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生命を得るためにはたすべき神のご要求を認めるものみの塔 1968 | 8月1日
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使徒ヨハネはイエスについて次のことを述べています。「わたしたちは,父が御子を世の救主としておつかわしになったのを見て,そのあかしをするのである」― ヨハネ第一 4:14。
16 エホバがこの手段をとられたのはなぜですか。
16 人類のためにこのすばらしい備えをされたのは,人類の創造者エホバ神です。神のことばはそのように述べています。「神はそのひとり子を賜わったほどに,この世を愛して下さった。それは御子を信じる者がひとりも滅びないで,永遠の命を得るためである」。(ヨハネ 3:16)神のこの愛は偉大です。神は悪人の滅びることをも望まず,彼らが悪の道から離れることを望まれています。神はエゼキエルをとおしてこう言われました,「主エホバ言たまふ我は活く我悪人の死るを悦ばず悪人のその途を離れて生るを悦ぶなり」。(エゼキエル 33:11,文語)人は神の啓示された真理である神のことば聖書を学ぶことによって,これらのことや,さらに多くを知るようになります。
無条件の献身をする
17 救いに関するこれらの点を確立する時,人はどんな態度をとるべきですか。
17 神に対するこの信仰及び御子キリスト・イエスをとおして神の設けられた救いのご準備に対する信仰の基礎をすえるとき,人は神のご準備から確実に益を受けるため次に何をすべきかを学び知ろうとします。それは多くの恩恵を受けた人が,その与え主に感謝する心からお返しに何かをしたいと望むようなものです。詩篇作者はその気持ちを次のように言い表わしています。「我いかにしてその賜へるもろもろの恩恵をエホバにむくいんや われ救のさかづきをとりてエホバの名をよびまつらむ 我すべての民のまへにてエホバにわが誓をつくのはん」。(詩 116:12-14,文語)自分が罪人であることを悟り,御子キリスト・イエスをとおしてエホバから救いがもたらされることを知る人は,自分に対する神のみこころを知ろうとして神のことばを学びます。そして神が求めていられる事柄を知ります。
18 (イ)ソロモンは,神の恵みを望む人々に対して神の求められる事柄をどのように大要しましたか。(ロ)イエスは,何をするように人々を励まされましたか。
18 賢い王ソロモンは,生命を得させる神のご準備から益を受ける人々に対して神が求められる事柄を要約しています。人生のむなしさについて多くを語ってのち,ソロモンは神の是認を得ることを望む人々にむかってこう述べました,「事の帰する所は,すべて言われた。すなわち,神を恐れ,その命令を守れ。これはすべての人の本分である。神はすべてのわざ,ならびにすべての隠れた事を善悪ともにさばかれるからである」。(伝道の書 12:13,14)真の神エホバをおそれ,つまり恐れ敬い,その不興をこうむることを恐れ,みこころを行なうことを求める気持ちがあれば,人は神の戒めを守るでしょう。神の道に従ってみこころを行ないたいという願いを行ないに表わす道そして神に喜ばれる道は,神のことばに示されています。聖書を熱心に研究するとき,神の戒めは重荷でないことが明らかになるでしょう。人類のあがない,またその名によって人がバプテスマを受ける者のひとりであるイエスは,ご自分に従うことを人々にすすめて次のように言われました。「すべて重荷を負って苦労している者は,わたしのもとにきなさい。あなたがたを休ませてあげよう。わたしは柔和で心のへりくだった者であるから,わたしのくびきを負うて,わたしに学びなさい。そうすれば,あなたがたの魂に休みが与えられるであろう。わたしのくびきは負いやすく,わたしの荷は軽いからである」― マタイ 11:28-30。
19 エホバに献身することを決定するにあたって,祈りはどんな役割をしますか。
19 神のみこころを行なう者となることを考えている人は,キリスト・イエスをとおしてエホバに祈り,エホバの霊が自分とともにあることを求め,またエホバの恵みと祝福にあずかるためになすべきことが,エホバの霊により聖書をとおして自分に示されることを求めるでしょう。イエスは山上の垂訓の中で次のように励まされました。「求めよ,そうすれば,与えられるであろう。捜せ,そうすれば,見いだすであろう。門をたたけ,そうすれば,あけてもらえるであろう」。(マタイ 7:7)みこころを行なう者になることをエホバが望まれるのを知るとき,人は受け入れられる者となるために必要な段階を経なければなりません。そうする時エホバはその人の献身と水のバプテスマを受け入れ,その人と交渉を持たれます。ゆえに神のことばをひもとき,神を喜ばせようとする者に何が求められているかをしらべましょう。
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「神を恐れ,その命令を守れ」ものみの塔 1968 | 8月1日
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「神を恐れ,その命令を守れ」
1 神の恵みを受ける者に対して神が要求される事柄をはたすには,何を持つことがまず必要ですか。
人生においてどんな仕事を引き受けてそれを首尾よくはたすにも,その仕事に関する要求を知らなければなりません。基本的に言って,エホバのみこころを行なうために献身する段階に達するには,神のことばの正確な知識を得,神の恵みを得る人々に対する神のご要求が何であるかを知らねばなりません。
2 神に仕えることを望む人にとって,エホバの見える地上の経路を認めることはなぜ必要ですか。
2 たとえば,エホバに喜ばれるには,全世界の人々に正確な知識を与えるために神が用いていられる地上の経路を認めることが必要です。アダムとエバがエデンの園を追われてから今日に至るまで,二つの裔つまりエホバの裔と悪魔の裔が生み出されてきました。(創世 3:15)ゆえに神が,洪水前の時代に特定な人々すなわちノアとそのむすこたちと交渉を持たれ,またその後アブラハムおよびその裔と交渉を持たれたように,今日においてもエホバは地上においてご自身を代表させるべく是認を与えた人々と交渉を持たれています。エホバ神と御子イエス・キリストがどなたであり,聖霊が何を表わすかを認める人は,エホバ神が今日,その利益を代表する見える組織を地上に持たれることも認めなければなりません。イエスはこのグループを「忠実な思慮深い僕」と呼ばれました。(マタイ 24:45-47)それでエホバのみこころを行なおうとする人は,主人キリスト・イエスの持ち物すべてを管理する務めを委ねられた“僕”の組織と交わらなければなりません。生命に至る道がいくつもあると思う
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