです。すなわちあなたは追われて世の人を離れ,野の獣と共におり,牛のように草を食い,天からくだる露にぬれるでしよう。こうして七つの時が過ぎて,ついにあなたは,いと高き者が人間の国を治めて,自分の意のままに,これを人に与えられることを知るに至るでしよう。また彼らはその木の根の切り株を残しおけと命じたので,あなたが,天はまことの支配者であるということを知つた後,あなたの国はあなたに確保されるでしよう。』― ダニエル 4:24-26,新口。

      35 ネブカデネザル王に臨んだ七つの時の期間中,彼のために何が確保されましたか。エルサレムの国が卑しめられている期間中,何がつづきましたか。

      35 ネブカデネザルは,神が地についての政府の事柄を取扱うことを個人的に表わし示すべきでした。しかし,このように個人的に表わし示す期間中,ネブカデネザルの世界支配の地位は,木の切り株のように,七つの時が過ぎ去つて彼が正気に帰る時まで彼のために確保されました。同様にキリスト前607年,エルサレムの国によつて模型的に表わし示されたヱホバの国は,いやしめられ,切り倒されました。それは『七つの時』の期間中,いやしめられた状態で存続し,政府の働きをしなかつたのです。しかし,永遠の御国に関してヱホバがダビデ王と結んだ御国契約については,ヱホバ神はそれを果す義務を持ちつづけ,正しい相続者によつて全き成就が待たれていました。

      36 1年の後,解明された夢は,ネブカデネザル個人の上に実際にどう成就しましたか。

      36 ダニエルがそのことを解明してから12ヵ月後に,ネブカデネザルは世界強国なるバビロンについて誇つていました。そのとき,天の声は次のように述べたのです,『ネブカデネザル王よ,あなたに告げる。国はあなたを離れ去つた。あなたは追われて世の人を離れ,野の獣と共におり,牛のように草を食い,こうして七つの時を経て,ついにあなたは,いと高き者が人間の国を治めて,自分の意のままに,これを人に与えられることを知るにいたるだろう。』その日,地上における最強の支配者は,ただちに理性を失い,自分が動物,たぶん牛であると想像しました。『彼は追われて世の人を離れ,牛のように草を食い,その身は天からくだる露にぬれ,ついにその毛は,わしの羽のようになり,そのつめは鳥のつめのようになつた。』彼は自分自身を自慢にしてバビロンを神の国以上に高めたので,それは矯正を受けるにふさわしいものでした。そして,ネブカデネザルの偽りの神メロダクヌ又マードックは無力なることを暴露し,そのことを妨げることができなかつたのです。このような状態の中に『七つの時』が彼の上を過ぎているとき,彼は物言えぬ野の獣のような行いをしました。しかし,バビロンの代理政府は,悪と圧迫を行いつづけたのです。―ダニエル 4:28-33,新口。

      37 大きな意味の『七つの時』のあいだ,この世の支配者たちはネブカデネザルのようにどう行いましたか。国民にはどんな影響を及ぼしましたか。

      37 キリスト前607年に神の模型的なユダの国が滅びてから,大きな意味の『七つの時』が始まりました。その間,人類の政府はこの世の政治制度によつて統率されて行きましたが,神の御国契約に入つていない支配者たちは,気の狂つたネブカデネザルのような行いをしました。彼らは神のかたちにつくられた人間のような行いをしなかつたのです。それで,ヱホバの証者だけでなく,すべての国民は苦しみました。

      38 ネブカデネザルは,彼に対する『七つの時』の終りに何が生じたと言いましたか。

      38 ネブカデネザルの『七つの時』が終つたとき,何が生じましたか。彼は次のように告げています,『こうして,その期間が満ちた後,われネブカデネザルは,目をあげて天を仰ぎ見ると,私の理性が自分に帰つたので,私はいと高き者をほめ,その永遠に生ける者をさんびし,かつあがめた。その主権は永遠の主権,その国々は世々かぎりなく,地に住む民はすべて無き者のように思われ,天の衆群にも,地に住む民にも,彼はその意(どこに?)のままに事を行われる。だれも彼の手をおさえて「あなたは何をするのか」と言いうる者はない。この時私の理性は自分に帰り,またわが国の光栄のために,わが尊厳と光輝とが,私に帰つた。わが大臣,わが貴族らも来て,私に求め,私は国の上にかたく立つて,前にもまさつて大いなる者となつた。そこでわれネブカデネザルは今,天の王をほめたたえ,かつあがめたてまつる。そのみわざはことごとく真実で,その道は正しく,高ぶり歩む者を低くされる。』(ダニエル 4:34-37,新口)ネブカデネザルは,偽りの神マードックについてこう認めたのではなく,ダニエルの神ヱホバについてこう認めたのです。

      39 ネブカデネザルの個人の場合に,その『七つの時』は,多くてどの位の長さですか。しかし,なぜこのことはエルサレムを踏みつけるということに当てはまりませんか。

      39 ネブカデネザルは,43年間統治したと伝えられます。それですから,彼個人の場合に,この気の狂つていた『七つの時』は,多くて7年であつたにちがいありません。聖書の中のいろいろの場所で,一つの『時』は,実際の1年の代りに用いられています。(ダニエル 7:25; 12:7。黙示 12:6,14; 11:2,3)しかし,この場合にネブカデネザルは預言的な劇を行つており,この劇の中の1年ははるかに長い期間を表わし示します。そうでなければなりません,なぜならヱホバの国を代表するエルサレムが踏みつけられることは,ネブカデネザルの狂気の終つたときには終らなかつたからです。そして,6世紀の後にイエス・キリストは,異邦国民の定められた時の満ちるまで,エルサレムが踏みつけられると言いました。それでは,この『七つの時』はどのくらいの長さですか。

      40 (イ)聖書の陰暦による時の計算によると,予言中の文字通りの一つの『時』は,どのくらいの長さですか。(ロ)すると,象徴的な『時』は,どの位の長さですか。そして,諸国民の『七つの時』は何時おわりますか。

      40 聖書は,月と年を語るとき,陰暦ではかります。ネブカデネザルの場合,ひとつの『時』は,陰暦の1年を表わしました。その1年は360日です。実際には,12ヵ月で構成される陰暦の1年は,平均の太陽年よりも11日短いものでした。そのため,特定な年には,太陽暦と一致させるために,29日で構成される13番目の月が陰暦につけ加えられました。13番目の月をつけ加えることは,19年間中に7回行われました。長い時の期間については,1日は1年全部を表わし示すと神は言われました。このことから,360日で成り立つ陰暦の1年は,『一日を一年として』360年を表わします。(民数記 14:34,新口。エゼキエル 4:6)それで,象徴的なひとつの『時』は,360年ということになります。象徴的に言つて,『七つの時』は2520年となります。ネブカデネザルが正気を失つていた『七つの時』すなわち7年は,2520年の期間を予表しました。聖書の示すところによると,この『七つの時』すなわち2520年はキリスト前607年の初秋に始まりました。すると,『諸国民の定められた時』は,(西暦)1914年の初秋に終ることになります。

      41 (イ)ネブカデネザルの場合木の切り株はどのような仕方で二重になわがかけられましたか。御座に戻つた彼は,どんな種類の支配者でしたか。(ロ)御国契約について,これは何を表わし示しましたか。

      41 キリスト前607年以来のこの年月中,ヱホバ神の御国は,御国契約にしたがうところのダビデ王の油そそがれた子孫によつて運営されませんでした。それは,切り倒された木のようであつてその木の下や木の枝の下には生物がひとつもいなかつたのです。御国契約は地に残された木の切り株のようでした。『七つの時』が過ぎ去るまで,それはヱホバの抑制力により二重になわがかけられました。同様に,定められた『七つの時』すなわち7年が終るまでは,ネブカデネザルは自分の正気を取り戻してバビロン帝国内の自分の王位に良い状態で戻ることができず,世界を支配することはできなかつたのです。ダニエルの神である天の王を認めた支配者は,王座に戻つて国の中にかたくせられ,栄光と尊厳と光輝が与えられて『前にもまさる大いなる者』になつたのです。同じく2520年である『七つの時』が過ぎ去らない中は,御国契約は最終の全き成就をしないでしよう。神が抑制のなわを取りのぞく時は来ます。そのとき,油注がれた王ダビデの子孫でもつて御国を再建する時が来ます。そのとき,ヱホバの御国契約により,御国の権利を持つ者に御国は与えられます。

      (次号につづく)

  • 「神御自身の目的」
    ものみの塔 1959 | 6月1日
    • 「神御自身の目的」

      次の言葉は,アブラハム・リンカーンの再就任の演説(1865年3月4日)の一部です,『両方(北部と南部)は同じ聖書を読み,同じ神に祈る。そして,反対の側に敵対する際に神の助けを云う。他人が苦労して得たパンをかすめ取ろうとする際に公正な神の援助求めるなどは,奇妙に見える。……両方の側の祈りに答えは来ない……全能者は御自身の目的を持っておられる。』

  • 発表
    ものみの塔 1959 | 6月1日
    • 発表

      神の御国におけるあなたの立場

      イエスは,次のように祈れと私たちに教えました,『みこころが天に行われるとおり,地にも行われますように。』そのような祝福は,新しい良い世界を必ずもたらします。しかし,その中における私たちの立場は,私たち個人の行動如何にかかつているのです。神の御言葉から,神の要求が何であるかを学ぶことにより,神のその完全な機構内におけるあなたの立場をしつかり得ることができます。そのような責任を見のがすことができますか。あなたの家族も,家族に対するあなたの興味により益を受けるでしよう。あなたの御研究を援助するための本,『神を真とすべし』と『これは永遠の生命を意味する』の2冊の本を註文して下さい。両方の本とも厚紙の表装で,合計700頁以上です。両方の本とも題目索引と聖句索引が完備しており,頁の端の質問は,家族の研究をやさしいものにします。この2冊の本に対する御寄付として僅かな400円を東京都港区芝三田豊岡町1のものみの塔協会(振替口座: 東京138022番)に送られるとき,聖書の事柄を説明するすばらしい2冊の冊子をお送りします。

      『ものみの塔』の研究

      6月28日: 『あなたの御心が成るように』1-28節,203頁

      7月5日: 『あなたの御心が成るように』29-33節と神の御こころは天と地で成される 209頁

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