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  • 邪悪な霊者が存在しますか
    ものみの塔 1969 | 3月15日
    • しかし,高度の理知をもつこの霊者がほんとうに完全であったなら,他から誘惑する者もないのに,どうして悪を行なうようになったのだろうか,と考えるかたがおられるでしょう。それはこの者がまちがった事柄を考え続けたためであると聖書は答えています。「人はみな自らの欲に引かれ,それにいざなわれることによって試みに会うのである。欲は熟したときに罪を生み,罪は成されたときに死を生み出す」― ヤコブ 1:14,15,新。

      ある事態における様々な可能性を考える事そのものは悪いことではありません。たとえば,人の家にはいったある人がテーブルの上にお金が置いてあるのを見たとします。この場合,その人はお金を手につかみ,自分のポケットに入れることもできます。しかし,それは盗みの行為になりますから,人はそのことについて熟考することさえすべきではありません。つまりその種の考えが心に浮かんだなら,すぐにそれを心から払いのけるべきです。しかしそうした考えを心に保ち,それが大きくなるままにしておくなら,まちがった欲望を育てることになるでしょう。やがてこれが人に悪行を犯させるものとなるのです。

      完全な霊の被造物についても同じです。この者にとって,神の望まれることを果たすためではなく,自分の勝手な目的のために人間夫婦を利用する機会がありました。倫理的に自由な行為者として,彼はこのことを考えただけでなく,それを自分の心から払いのけませんでした。これが彼を罪に至らせたのです。初めは正直であった人が,盗みの行為によって自らを盗人とする場合のように,この霊の被造物は神への反抗者として行動したことによって,自らサタンとなり,また神をそしる者となったことによって,自ら悪魔となりました。サタンおよび悪魔(ディアボロス)という名にはそれぞれ右の意味があります。

      もとより,「彼が犯したのは単なるあやまちではないのか。彼は謝罪し,事態をそこで収めることができなかったのか」と言われるかたもあるでしょう。これに答えるに際して,完全な者がわたしたちとは異なっていることを忘れてはなりません。その自由意志を行使して,なんらかの決定をする場合,その決定は弱さや不完全さによって影響されていません。不完全な人間は相続した弱さのゆえにあやまちを犯すことがあります。その人は自分のあやまちを認め,謝罪し,行ないを改めることができます。しかし完全な被造物が悪を行なうことを選ぶ場合,それは意識的に選ぶのであり,あとで善行にもどるということをしません。自らを悪魔とした者の場合がそうでした。

      他の霊の被造物が自ら悪霊となる

      悪と不従順とに走った霊の被造物は悪魔ひとりではありません。神は神聖な天使を非常に多く創造されました。ダニエル書 7章10節はその一部について1億という数を示しています。聖書の創世記 6章1-5節の記録は,ノアの日の洪水の前,それら霊者である「神の子たち」のある者が,肉体をつけて人間となった,つまり霊の被造物として天で与えられた自分の立場を離れ,肉のからだをまとったことを述べています。なんのためですか。

      美しい人間の娘と結婚して,人間的な情欲にふけるためでした。これは神に対して不従順な行為であり,聖書はこれを,『不自然な用途のために肉欲を追い求めた』ソドムおよびゴモラの人々の行為と同様に扱っています。(ユダ 6,7,新)御使いが天から下り,性交を目的として人間の肉体を求めることも,彼らの天の自然に反しているのです。こうした天使の行ないは,ネピリムと呼ばれる「強大な者たち」,つまり奇形的な子供を生み出したことを含め,多くのいまわしい結果をもたらしました。これら霊者である神の子たちはその反逆の行ないによって自ら悪霊となり,悪魔の側にくみする者となりました。そして悪魔自身は「悪霊たちの支配者」となりました。―マタイ 9:34,新。

      ノアの日の世界的な洪水によって悪い人間すべてが滅ぼされた時,不忠実な天使たちは肉のからだを解いて霊界にもどりました。しかし彼らは神聖な天使からなる神の組織に加わることをもはや許されませんでした。かわって,霊的な暗やみという卑しめられた状態にとじ込められたのです。聖書はこう説明します。「神は罪を犯した天使たちを罰することをさしひかえず,タルタラスに投げ入れることにより,さばきのために保存すべき者として暗黒の穴に引き渡された」― ペテロ後 2:4,新。

      神は,これら悪霊となった天使たちが肉のからだをつけることを,洪水以来もはや許しておられません。それでも彼らは人間男女に対し,いまだに危険な力を振うことができます。事実,サタンはこれら悪霊の助けを得て「人の住む全地を惑わ」しています。(黙示 12:9,新)世界中で悪行が非常に増加している今日,わたしたちは悪霊に惑わされることがないよう十分に警戒しなければなりません。

  • どうしたら悪魔の支配下にはいることを避けられますか
    ものみの塔 1969 | 3月15日
    • どうしたら悪魔の支配下にはいることを避けられますか

      悪魔と配下の邪悪な霊者の攻撃から身を守るためには,彼らが用いる手だてについて正確に知らねばなりません。サタンは他の者を欺くことにおいてきわめて巧みです。したがって,サタンが背後で働く事柄のすべてが悪く見えなくても不思議ではありません。むしろ,人々を欺くためのサタンのたくらみは全く罪のないものに見えるでしょう。事実,それは人類を祝福するもののごとくにさえ見えるかもしれません。

      それゆえ聖書は,神に仕え,人類の益のために奉仕していると自らは信じていながら,実際には自分の目的と企てを果たそうとする悪魔に用いられている者が多くいることを示しています。自分では神を正しく崇拝しているとまじめに考えていながら,実際には神のみことばである聖書が悪魔的なものとする事柄を信じたり,行なったりしている人々がいるのです。しかし,サタンが占める立場,またサタンがどのように人間に働きかけるかについて,聖書の述べる事柄を注意ぶかく調べることにより,わたしたちは悪魔の支配下にはいることを避けられるでしょう。

      世から離れていなさい

      イエス・キリストはご自分の追随者が悪魔の支配下にはいらないようにするのを助けるため,大いに心を用いられました。それで地上での生涯の最後の晩,イエスは神にこう祈られました。「わが願ふは,彼らを世より取りたまはんことならず,悪しき者[悪魔]より免れさせたまはんことなり。我の世のものならぬごとく彼らも世のものならず」― ヨハネ 17:14-16,脚注。

      世のものでないとはどういう意味ですか。世から

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