-
「地獄」からの復活の受益者たちものみの塔 1973 | 4月15日
-
-
15 (イ)大洪水後のノアとその家族によって前もって示されたように,人間社会はどんな出発を与えられますか。(ロ)ペテロが期待していた新しい天とは何ですか。それはこの地に何を施行しますか。
15 西暦前2370年から2369年までの世界的大洪水のあと,人間社会がノアとその家族をもって正しい再出発をしたのと同じく,人類は再び,ハルマゲドンの宇宙戦争を生き残った神を恐れる人びとをもって,正義のうちに新しい出発を行なうでしょう。そしてこのたびは,サタン悪魔とその配下の悪霊たちは,依然解き放たれたままで,目に見えない超人的位置から地を支配するという状態にはありません。(マタイ 24:37-39。創世 8:15から9:17まで)使徒ペテロさえ,その輝かしい時が人類にのぞむのを期待していました。ローマの皇帝ネロが,クリスチャン会衆に対して残虐な迫害を加えはじめる少し前,ペテロは次のように書きました。「しかし,私たちは,神の約束によって,正義の住んでいる新しい天と新しい地とを待っている」。(ペテロ後 3:13,バルバロ訳)「新しい天」,すなわち天と地において必要な権をすべて与えられているイエス・キリストの手中にある神の天の王国は,地において,全き正義をだれの抵抗をも許さずに施行するでしょう。(マタイ 28:18)ですから,誠実なクリスチャンたちが,「天にまします私たちの父よ,み名が聖とせられますように。み国が来ますように。み旨が天に行なわれると同じく,地にも行なわれますように」と祈っているのは,むだなことではないのです。―マタイ 6:9,10,バルバロ訳。
16 「地獄」からの復活はどのように進行しますか。人間の事柄の管理は地上のだれの手にゆだねられますか。
16 次のことを心に留めておきましょう。それは地獄は一時に,1日24時間のうちに,全部の死者を吐き出して爆発的に人口を増加させ,比較的に少数の,神を恐れる,宇宙戦争ハルマゲドンの生存者を困らせるのではないということです。「地獄」からの死者の解放は,キリストの支配下にある神の王国によって天から賢明に管理されるでしょう。(コリント前 15:23)過去の政治家や滅ぼされたこの世的な政府はいずれも,再び権力の座にすえられることはありません。人間に関する事柄の管理は,過去幾千年もの間神の王国を待ち望んできた,エホバ神を愛する人びと,アベルから今日に至るまでの,エホバ神を恐れる人びとの手にゆだねられます。
17 なぜある人びとは,「命の書」に名前をしるしてもらえないでしょうか。彼らはどうされますか。
17 「地獄」から解放され,適当な試験の期間を経たのちもなおかたくなに義を学ぼうとせず,王国に服従しようとしない人はすべて処刑されるでしょう。その人たちの名前は,永遠の命にふさわしい者として「命の書」にしるされることはありません。いいえ,彼らは「地獄」にもどって,永遠にそこにとどまるのではありません。ヨハネは次のように述べています。『かくて死も〔地獄〕も火の池に投げ入れられたり,この火の池は第二の死なり。すべて生命の書にしるされぬ者は,みな火の池に投げ入れられたり』― 黙示 20:14,15,〔ドウェー訳〕。
18 (イ)「火の池」は何を象徴しますか。したがって彼らはどうなりますか。(ロ)そのような,名前をしるされていない人たちが『第二の死』を遂げるので,地上にはどんな種類の人たちが残りますか。最高の審判者は彼らを何にふさわしいものとしますか。
18 『第二の死』を象徴するこの『火の池』は,イエスが地上におられたときにゲヘナと呼ばれたものに相当します。ですからこれは永遠の滅び,つまり復活のない死を象徴します。アダムとエバから受け継いだ死および「地獄」が永久に消滅するように,神の王国の地上のきょう正不可能な臣民は消滅し,あたかも全く存在しなかったかのようになります。そのために地上には,心をつくして義を愛し,全能の神エホバの神権政府へのゆるがない忠誠を証明する者たちだけが残ります。「命の書」にしるされ,最高の審判者エホバから,その時地に回復される楽しみの園で,平和と幸福のうちに永遠に生きてよいとされる人びとはその人たちです。
19,20 (イ)決して「地獄」に行かない人とはだれですか。なぜゆかないのですか。(ロ)どうすれば彼らに加わることができますか。
19 しかし,考えてみてください。今日,この汚染され,戦争におびやかされている地上には,決して「地獄」に行かない人びとが住んでいるのです。彼らは「地獄」から連れもどされる必要はありません。それはどういう人たちでしょうか。わたしたちはだれでもその人たちに加わることができますか。
20 その人たちは,神の愛するみ子イエス・キリストの天の王国を心をつくして支持し,それに仕え,この世の政治に手を出さない,羊のような,神を恐れる人びとです。(マタイ 25:31-46)宇宙的戦争ハルマゲドン前の現在,彼らは心から,天のみくらに座し給うエホバ神と,小羊のようなみ子イエス・キリストをほめたたえています。エホバのクリスチャン証人のこの級は,現在の世界の事物の体制が激しい終わりをつげる時に保護されて,義の住む神の新秩序に入れられます。(黙示 7:9-17)そこでは,アダムとエバから受け継いだ,そしてすでに幾十億の人びとを「地獄」に入れている死は一掃されますから,それら生存者たちは「地獄」を恐れる必要がなくなります。義の道と,キリストによる神の王国への献身の道を歩みつづけることによって彼らは生きつづけ,海と「地獄」がその中の死者を出すのを見るでしょう。そうです,現在正しいことを行なえば,あなたもその祝福された生存者の中にはいることができるのです。
-
-
からだの訓練,それとも敬虔の生活 ― そのどちらを選びますかものみの塔 1973 | 4月15日
-
-
からだの訓練,それとも敬虔の生活 ― そのどちらを選びますか
エドリアン・トムソンの経験
ラグビーはわたしの父にとって人生の重要な関心事でした。ですから,やっと歩けるようになったころから,わたしは父とともに月曜日の夜には体育館に,また土曜日の午後にはラグビー場に行きました。わたしが物心ついて以来,毎年誕生日の朝,目を覚ますと,まくらもとには新しいラグビーのボールが置かれていたものでした。ラグビーのシーズン中は,たいていおそく帰宅して夕食を取り,それ以後はあまり暗くてボールが見えないので,しかたなく家にとどまりました。
わたしの父は聖書よりもスポーツに関心がありましたが,母は神の真理のみことば聖書に深い関心を持っていました。わたしがまだ4歳のとき,わたしたちは,当時ニュージーランドのウェリントン市を訪れていた,ものみの塔協会の代表者,A・ホウレットによって行なわれた「現存する万民は死することあらじ」と題する聖書講演を聞きに行きました。母はその講演の中で述べられた音信が真理であることを認めたのです。
こうして,わたしは,時々雨がひどくて外に出られない時などソファーに腰をおろして,「創造の写真-劇のシナリオ」と題する本を読んだのを今でも思い起こします。それは聖書の実話を説明文と写真を用いて描写した本でした。その後,日曜日には,わたしは家族といっしょにクリスチャン会衆の集会に行き,いろいろの人が神に仕えるために自分の時間をどのように用いているかについて述べるのを聞きました。
-