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どの神の名によって歩むかを決定すべき時ものみの塔 1973 | 3月15日
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の地的な中庭に流れ入る,『もろもろの国』から来た『大いなる群衆』はそうではありません。彼らは聖書の預言から,国際連合が失敗に終わることや,それを神とすることがまちがいであることを知っています。(黙示 13:14,15; 7:9-17)彼らは国際連合が,前の国際連盟と同様に失敗に終わることを知っているのです。とりわけ西暦1935年の春以降,つまり第二次世界大戦のぼっ発する4年前から,唯一の生きた真の神を求める人びとはその神の神殿の中庭に流れ込んでいます。彼らはミカの預言を実行したでしょうか。
25 比ゆ的に言って,エホバの崇拝者はどのようにその剣をすきに,やりをかまに打ちかえましたか。(ロ)したがって彼らは,ハルマゲドンの時,諸国家に対する行動において,神がお定めになったどんな規則を固守しますか。
25 エホバの神殿で崇拝を行なう人びとのこの国際的な『大いなる群衆』は,比ゆ的に言って,その剣をすきに打ちかえ,そのやりをかまに打ちかえましたか。彼らが過去においてそれを行ない,また今日に至るまでそれを行ないつづけてきたことを証明する,歴史的事実の記録は手近にあります。1939年の11月,その時までにすでに2か月間荒れ狂っていた第二次世界大戦のさ中,彼らは,この世のあらゆる武装闘争に対してクリスチャンとして中立の立場を取ることを大胆に宣言することにより,国の政治に関与しないことを明示しました。そして,この問題をめぐる激しい迫害にもかかわらず,今日に至るまで,宣言した中立を固守してきました。(1939年11月1日号「ものみの塔」〔英文〕の「中立」という記事をごらんください)軍備を持つ諸国家にハルマゲドンの状態がのぞみ,エホバ神が敵対する諸国家に『全能の神の大いなる日の』神権的な『戦闘』をしかけられる時でさえも,これらの武器を持たないエホバ神の崇拝者たちは,それらの諸国家に対して素手を振り上げることさえしません。彼らは神がお定めになった,『なんじらの戦いにあらずエホバの戦いなればなり』という規則を固く守ります。―歴代下 20:15。黙示 16:14,16。
26 (イ)それで,エホバの地上の崇拝者たちの霊的状態にはどんな様子が見られますか。(ロ)ハルマゲドン後,地上における彼らの生活状態はどのようになるでしょうか。
26 では,今日地上にいるエホバの崇拝者たちの霊的な状態はどうですか。それはこうです。いろいろな国や人種の中から出てきているにもかかわらず,彼らの間には敬けんな平和があります。彼らは,激しい戦争に訴えて紛争を解決するようなことはしません。エホバ神との平和を第一に保ち,それから人との平和を保ちます。平和と安全を描写した預言的ことばを借りるなら,彼らは何の恐れもなく自分の庭におり,おのおの自分のいちじくやぶどうの木の下に座して,彼らが一致して崇拝する神からそそがれる霊的な,人を活気づける繁栄を楽しんでいます。ゼカリヤの預言の中で予告されていたとおり,彼らは兄弟のよしみをもって『おのおの互いに相招きてぶどうの樹の下いちじくの樹の下に』います。これは実際に,全能の神が残りの敵をすべてハルマゲドンで滅ぼし,それから地に楽園を復興されたのちの平和と安全と繁栄を予想させる貴重な経験です。エホバの崇拝者たちは文字通り,彼らの楽しい家のそばの,ぶどうやいちじくの木の下にすわっていることでしょう。―ゼカリヤ 3:10。
決定すべき,ハルマゲドン前の時!
27,28 (イ)わたしたちがそのような将来を楽しむかどうかは今何を選ぶことにかかっていますか。今日,選択の対象となるどんなものがありますか。(ロ)聖書はこの世のそうした神々に対してどんな評価を下していますか。
27 それはきわめて魅力のある前途です。しかし,人が将来その楽園の楽しい経験にあずかるかどうかは,ひとえに,今正しい神を選ぶかどうかにかかっています。世界のどこに行っても,人びとはいろいろなものを神として偶像視しています。どの国でも,最も人気のある神々のひとつは愛国的国家主義です。多くの人にとって,ある特定の政治イデオロギーはひとつの神です。国家と呼ばれる政治制度も多くの人にとっては神のような存在です。この核宇宙時代のことですから,軍国主義の信奉者もいます。唯物的な科学にもそれ自身の信者がいます。そして,スポーツ界や,演劇や映画や音楽などの世界で偶像視されている人物についてはどうですか。彼らも,「神よりも快楽を愛する者」たちの間に崇拝者を持っています。(テモテ後 3:4)また多くの人は知らずに悪霊を崇拝しています。使徒パウロは,「異邦人の供ふる物は神に供ふるにあらず,悪鬼に供ふるなり」と言いました。(コリント前 10:20)そしてこれらの神々の上には,パウロが「この事物の体制の神」と呼んだもの,すなわちサタン悪魔がいます。―コリント後 4:4,新。
28 「国々の民の神々はすべて無価値な神々だ」と言った,霊感を受けた詩篇作者は,諸国民の神々を正しく評価しました。(詩 96:5,新)エホバ神がハルマゲドンでそれらの神々を一掃される時,またサタン悪魔とその配下の悪霊を縛って底のない穴に入れる時,人類にとってそれらの神々は何の価値があるでしょうか。―黙示 16:16; 20:1-3。
29 (イ)今神々に関して中立の立場を取る余地はありません。なぜですか。(ロ)ミカ書 4章5節に従って,真の崇拝を築くことに従事している人びとはどんなことを堅く決意していますか。
29 わたしたちはその時,すなわち神の時に急速に近づきつつあります。神々に対して中立の立場を取ることはもはや不可能です。現在発展しつつある世界情勢は,最後の決定をわたしたちに迫っています。わたしたちはだれを選びますか。真の神ですか,それとも諸国の人びとが献身している無価値な神々ですか。忘れないでください。ミカ書 4章1節から4節の預言は今日成就しつつあるのです。それでわたしたちは,その預言のすぐあとにつづくミカのことばをよく考えてみる義務があります。ミカのことばは,この滅びに定められた世界の偽りの神々すべてに挑戦することをわたしたちに要求しています。ミカはこう言います。『すべての民はみな各々その神の名によりて歩む しかれども我らはわれらの神エホバの名によりて永遠に歩まん』。(ミカ 4:5)これは,エホバ神がおつくりになった霊的神殿での清い崇拝を築くことに携わっている霊的イスラエルの残れる者全員が下した不動の決定です。これはまた,エホバの霊的神殿の地的な中庭に流れ入りつつある国際的な『大いなる群衆』が下している決定なのです。これはわたしたち各人が個人的に下している決定でしょうか。
30 (イ)イエスご自身はそれが正しい決定であることをどのように示されましたか。(ロ)わたしたちが「世々限りなく」崇拝できる神はだれですか。それはわたしたちにとって何を意味しますか。
30 それは唯一の正しい決定です。それは,イエス・キリストご自身が先頭に立って,専心の献身をもって崇拝する唯一の神を支持する決定です。キリストの完全な模範にならうのでなければ,だれも真のクリスチャンになることはできません。(詩 69:9。ヨハネ 2:13-17; 20:17。黙示 3:12)偽りの神はすべて滅び,彼らの崇拝者たちも彼らとともに滅びます。エホバだけが滅びることのない,不滅の,そして「世々限りなく」生きる真の神であられます。エホバはわたしたちが「世々限りなく」崇拝できる神です。この崇拝を選ぶことは,エホバにとっては永遠の立証を,わたしたちにとってはエホバの平和な新秩序における終わりのない祝福を意味します。―テモテ前 1:17。詩 90:2。
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「王国のこの良いたより」は宣べ伝えられているものみの塔 1973 | 3月15日
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「王国のこの良いたより」は宣べ伝えられている
● 過去30年間に,30冊の年鑑を含む60冊以上の書籍を編集し,2億3,053万314冊の聖書と聖書研究の手引き書の印刷製本を取り決めることができたのはエホバの証人の統治体にとって喜びでした。また同期間に,32ページと64ページの小冊子を5億3,217万9,367冊生産するよう取り決めました。これらのものは160以上の言語で発行され,世界中の家庭聖書研究で広く用いられてきました。過去30年間に,19億7,320万4,860冊の「目ざめよ!」誌に加えて,22億670万4,870冊の「ものみの塔」誌が印刷され,配布されました。言い替えれば,世界中のエホバの証人の組織は,エホバの証人の伝道のわざで用いられるように,わずか30年間に49億4,261万9,411冊の出版物が印刷されるよう取り計らいました。―「1972年のエホバの証人の年鑑」から。
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