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  • 神の目的とエホバの証者(その24)
    ものみの塔 1961 | 8月15日
    • この大会の日曜日の公開集会のとき,大会は「『キリスト教国』の人々へ」と題する決議を採決しました。これは後日,「諸国民への自由」と題する冊子の中で出版されました。それは公開講演と同じ題であって,10月の特別な運動中に配布されました。b

      ロイス: これも善意者への召でしたか。

      ジョン: そうです。それは偽りの希望をさしのべたキリスト教国を強く責めるものでした。決議は次のことにキリスト教国の注意をひいていました。

      第1に: 神はひとりの血から全国民をつくって,地上に住まわせて,すべての人々に平等の権利を与えた……

      第2に: 地上の主要な国々はキリスト教の国々を主張する。その全部は「キリスト教国」あるいは「組織化されたキリスト教」をつくり上げる。……

      第3に: 幾世紀ものあいだ,人々の楽しんだ特権はまったく不平等で不公平であった。群衆は世界の富をつくり出した。しかし,不正にもその労働の実を奪われている。……「組織化されたキリスト教」は,救いを求める人々の嘆願と願いに耳を傾けなかった。いまでは,圧迫された人々の叫びは,エホバ神の耳に達し,人々に救いと自由を与えるエホバの時は間近いのである。

      第4に: エホバは唯一の真の神,国民の友にして恩恵者である。エホバは愛する御子キリスト・イエスを御座につけて,地上の全国民に地の正しい王なる彼の言葉を聞き,彼に従うようにと命ずる。

      第5は: 地上の王と支配者たち,すなわち不信心な同盟をつくりあげる者たちには次のことが知らされた。すなわち神は王を御くらにつけて,彼の御国は近いということである。しかし,彼らは理解しようとせず,また注意も払わない。そして暗やみの中を歩きつづける。故に神は,いまだかつてない苦難の時がこの,世界に来ると定めた。そして,その苦難の期間中,「キリスト教国」あるいは「組織化されたキリスト教」およびサタンの全制度は滅んでしまうであろう。そして,正義の王キリスト・イエスは全き権威と支配をにぎって,地上の諸国民を祝福するであろう。

      第6は: いま思慮ぶかい人々に次のことは明白でなければならぬ。すなわち,彼らが強くのぞんでいた救い,慰め,および祝福は「キリスト教国」あるいは「組織化されたキリスト教」の不正な制度からは得られないということ,およびその偽善的かつ圧迫的な制度を支持する理由はすこしもないということである。現在の危急の時に,エホバ神は諸国民に「キリスト教国」あるいは「組織化されたキリスト教」を永久に捨てて,それから全く離れ去るように命じている。それは悪魔の制度であるからだ。そしてそれにすこしの支持をも与えてはならぬと命じておられる……c

      その決議の結論はキリスト教国の人々に,エホバ神とその御国に心からの献身と忠誠をささげるようすすめる請願の言葉でした。神の御国は,ユダヤ人とクリスチャン両方が幾千年ものあいだ希望していたものです。

      この決議および「諸国民のための自由」を支持する大会の公開講演は,同じ表題の冊子に出版されました。これは冊子に印刷された最初の決議であって,5セントの寄付で幾百万冊も配布されました。「創造」という新しい本も発表されました。そして,翌月の11月には,ブルックリンのベテルの家族は,コロンビア・ハイツ122-126番にある新しい7階建ての家に移転しました。またトロントの大会ではジャッジ・ルサフォードは,巡礼の兄弟たちと話し合い,彼らに単なる旅行講演者でなく,旅行の監督者,および会衆の野外話動を促進させるようにとすすめました。それで,多くの面で1927年は画企的な年でした。

      トムさん,これの決議の意図が何であると思われますか。ちょっと話していただけませんか。

      トム: そうですね。この世界の指導者たちは,エホバを無視したために叱責されたようですね。さらに,彼らはエホバの与える助言や警告を拒絶しつづけたので,その行為を警告されたようです。また,1914年に天で誕生した神の御国を支持するか,または反対するか,その立場を取るようにと世界の国民に召が出されたのですね。

      第7番目の決議でサタンはばくろされる

      ジョン: まったくその通りです。そして,強烈なこの宣言の最後は,国民を分けるという目的について,いっそう強い請願でした。それは1928年7月30–8月6日,ミシガン州デトロイト市での8日間の大会で行なわれたもので,大会の最後の日には,1万2000名は「サタンをしりぞけてエホバを支持する」という強い決議を熱心に採決しました。d それは人々の気持をふるい動かしたルサフォード兄弟の講演「国民の支配者」の最高潮として提出されました。この講演は,ものみの塔電話連結により,106の放送局を通して放送され,オーストラリアやニュージーランドのような遠い所でも聞くことができました。

      協会の会長は,この話の中で宇宙主権についての明白な大論争を聴衆の前に聖書的につよく示し,そして,サタン悪魔を人間の最大の敵であると示しました。この大敵に対する強烈な非難の言葉の中で,彼は次のように語りました。

      この宣言は,国民に対するものでなく,また公務についている人に対するものではない。それは人々をまどわしてきためくらの牧師たちに対するものでもない。この宣言は,全創造物の共通の敵に対するものである。それは,幾世紀ものあいだエホバ神の御名をけがし,人間にはかり知れぬ悲しみをもたらした敵に対するものである。それは,暗やみと悪にいるサタンとその同盟者に対するものである。それは次の事実をあかしするためにつくられている,すなわちサタンの悪い支配は間もなく終わり,そしてエホバは,彼の御名を立証し,国民を救うために正義の政府を設立するであろう。そして,地上の全国民は祝福をうけるであろう。e

      この肝要な真理は,サタンに対する宣言の一部として入れられました。そして,第6番目の肝要な真理は次のように述べていたのです。

      サタンは諸国民と地上の国民に対する悪い支配を断念しようとしない。したがって,万軍のエホバは,油そそがれた執行者キリスト・イエスと共に,サタンとその悪の勢力に対して戦いを行なうであろう。今後は,われわれの戦闘の叫びは「エホバの剣ぞ,油注がれし者の剣ぞ」であろう。間もない中に始まるハルマゲドンの大いなる戦いは,サタンを全く抑制して,彼の悪い制度を完全にくつがえし,エホバは新しい支配者キリストにより地に正義を設立するであろう。そして,人類を悪から解放して,地上の全国民に永遠の祝福をもたらすであろう。……f

      ロイス: 神の敵共に対するこの決議運動のすばらしい最高潮ですね!

      マリア: 指導者でも国民大衆でも,この宇宙についての論争についてエホバの証者がどの立場に立っているかについては,もう一点の疑問もなくなりました。

      ジョン: これがそのときになされたということは特に意味深いものでした。新しい世の社会は,ものみの塔協会と交わっていた者によってつくられたということは,当時のエホバの証者の知らなかったことです。しかし,エホバ神の目的は遂行されます。人間歴史の6000年以上もの期間中,サタンが計画して建てた制度はいまや永久に消滅しようとしていました。神と一致調和する人々が地に住むには,新しい制度が来なければなりません。

      1919年からの20年の期間は,強烈な変化と大論争の期間でありました。サタンは,「天の戦争」で不名誉な敗北をうけて後,自分の勢力を再組織しようと最大の努力をかたむけました。新世社会が誕生して1年か2年の中に国際連盟,ファシズム,ナチズム,共産主義もみな誕生し,共に発展しました。それぞれは,自分たちの原則にしたがい,世界の諸国民の中にその立場を見つけようと努力したのです。

      エホバの証者たちには,最終の結果がどういうものであるか,すこしの疑問も持ちませんでした。彼らの立場は神の御言葉に基いているからです。そして,1922年から1928年までのこの一連の大たんな決議によって,彼らはつよい立場を取りました。彼らはもうそれからひきさがることはできなくなりました。古い世の社会と新しい世の社会のあいだの戦争は行なわれ,エホバが僕たちを通して述べられる最終の裁きの宣言文の中で,この世の組織制度の不信心な同盟の張本人はばくろされて公然の嘲笑と,恥をうけるようになりました。いまではサタンはその正体が明らかにされました。彼は背教者,あざむきをする者と示されました。そして,おろかにも彼の罠に落ちこむ者は,絶滅をまぬかれないということが示されたのです。

      この危険な期間の最初の10年は過ぎて行きました。サタンを非難しエホバを支持するこの宣言がなされたとき,次の10年にどういう結果が生ずるかは,ひとりとしてはっきり知る者はいませんでした。しかし,その期間中に終りが来ても,来なくても,エホバの証者はエホバが勝利を得られると確信していました。この強烈な非難の宣言文が発せられた後の10年間は,活動,つらい試錬,そしてエホバの忠実な証者たちの心をよろこばせる結果でみちみちていました。

  • 読者よりの質問
    ものみの塔 1961 | 8月15日
    • 読者よりの質問

      ● イエスは,どういう意味で,「あなたがたは聖書も神の力も知らないから,思い違いをしている。復活の時には,彼らはめとったり,とついだりすることはない」と言われたのですか。(マタイ 23:29,30,新口)復活と,復活の時には結婚しないということについて,サドカイ人が知っているべきであったどんな事がヘブル語聖書に書かれていますか。―アメリカの一読者より

      サドカイ人が復活を信じていなかったことは,福音書の記録はもとより,使徒行伝 23章6節から10節の記録 ― パウロが死人の復活を信ずると言ったために,パリサイ人とサドカイ人との間に論争が起きたことが書かれている ― からも明らかです。サドカイ人は,イエスがまちがっていることを証明するつもりで,7人の兄弟をつぎつぎに夫にした女は,復活した時にだれの妻になるのかというこうかつな質問をしましたが,イエスは彼らを逆襲して,彼らがまちがっていることを証明しました。それをするに当たってイエスは,ヨブ(14:13-15)や,ホセア(13:14),ダニエル(12:13)の言葉など,死人の復活を示す多くの聖句を引用することができたでしょう。しかし,サドカイ人たちは,モーセの五書だけが霊感されたものだと信じていたので,イエスは,エホバがもえるしばの所でモーセに言われた言葉を用いてこの点を証明しました。

      これは,イエスのがわの実に見事な一撃でした。というのは,サドカイ人たちは,モーセの五書に通じていると自負していたからです。それなのに彼らは,イエスが指摘した復活の暗示を,五書の中にはっきりと見ることができていなかったのです。神が,もえるしばの所でモーセに,エホバ神は死者の神でなく生きている者の神であることを啓示するためにいわれた言葉の意味をつかんでいなかったのです。その時死んでいたアプラハム,イサク,ヤコブが,また生きかえって,彼らの共通の神を崇拝するには,死から復活しなければならないでしょう。エホバ神は,死人を復活させるという奇跡を行なう力をもっておられました。

      神が復活させる力をもっておられたことは,サドカイ人がこうかつな質問でイエスをやっつけようとした前に,神の御子イエス自身によってすでに実証されていました。このような強い理由があったため,イエスは,サドカイ人たちが結局はあまり利口でないこと,死人の復活を過少評価する点でまちがっていること,このことで彼らがまちがっているのは,モーセによる聖書も,残りの預言書も,また奇跡を行なう神の力も知らないためであることを卒直に彼らに告げることができました。

      イエスは,サドカイ人に次のことを教えることによって復活にかんする彼らの質問を容易にきりぬけました。すなわち,地上に復活してくる者は,めとったりとついだりしないこと,そのため,この古い世におい

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